川越にある美味しい手作りハムとソーセージのお店をご存じでしょうか?
お店の名前は「ミオ・カザロ」。今回は川越の自然に囲まれたミオ・カザロ本店と、その味を生み出す「大野農場」のこだわりをたっぷりお聞きしました。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
ミオ・カザロを経営する川越の「大野農場」
大野農場があるのは、蔵造りの街並みで有名な川越の中心地から少し外れた田園地帯。
こちらでは銘柄豚「小江戸黒豚」の養殖から飼育まで一貫生産を行っています。
広々とした農場の敷地内には、大野農場で育てられた小江戸黒豚を100%使用したメニューがいただける「鉄板懐石オオノ」と、後ほど紹介するハム・ソーセージ工房「ミオ・カザロ」も備わっています。
大野農場が40年かけて生み出した小江戸黒豚のこだわりをお聞きしました。
大野農場が育てる「小江戸黒豚」のこだわり
小江戸黒豚は、イギリス系バークシャー種の純粋黒豚。一般に流通する「三元豚」のような大型種の掛け合わせとは異なり、中型種のため成長スピードが遅く、出荷までの日数も2か月ほど長くかかります。
飼育に手間ひまかかる純粋黒豚ですが、「中型種の黒豚だからこそのメリットもあるんです」と社長の大野さん。
筋繊維が細かいため、歯切れがよく、食感もやわらか。脂に絶妙な甘みとコクがあり、加熱してもジューシーに仕上がるのだそうです。
また、大野農場の黒豚には生まれてから出荷まで抗生物質を一切与えず、飼育環境の衛生管理や疾病対策も徹底するなど、安心・安全の養豚にこだわっているのも大きな魅力。
与える餌も、川越の特産品のサツマイモやパン、牛乳などを主体とした現在の自家配合飼料にたどり着くまでに、何度も試行錯誤を繰り返してきたのだそうです。
自家製ハム・ソーセージ工房「ミオ・カザロ」
そんなこだわりと情熱の詰まった小江戸黒豚を加工・販売しているのが、農場のすぐ隣にあるハム・ソーセージ工房「ミオ・カザロ」です。
ちなみに「Mio Casalo」とは、イタリア語で「私の農家」という意味。緑に囲まれたのんびりとした空気が漂うお店からは、故郷に帰ったようなあたたかみを感じます。
店内のショーケースに並ぶのは、フレッシュな精肉にハムやソーセージなどの加工品、冷凍のカレーやハンバーグといったお惣菜。精肉は注文してから好みに合わせてスライスしてもらえるのが嬉しいですね。
本場ドイツの製法を用いてじっくり熟成させたハムやソーセージは、お肉本来の旨味がたっぷり。
黒胡椒やハーブを効かせたもの、滑らかな口ざわりの細挽きやパリッとジューシーな粗挽きなど…風味や食感の異なるさまざまな種類があり、あれこれ食べ比べてみたくなってしまいます。
保冷材も販売しているので、持ち歩き時間があるときには店員さんに相談してみましょう。
こだわりの黒豚メニューをイートインで!
お店の一角には、のどかな風を受けながらゆっくりお食事ができる喫茶コーナーも。パンに挟まれたハム、ベーコン、ソーセージももちろん小江戸黒豚100%。
限定の黒豚バーガーも気になりますが、今回は定番メニューから「ホットドッグ」と「生ハムサンド」を注文しました。(どちらも900円。)
スライスしたばかりの生ハムと一緒にサンドされた野菜は、農場の周りの畑で育てたものなんだそう。しっかりハードなパンの食感が、塩気のある生ハムの旨味を引き立てます。ふわりと口に広がるオリーブオイルとの相性も抜群でした!
ホットドッグのソーセージはパンからはみ出るほどのロングサイズ。パキッとジューシーなソーセージを甘めのキャベツが受け止めます。ソーセージは焼き立ての熱々で、手作りの美味しさがぎゅっと詰まった一品です。
川越観光とセットで楽しむなら「ミオ・カザロ蔵のまち店」
ミオ・カザロは本店以外に、蔵造りの街並みに佇む「川越 蔵のまち店」も人気です。
食べ歩きにぴったりの「長~いソーセージ」や「黒豚ドッグ」の店頭販売のほか、併設のレストランではボリュームのあるプレートランチも提供しています。
ちょっと贅沢に小江戸黒豚を味わうなら
小江戸黒豚をより深く、五感で味わいたいという方に訪れてほしいのが、ミオ・カザロ本店に隣接する「小江戸黒豚鉄板懐石オオノ」。
開放的な店内でいただける旬の食材を用いた和食の数々は、目の前で行われる調理の演出も魅力のひとつ。
農場で育てた新鮮野菜が彩りを添え、見た目も華やかなメニューは小江戸黒豚の魅力を余すところなく感じられます。普段使いはもちろん、特別なお祝い事の利用にもおすすめです。
大野農場の小江戸黒豚は旨みたっぷり
川越の豊かな自然の中、40年にわたる経験の蓄積によって生まれた小江戸黒豚。
食べて、その美味しさを知っているからこそ、まごころを込めて育てているのだと教えていただきました。
家庭料理の主役にしたり、お店で作り立てをいただいたりと、それぞれのシーンでぜひ小江戸黒豚にしかない風味と食感を味わってみてくださいね。
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