2026年9月12日に川口市立美術館がグランドオープン。埼玉日和ではオープンに先立ち行われた開館記念特別展「蜷川実花展 はじまりの光」の内覧会に行ってきました。
蜷川実花さんご本人や川口市立美術館館長による今回の特別展の見どころについてもご紹介していますのでぜひご覧ください!
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
川口市立美術館の基本情報について
川口市立美術館は、「川口にゆかりのある作家や作品の価値を未来に伝えるとともに、いまこの街で創作を続ける作家たちの挑戦を支える」美術館として2026年9月12日にオープンしました。
川口にゆかりのあるアーティストの作品展示のほか、ワークショップなども開催し、今後の活躍が期待される作家たちの挑戦を支えながら、未来へとつなげていく美術館になっています。
現在は特別展を中心に展示が行われていますが、来年度以降は常設展なども徐々に増えていく予定だそうです。
川口市立美術館へのアクセスは?
川口市立美術館は、JR「川口駅」西口からすぐの場所にあります。また「川口リリア」ともつながっているため、雨の日でも濡れずに美術館まで行くことができます。
蜷川実花の創作の原点・家族の記憶を辿る特別展【川口市立美術館 開館記念特別展「蜷川実花展 はじまりの光」】
開館記念の特別展として、写真家・映画監督・現代美術家としても活躍する蜷川実花さんの個展が開催されます。
川口市は、演出家である父・蜷川幸雄さんの出身地で、幼少期には蜷川実花さんも度々訪れていたことから、創作の原点となった場所です。
今回の特別展は2部構成になっており、初公開の新作を含む「写真」を軸に構成される第一章、父の書斎の移設展示など、家族との記憶に迫る第二章で展開されます。
色彩にフォーカスせずに写真を写真として見せる第一部
第一部は、写真を中心に展開される作品になっており、蜷川実花さんの作品と言えば、カラフルな色彩で華やかな作品のイメージがありますが、今回はそこから離れて、自分が良いと思えるクリエーションに挑戦したそうです。
会場に入るとまず目に入るのが、モノクロの海を写した『Dancing with shadows in the Light』。これまでの蜷川実花さんの作品イメージとは異なり、新しい挑戦をいきなり感じさせてくれます。
奥に進むと、今回のテーマである『First Light』のパートが始まり、家族との写真を中心に、作品が展開されていきます。
『うつくしい日々』は、父が倒れ、死に向かう1年半を写した作品です。当時次男が誕生して間もない蜷川実花さんが感じていた、命の在り方や当時の心境を写真で表現しています。
当時の気配がそのまま残る父の書斎を移設・展示した第二章
第二章は、第一章とは対照的に立体展示になっており、蜷川実花さんの父・幸雄さんの書斎を移設した空間です。
蜷川実花さんは父から書斎を「いつでも使っていいよ」と言われていたそうで、そこが現在の作品づくりの原点になった場所だといいます。
これまでは父の存在と向き合うことを避けてきたそうですが、川口では自然に向き合うことができ、設営中はまるで実家にいるような感覚で作品を制作されたといいます。
また、書斎の両側には実花さんの母でキルト作家の蜷川宏子さんが制作したキルトが展示されており、大きなキルトからは母の思いがこもったエネルギーを感じることができます。
蜷川実花さんの作品としては珍しく、プライベートや家族との過ごし方を感じさせてくれる展示です。
蜷川実花さんとのコラボグッズも販売しているミュージアムショップ
ミュージアムショップでは、蜷川実花さんのグッズやポストカードなどが購入できます。実花さんらしいカラフルな作品も多く販売されていますよ。
また、川口市立美術館と蜷川実花さんとのオリジナルグッズも販売されていますのでぜひチェックしてみてくださいね!
蜷川実花さんと川口市立美術館の館長が語る特別展の見どころは?

本展は大きく2部構成になっており、第一章では写真家・蜷川実花さんのこれまでとは異なる一面を感じられる作品が、第二章では幼少期から過ごした父・蜷川幸雄さんの書斎を中心とした、非常にプライベートで濃密な空間が展示されています。
特に第二章では、実家から移設展示された父親の書斎に創作のインスピレーションとなった品々、人形、絵画、手紙、そして母親のつくったキルトが並び、蜷川実花さんのものづくりの原点ともいえる場所が表現されています。
館長は、さまざまなものが染み込んだ特別な空間として、一つひとつの展示に時間をかけてじっくり見てほしいと語っています。 「蜷川実花さんの創作の原点」と「家族の記憶」が詰まった作品は、特別展ならではの見どころになっています。
川口市立美術館で川口の文化と新しいアートに触れてみよう
2026年9月12日にオープンした川口市立美術館は、川口にゆかりのある作家や作品を未来へ受け継ぎながら、この街で創作を続ける作家たちの挑戦も後押ししていく美術館です。
川口市立美術館 開館記念特別展「蜷川実花展 はじまりの光」では、色彩豊かなイメージが強い蜷川実花さんの、家族との記憶や創作の原点を辿る、これまでとは違う一面を見ることができます。父・幸雄さんの書斎を移設した第二章は、実際に使われていた品々が並ぶ濃密な空間で蜷川実花さんのプライベートにも迫った作品で見応えがありました。
川口駅からのアクセスもよく、気軽に立ち寄れる川口市立美術館。地域に根ざした新たなアートの拠点として、今後の企画にも注目です!
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