さいたま市は、実は全国的に図書館で有名なのをご存じですか?
全国の政令指定都市図書館ランキングでは図書館数は「第1位の25館」、蔵書数は「大阪市・横浜市に次ぐ第3位」なんです。
今回はそんなさいたま市の図書館について、基本情報から活用の仕方まで解説します。だんだん寒くなっておうちで過ごす時間が増えるなか、さいたま市の図書館を利用して読書を楽しみましょう!
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
さいたま市図書館とは
「さいたま市図書館」はさいたま市が運営する図書館で、全部で25館あります。
蔵書数は「約355万4000冊」!視聴覚資料も約13万点所蔵しています。さいたま市内にはたくさん図書館があるため、多くの在住者にとってはどこかしらアクセスしやすい図書館があり、本が借りやすい環境にあります。
このため人口1人当たりの貸出数も政令都市で第1位となっています。
さいたま市図書館の利用者カードの作り方
さいたま市図書館の利用対象者は「さいたま市在住・在学・在勤者」と、広域協定を結んでいる「上尾市・伊奈町・戸田市・蕨市・川口市・蓮田市・川越市・春日部市・白岡市の各市在住者」です。
対象年齢は0歳から。子供用に親がカードを代理で作ることができますよ。
利用者カードは図書館の窓口で作ることができます。運転免許証や健康保険証などの住所氏名が確認できる書類を持参してカードを作りましょう。
通学・通勤者は、通学先や通勤先を確認できるもの(学生証など)が必要です。
利用者カードを忘れた場合は?
利用カードをつい忘れてしまう…そんなこともありますよね。
さいたま市図書館では、利用カードを忘れたことを窓口で職員に伝えれば、その場でカード番号を調べてくれます。利用カードを忘れても本を借りることができるので、心強いですね。
さいたま市図書館の貸出について
さいたま市図書館は本や雑誌、「CD、DVDなどを1人あたり合計30点まで、14日間借りることができます」。
借りるものは自由なので、本を30点借りてもDVDを30点借りても大丈夫。まとめてたくさん借りられるのでとても便利ですね。
貸出延長はできる?ネットからも◎
返却期限がきたけれど、まだ本を読み終わっていない、もう一度本を読み返したい、子どもが絵本を気に入って返したがらない…そんな時は本の返却期限を延長しましょう。
さいたま市図書館では「最大14日間」、貸出期限を延長することができます。ただし、「借りている本に予約が入っている場合」は対象外。
また「返却期限日から14日以上経過した場合」は延長できません。
延長手続きは図書館窓口でできるほか、館内の利用者用検索端末、インターネット、電話、電話の自動音声応答サービスですることができます。
インターネットでの手続きは、利用者カードを作った後でパスワードを登録し、マイページにログインする必要があります。
パスワードは利用者カードの作成時、または別日に図書館の窓口に行って登録することが可能。さいたま市図書館のウェブサイトから自分で登録することもできます。
さいたま市図書館の返却について
さいたま市図書館で借りた本は、同市内であれば借りた図書館とは違う図書館でも返却できます。
ただし、他の市町村の図書館から取り寄せた資料は必ず借りた図書館で返しましょう。図書館が閉まっている場合は返却用のブックポストに資料を入れれば大丈夫。
25館すべての図書館にそなえつけてあるほか、「東浦和駅」、「宮原駅」、「西浦和駅の市民の窓口敷地内」にもありますよ。駅にあるのは便利ですね。
さいたま市図書館の予約について
さいたま市図書館では「本や雑誌・CDなど合わせて30点まで」予約ができます。
ただし、参考図書や地域資料といった、館内利用が専用の資料については予約できません。
予約は図書館のカウンターで申し込むか、電話やインターネットで予約することができますよ。資料の取り置き期間は連絡日から休館日を除く10日間です。
また、さいたま市図書館が所有していない本や雑誌については、リクエストすれば市外の図書館から取り寄せることが可能です。
ただし、こちらのサービスはさいたま市在住者専用のサービスとなっています。
さいたま市図書館の「電子書籍」利用方法
さいたま市図書館では「電子書籍サービス」も展開しており、「電子書籍や動画、オーディオブックなどの音声コンテンツ」を閲覧できます。
利用するには利用者カード番号と事前に登録したパスワードが必要です。
コンテンツはダウンロードするのではなく、インターネットで専用サイトに接続して閲覧する形式。コンテンツは3点まで14日間借りることができ、予約が入っていない資料についてはさらに14日間延長できます。
予約は3点まで可能。本が用意されると、図書館のホームページで登録されているメールアドレス宛に連絡が来るので、7日以内に貸出手続きをすませましょう。
さいたま市図書館はwifi利用も◎
さいたま市図書館は2018年から、美薗図書館以外の24館で、さいたま市が提供する公衆無線LANサービス「Saitama City Free Wi-Fi」を提供しています。
