埼玉県・入間郡にある自然豊かな里山、「三富今昔村(さんとめこんじゃくむら)」。
都心から約1時間の、自然と親しみつつ里山での暮らしを学べるサステナブル・フィールドでは、一年中さまざまな体験が楽しめます。
今回はそんな三富今昔村を紹介します!
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
三富今昔村(さんとめこんじゃくむら)って?
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三富今昔村は埼玉県入間郡三芳町にあるテーマパークです。もともと300年前ほど開かれた自然豊かな村でしたが、やがて不法投棄が繰り返されるゴミの山になってしまいました。
その不法投棄されたゴミを拾い、山を整え、生物多様性の高い里山に復元したのが三富今昔村なのです。
三富今昔村を運営しているのは、産業廃棄物の資源再生事業などをおこなう「石坂産業株式会社」。環境教育の一環として2013年に三富今昔村をオープンし、「五感で学ぶ、サステナブルフィールド」として提供しています。
ここ数年「SDGs(持続可能な開発目標)」や「サステナブル(持続可能)な社会」に注目が集まっていますが、三富今昔村はその走りと言えるかもしれませんね。
三富今昔村の敷地はなんと東京ドーム約4個分の広さ!なかには1300種以上の動植物が生息する「くぬぎの森」やリサイクル工場、農園「石坂オーガニックファーム」など、自然との共生を学べるスポットがたくさんあります。
リサイクル工場見学や田植え、稲刈りや農作物の収穫、クッキングなどさまざまな体験プログラムが用意されており、1日中いても飽きませんよ。
なお、入村の際は里山保全費を支払う必要があります。
また、初めて行く場合は、1グループごとに里山で楽しむためのルールブック「三富今昔村入村BOOK」(税込200円)の購入が必須となっています。
入村の際にスタンプを貰えるので、通って集めましょう。スタンプが貯まるとお食事券と交換できますよ。
「くぬぎの森」で自然と親しむ
三富今昔村で一番の注目スポットは、村の敷地の大部分を占める「くぬぎの森」です。
企業の生物多様性への取り組みを評価するJHEP認証で最高ランクの「AAA(トリプルA)」を受賞しており、「にほんの里100選」にも選ばれた緑豊かな里山は、三富今昔村の象徴的存在となっています。
森は8つのエリアに分かれています。
森林浴を楽しみながらバードウォッチングをしたり、ホタルやミツバチをはじめとした昆虫を探したり、アジサイやシャクナゲ、ツツジにヤマユリなどの四季折々の花々を愛でたり、冬には落ち葉のプールで遊んだりと、季節ごとに移り変わる森の自然を楽しみましょう。
ちょっと変わったところでは、裸足で地面を歩いて大地の力を感じる「アーシング体験」ができるスポットもあります。
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散策の後は、カフェで村産の野菜や卵を使った食事やスイーツを食べて一休み。「気まぐれキッチンカー」では季節ごとに違ったスイーツが楽しめますよ。
なお、くぬぎの森への手作りでないお弁当の持ち込みはNG。自動販売機がないので飲み物は水筒を持参するか、カフェで購入しましょう。
また、くぬぎの森には「ゴミの行方を考えるきっかけになる」との考えから、ゴミ箱は設置されていません。ゴミは必ず持ち帰りましょう。
貸し切りでDAY CAMPができる!グランピングテント【里山ステイ】
くぬぎの森でのんびり過ごすなら、テント1棟まるごと貸し切りして楽しむ「SATOYAMA DAY CAMP」がおすすめ。かわいいドーム型のテントでグランピングが体験できますよ。
テントは青とグレーを基調とした「AMAOTO-あまおと-」とオレンジを基調としたハンモック付きの「HIDAMARI -ひだまり-」から選択可能。
ひだまりはペットのワンちゃんの同伴も可能なので、愛犬家に人気です。好きな方を選んで予約しましょう。
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キャンプの醍醐味である食事は1営業日前までにオーダーしておきましょう。
特製のサンドイッチバスケット(1,380円税込)に加え、「自然スパイスだけのシェフ自慢カレー」「デミグラスオムライス」(各1,530円税込)などから選べます。
さらに、三富今昔村内では土日を中心に食に関するさまざまな体験プログラムも提供中。
おすすめなのが予約制の「ベジタブルスクール」。「石坂オーガニックファーム」で開催しているもので、自分で収穫した野菜をバーベキューでお肉とともにいただけますよ。
このほか、くぬぎの森の「香のヤマ」にあるファイヤーサークルでミニダッチオーブンでポップコーンを作ったり、薪を割って火を起こし、その火でマシュマロを焼いてスモアづくりを楽しんだり。
好みに合わせていろいろ組み合わせましょう。
アスレチックやSLも!子供と遊べるおすすめスポット
三富今昔村には子供が喜ぶスポットがたくさん!
