秋と言えば「読書の秋」。コロナの影響で家で過ごす「おうち時間」が増えるなか、子どもから大人まで好きな本を無料で借りられる図書館は読書の秋に必須のスポットです。
絵本から小説、写真集まで、好みの1冊を中身を見ながらじっくりと探せるのも図書館ならではですよね。
今回は埼玉県にあるおすすめの図書館10ヶ所を紹介します!
※掲載内容は執筆当時のものです。今後の状況により変更される場合があるので、最新情報は事前にご確認ください。
埼玉にあるおすすめの県立・市立図書館
【埼玉の図書館情報①】埼玉県立図書館
埼玉県には県営の図書館が2ヶ所あります。それが「埼玉県立熊谷図書館」と「埼玉県立久喜図書館」。2館で約157万冊の本と約5万5000点の視聴覚資料を所蔵しています。
このほか、利用登録や資料の貸出・返却・複写のみを受付する「埼玉県立熊谷図書館浦和分室」があります。
2つの図書館は担当分野が違っているので要チェック。熊谷図書館は総記、哲学・宗教、歴史・地理、社会科学など。久喜図書館は自然科学、技術、芸術、言語、文学などで、絵本や児童書などがある「子ども図書室」もあります。
借りた本は県立図書館での返却が原則ですが、梱包すれば県内各市にある対象図書館での返却や郵送での返却も可能です。
【埼玉の図書館情報②】川口市立図書館
出典:川口市立図書館公式HP
川口市には市内に図書館が6ヶ所、分室が1ヶ所、文庫が2ヶ所と移動図書館があります。総蔵書数は約129万冊で、CDやDVDなどの視聴覚資料所蔵数は約5万3000点です。
川口市立図書館の特徴は、国内在住者であれば誰でも利用カードが作れること。
最も規模が大きいのが「中央図書館」で、JR川口駅東口前にある複合商業施設「キュポ・ラ川口」の本館5階・6階にあります。
ガラス張りのおしゃれな図書館の蔵書数は約52万冊。閲覧席は480席もありますよ。授乳室や多目的トイレもあり、子ども連れからお年寄りまで幅広く利用できます。
【埼玉の図書館情報③】さいたま市図書館
出典:さいたま市図書館公式HP
さいたま市には、全部で22ヶ所の図書館と3ヶ所の分館、2ヶ所の配本所、移動図書館、視聴覚ライブラリーがあります。
全館合わせて355万冊超の書籍と約13万点の視聴覚資料を所蔵しており、その規模は埼玉県随一。電子書籍サービスを展開中です。
規模が最も大きい「中央図書館」はJR浦和駅東口にある「浦和PARCO」の8階にあります。図書館内には6種類の閲覧席があり、児童書や絵本などを読む子供のためのスペースもありますよ。
【埼玉の図書館情報④】三郷市図書館
「日本一の読書のまち」を推進する三郷市には3ヶ所の図書館と4ヶ所の図書室があります。蔵書数は約47万冊、視聴覚資料が約1万4000点。
図書館のうち最も多い蔵書数を誇るのが「北部図書館」。子ども向けの図書コーナーが充実しており、毎月第3火曜日には0歳から4歳までを対象にしたイベント「ちいさいこえほんタイム」を開催しています。
加えて、三郷市図書館には三郷市在住・在勤・在学者向けに「三郷市電子図書館」を運営中。
ネット環境があれば24時間どこからでも利用できる「インターネット上の図書館」で、15日間3点まで資料を借りることができます。
【埼玉の図書館情報⑤】羽生市立図書館
羽生市の「羽生市立図書館」は郷土資料館と併設になったコンパクトな図書館です。蔵書数は17万冊超で、視聴覚資料は約2400点。
学習室や映画上映会などもできる視聴覚室もあり、視聴覚室では定期的に映画会が開催されています。アクセスは車が便利。駐車場は羽生市産業文化ホールと共同です。
【埼玉の図書館情報⑥】所沢市立所沢図書館
所沢市立所沢図書館は本館と7ヶ所の分館がある図書館です。総蔵書数は約99万冊、視聴覚資料は2万4000点あります。
このほか、所沢市には市内在住の児童や生徒が利用できる地域開放型の学校図書館「松井小学校図書館」もあります。