なお、美薗図書館については入居している複合公共施設のWiFiが利用できます。
これは、さいたま市がおこなっている「ICTを活用した図書館サービスの充実」をめざす取り組みの一環。
さいたま市図書館ではこのほかにも図書館のホームページに読書記録を保存できるようにしたり、電子書籍サービスを提供したり、自動貸出機を導入したりとさまざまな取り組みを実施しています。
さいたま市で勉強するのにおすすめの図書館
図書館は本や雑誌、CDやDVDなどを貸出・返却する場所であると同時に、学習の場としても利用される場所です。
ここではさいたま市図書館25館のうち、勉強するのにおすすめの図書館を紹介します。
中央図書館
中央図書館は浦和駅東口の目の前にある「浦和PARCO」の8階にある、さいたま市の図書館の中でも規模が最も大きい図書館です。
館内には6種類の閲覧席がありますが、おすすめは誰でも利用できる「自由閲覧席」。申し込み不要で気軽に使えますし、席数も135席と多めです。
また、申し込みが必要な席ですが、「無線LANエリア」はインターネット接続が可能なので調べ物をするには便利。全20席でパソコンも使えるほか、コンセントもありますよ。
パソコンを利用するけれど無線LANは不要、という場合は同じく20席の「電源付き持ち込みパソコン利用席」へ。
社会人の場合は「書斎席」(21席)「社会人席」(49席)もおすすめですが、「書斎席」ではパソコンは利用できないので注意しましょう。
大宮図書館
大宮図書館は山丸公園に隣接した緑に囲まれた、大きな窓が特徴なお洒落な図書館です。
2019年5月に移転開館したばかりの新しい図書館は、建物の1階から3階までを占めており、4階から6階は大宮区役所となっています。
大宮図書館の特徴は、「レンタル可能なスペースが豊富なこと」。
展示スペースや研修室、研究席、学習支援室、スタディコーナーなどがありますが、このうち個人の勉強におすすめなのが無料で使える「学習支援室」と「スタディコーナー」です。
「学習支援室」は持参したテキストや図書館の本などを使って学習するためのスペースで、パソコンの持ち込みは不可。
全120席で、1時間単位で1回あたり最大3時間まで利用できます。
「スタディーコーナー」はパソコンが持ち込める席で、全19席。各席にコンセントもついています。申し込みは30分単位で、1回あたり最大90分まで利用できます。
申し込みはともに利用当日、館内にある専用端末から利用者カードを使っておこないます。利用者カードがない場合は、図書カウンターで身分証を提示すれば「一時利用カード」がもらえますよ。
ただし、学習支援室は市内在住者など、利用者カードを作ることができる人のみが利用対象となっています。
このほか、グループ学習には「ステップリビング」がおすすめ。パソコンが用意された「インターネットコーナー」などもありますよ。
さらに建物内にはカフェ「È PRONTO(エ・プロント)」やコンビニエンスストアも入っているので、お腹がすいても安心です。
北図書館
北図書館は北区役所も入居する複合文化施設「プラザノース」の1階にある図書館です。2008年に開館した比較的新しい図書館で、自動貸出機が置かれているので貸出が便利ですよ。
読書席は約190席。このうち閲覧席は84席です。「データベース・インターネットコーナー」ではパソコンを持ちこめる席で、無料WiFiも利用できます。座席数は全16席で、専用の受付機で申し込んで利用できます。
また、プラザノースの2階には有料ですが定員1名の個室「書斎」があります。パソコンや飲料が持ち込み可能で、中学生から利用できます。
ウェブサイト「さいたま市公共施設予約システム」から利用日の3日前まで予約し、抽選で当たれば利用できますし、空いていれば当日窓口で申し込み可能です。
利用時間は1日あたり最大4時間までで、料金はさいたま市内在住者が310円、市外在住者が460円です。
桜図書館
桜図書館は複合文化施設「プラザウエスト」の1階と2階に入居している図書館です。
少し珍しいのが、図書館2階に個人の作品やコレクションを1ヶ月展示できる無料の「展示ケース」があること。個人・団体問わず利用できますよ。
図書館には1階に申込制の「社会人席」と「持ち込みパソコン室」が、2階に「調べ学習室」があり、それぞれ勉強にはおすすめです。
また、珍しい「畳コーナー」でも勉強できます。
さいたま市図書館を利用しよう!
さいたま市は政令都市1の図書館数を誇り、蔵書数が多いのでお気に入りの本を見つけやすいのが特徴。3分の1強が複合施設内に入居しており、勉強するスペースもしっかり確保されています。
さいたま市在住・在学・在勤者だけでなく、利用できる近隣市在住の人もぜひ積極的に利用してみましょう!
旅行メディアから出産を機に独立した、埼玉県在住のフリーライターです。得意分野は旅行と歴史と食事。最近、公園やテーマパークを中心とした県内の幼児連れのお出かけ先には詳しくなりました。埼玉県の魅力を皆様に伝えられるよう、頑張ります!