くぬぎの森の「結のヤマ」にはツリーハウスにアスレチックと体を動かして遊べる施設が集まっており、たくさんの子供たちが遊んでいます。夏季限定では水遊びができる「こどもの水辺」も登場しますよ。
鉄道好きには「集のヤマ」の「やまゆり鉄道」へ。
ミニSLまたはミニ新幹線が運行しており、入村時にチケットを購入すると乗ることができます。このほか、「陽のヤマ」では冬季限定で落ち葉プールが楽しめます。落ち葉を掴んで投げたり、落ち葉にダイブしたりして遊びましょう。
里山の暮らしを学ぶなら「三富今昔村語り部館」へ。
昔話を紙芝居で見たり、昔の農具や古道具を見学できます。施設内には山野草の香を選んで入れる「足湯」もあるので、子供たちと一息つくのもおすすめです。
このほか、「石坂オーガニックファーム」では食育プログラムとして「キッズファーム」を展開中。田植えや小麦の脱穀、味噌仕込み体験などさまざまな体験が楽しめますよ。夏休みの自由研究にもおすすめです。
ちなみに、三富今昔村内には幼児用トイレはありません。
おむつ替えスペースについては交流プラザと「集のヤマ」エリアの多目的トイレにおむつ替えシートが用意されています。
授乳スペースはないため、授乳が必要な場合は授乳ケープを持参するなど対策をしてから訪問しましょう。
三富今昔村に来たら食べてほしいおすすめグルメ
三富今昔村内には田んぼや農園があり、採りたての新鮮な野菜をキッチンカーやカフェで食べることができます。
ここではそんななかでもおすすめのグルメを紹介します。
石坂オーガニックファーム産小麦を使用したパンとピザを食べるならここ!交流プラザ・PIZZA-GOYA
石坂オーガニックファーム産の小麦を使ったパンや野菜が食べられるのが「交流プラザ」と「PIZZA-GOYA」。交流プラザでは、ファームで農薬や化学肥料を使わずに育てたとれたての野菜を使ったメニューが楽しめます。
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「朝採り露地野菜のバーニャカウダ」(1,530円税込)や、村内で飼育している鶏の卵を使った「デミグラスオムライス」(1,530円税込)といった通常メニューに加え、バレンタインやひな祭りなど、季節ごとに限定のメニューが提供されます。
コーヒー好きには自分で豆を選んでミルで挽いて入れる「里山珈琲」(550円税込)がおすすめです。
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PIZZA-GOYAは土日祝日限定のオープン。薪の窯で焼き上げたピザをオーダーできます。
外はカリカリ、中はふっくらもちもちなピザはファンになること間違いなしです。定番のマルゲリータや季節の野菜たっぷりピザを皆でシェアしましょう。
なお、開業日は季節により異なるため、公式ウェブサイトを確認しておきましょう。
子供も大人も好きな「こだわり牛乳ソフト」を食べよう♪
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ちょっと一休みしたいときは「くぬぎの森カフェ」へ。
肉うどんや三富ラーメンなどの食事に加え、スイーツやボタニカルドリンクなどを楽しめます。
ここでのおすすめが「こだわり牛乳ソフト」(400円税込)。バニラと抹茶の2種類がありますよ。濃厚なソフトクリームは大人も子供も大満足です!
くぬぎの森でペットのわんちゃんと過ごそう!
三富今昔村はペットのわんちゃんと一緒に入村することが可能です。
ただし、落ち葉プールなどわんちゃんが入れない場所や、「10000の丘」「結のヤマ」「集のエリア」など小型件のみだっこで利用できる「だっこエリア」もあるので注意しましょう。
また、くぬぎの森交流プラザのレストランやくぬぎの森カフェは専用エリアのみの入店となっています。
わんちゃんは1組につき2頭まで同伴可能で、リードをつける必要があります。
犬の登録やワクチンなどの予防接種を1年以内に受けていることが条件で、接種証明書(コピーや写真でもOK)を持参し、「くぬぎの森交流プラザ」または土産物屋「オークリーフ」で入村の受付をしましょう。1頭につき200円の保全費が必要です。
1日貸し切りができる森の特等席 SATOYAMAテラス
くぬぎの森の「伝のヤマ」エリア奥にあるプライベートエリア「SATOYAMAテラス」。予約制でウッドテラスを1日貸切できますが、ここはわんちゃん同伴での利用が可能なんです。
テラスは「HATSUKUSA」と「SUZUKAZE」の2種類ありますが、どちらもわんちゃんOKです。タープの下で森林浴を楽しみながら、愛犬とのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか?
1営業日前までに予約すれば、くぬぎの森交流プラザの料理をテイクアウトできますよ。
木もれ陽ベンチで愛犬と記念撮影。映え写真間違いなし!
フォトスポットとしておすすめなのが「陽のエリア」にある「木もれ陽ベンチ」。丸太を重ねて作ったベンチはわんちゃんと一緒に写真撮影が可能です。
インスタ映えする写真をぜひ撮影してみましょう。
三富今昔村で里山の暮らしを楽しもう
三富今昔村は里山の暮らしが体感できる施設。四季折々の自然と触れ合えるため、いつ行っても楽しめるスポットですよ。
体験プログラムは季節によりさまざまなので、あらかじめ公式サイトでチェックしてから訪問しましょう!
旅行メディアから出産を機に独立した、埼玉県在住のフリーライターです。得意分野は旅行と歴史と食事。最近、公園やテーマパークを中心とした県内の幼児連れのお出かけ先には詳しくなりました。埼玉県の魅力を皆様に伝えられるよう、頑張ります!