所沢市立所沢図書館本館は航空公園内にあり、駅からも近くアクセスは便利。館内にはカーペットの上で読書を楽しめる「親子コーナー」があり、子どもたちに人気です。
また、市内のコンビニ7ヶ所と連携し、予約した本をコンビニで受け取れるサービスも展開中です。
【埼玉の図書館情報⑦】飯能市立図書館
飯能市にはメインとなる飯能市立図書館に加え、子ども図書館や2ヶ所の分室、移動図書館があります。蔵書数は約32万冊で、視聴覚資料は1411点です。
「飯能市立図書館」には柱や天井、カウンターの全面、児童書架などに飯能産の西川材が使われており、木の暖かみのある柔らかい雰囲気が心地よい図書館です。
赤ちゃん向け絵本のある「はいはいコーナー」や授乳室があるので、乳幼児連れでも安心して利用できますよ。
【埼玉の図書館情報⑧】川越市立図書館
川越市立図書館は中央図書館をはじめ4ヶ所の図書館と1ヶ所の分室から成り立っています。蔵書数は約81万冊で、視聴覚資料は約5万3000点。こちらも電子書籍サービスを展開中です。
中心となる中央図書館は3階建て。煉瓦の壁が特徴的な建物は「川越景観百選」にも選ばれています。図書館の3階には視聴覚ホールがあり、定期的に無料の映画会を開催しています。
【埼玉の図書館情報⑨】富士見市立図書館※喫茶併設
富士見市には中央図書館と2ヶ所の分館、1ヶ所の図書室があります。総蔵書数は約36万冊、視聴覚資料は約1万点。
こちらも川口市と同じように、市内在住の有無にかかわらずだれでも利用カードを作ることができます。
また、富士見市では今年の7月に「電子図書館」を開館したばかり。富士見市に在住・在学・在勤者が対象で、1人3点まで15日間借りることが可能です。
富士見市立中央図書館は2018年にリニューアルされており、開放的な明るい雰囲気です。南側にはからくり時計塔があり、時間になると動物たちが顔を出します。
館内に併設の「福祉喫茶ゆい」では軽食が楽しめますよ。
公立図書館だけじゃない!ミュージアムも充実した私立図書館も◎
埼玉県の市立・県立図書館を紹介してきましたが、埼玉県内には素敵な私立図書館があるのはご存じですか?
「おしゃれなミュージアム」や「カフェ」も併設されており、本を読みながらカフェタイムを楽しめますよ。
【埼玉の図書館情報⑩】角川武蔵野ミュージアム
出版事業で有名な株式会社KADOKAWAが手がけたのが、所沢市のところざわサクラタウン内にある「角川武蔵野ミュージアム」。
図書館、博物館、美術館、カフェ、レストランなどか入居した文化複合施設で、2020年11月にグランドオープンしました。
多面体の岩のような建物をデザインしたのは建築家の隈研吾氏。建物の外壁には花崗岩を約2万枚使用しています。
施設は5階建てで、1階にはギャラリーと約2.5万冊の書籍を所蔵した「マンガ・ラノベ図書館」。
4階の「エディットタウン」内には「世界を読み解くための9つの文脈」をテーマに2.5万冊の本が並ぶ「ブックストリート」があります。
さらに、4・5階の2フロアにまたがる「本棚劇場」には、約3万冊の蔵書が8mの本棚にみっしり詰まったインパクト抜群の施設で、プロジェクションマッピングも楽しめます。
なお、本は貸出不可ですが、館内で読むことができます。
このほか、施設内には「EJアニメミュージアム」「荒俣ワンダー秘宝館」など文化施設が盛りだくさん。探索に疲れたら2階の「角カフェ」でラテアートを楽しみましょう。
図書館で読書の秋を楽しもう!
埼玉県内にはさまざまな図書館がたくさんあります。
最寄りの図書館に加え、少し足を延ばしていつもとは違う図書館に行ってみれば、新しい出会いがあるかもしれませんよ。
お気に入りの本を探すだけでなく、図書館での滞在も楽しんでみてはいかがでしょうか。
旅行メディアから出産を機に独立した、埼玉県在住のフリーライターです。得意分野は旅行と歴史と食事。最近、公園やテーマパークを中心とした県内の幼児連れのお出かけ先には詳しくなりました。埼玉県の魅力を皆様に伝えられるよう、頑張ります!