豊かな自然が魅力の埼玉県。そんな埼玉県には素敵な渓谷が沢山あるのをご存じですか?
渓谷では川遊びやバーベキュー、滝に紅葉、冬の氷柱など、四季の移り変わりを感じながらさまざまな楽しみ方が可能ですよ。今回はそんな埼玉県の渓谷を5ヶ所ご紹介します♪
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
旅行メディアから出産を機に独立した、埼玉県在住のフリーライターです。得意分野は旅行と歴史と食事。最近、公園やテーマパークを中心とした県内の幼児連れのお出かけ先には詳しくなりました。埼玉県の魅力を皆様に伝えられるよう、頑張ります!
バーベキューや川遊びが楽しめる長瀞渓谷(長瀞町)
都心から約1時間半、秩父郡長瀞町にある長瀞渓谷は、四季折々の美しい景色が楽しめる渓谷として多くの人々が訪れる観光スポットです。1924年には「長瀞」として国の名勝・天然記念物に指定されています。
そんな長瀞渓谷の見どころは「岩畳」。隆起した結晶片岩が長い年月をかけて荒川により削られて畳状になった河成段丘で、畳のように平たい岩が連なっています。
幅約50m、長さ約600mも続く岩畳は実際に歩くこともできますよ。
長瀞渓谷のアクティビティとして有名なのが「長瀞ライン下り」。和舟に乗り、荒川から渓谷の美しい景色を鑑賞するのがおすすめです。
特に新緑や紅葉の時期は絶景が楽しめますよ。場所によっては流れが速いところもあり、ちょっとした冒険気分が味わえます。
さらに長瀞渓谷ではカヌーやカヤック、ラフティング、魚釣りなどの川遊びも可能。カヌーやカヤックは小さい子どもでも楽しめるので、家族旅行の思い出作りにぴったり♪
このほかキャンプ場やバーベキュー場もあり、春から秋にかけて多くの人でにぎわいます。
お肉屋さんのお肉で大満足のバーベキュー
長瀞渓谷周辺にはバーベキューができる場所がいくつかありますが、そのなかでも「長瀞渓谷バーべキュー」はお肉屋さんが手掛ける牛や豚、生ラム肉にホルモン、手作りウインナーが楽しめるスポットとして人気を博しています。
必要なものはすべて揃っているので手ぶらでバーベキューが楽しめますよ。
さらに長瀞渓谷バーべキューにある川魚のつかみ取りコーナーは子どもたちに大人気!そば作り体験もあるほか、団体限定ですが、天然氷のかき氷で有名な阿左美冷蔵とコラボしたかき氷作りプランもありますよ。
透明度の高い美しい清流がある三波渓谷(ときがわ町)
美しく綺麗な清流で川遊びできるのが、ときがわ町にある三波渓谷です。都幾川の越瀬橋から別所橋の区間にあるこの渓谷は親子で楽しく川遊びできる穴場のスポットでしたが、近年人気が出てきました。
緑がかった「御荷鉾緑色岩(みかぶりょくしょくがん)」に囲まれた渓谷は緑に囲まれており、ちょっとした秘境気分が味わえる場所もありますよ。
景観の見事さと和の雰囲気が味わえることもあって、最近は和風漫画やアニメ、ゲームなどのコスプレ撮影も増えてきています。
三波渓谷の川遊びスポットは幼児から遊ぶことができるので、川遊びデビューにはぴったりです。透明度が高いので浅瀬では川底や魚が泳いでいるのが見えますよ。
なお、こちらは駐車場や河川でのバーベキュー、花火、テントの設営、宿泊は禁止されているので注意しましょう。
渓谷のほとりでバーベキューのあとは日帰り温泉もおすすめ
三波渓谷の近くでバーベキューを楽しむなら、すぐ近くの「都幾川四季彩館」のバーベキュー広場がおすすめです。こちらも手ぶらでバーベキューが楽しめます。
さらに都幾川四季彩館には日帰り温泉もあるんです!古民家風の建物内には足湯や露天風呂も。のんびり温泉につかって汗を流して一休みしましょう。
紅葉狩りスポットとして人気の嵐山渓谷(嵐山町)
比企郡嵐山町に位置する嵐山渓谷(らんざんけいこく)は、京都の嵐山の風景と似ていることからその名が付けられた景勝地です。
渓谷の多くは長瀞と同じく薄くてはがれやすい結晶片岩でできており、岩畳を鑑賞できます。
岩畳と槻川の澄み切った清流には多くの人が魅了されており、1939年には女性歌人の与謝野晶子が訪れ、29首の短歌を詠んだことでも知られています。
そんな嵐山渓谷のおすすめの時期は秋。紅葉狩りスポットとして人気で、赤やオレンジに彩られた木々と清流のコラボは絶景の一言に尽きます。
紅葉を見ながらのんびり散策してみましょう。また、すすきの群生が黄金の輝きを見せる「すすきが原」も訪れたい場所の一つです。
絶景の中で手ぶらバーベキュー
嵐山渓谷でバーベキューがしたい!そんな時は「嵐山渓谷バーベキュー場」に行きましょう。槻川の河原でバーベキューが楽しめますよ。さらにバーベキュー場所が河原なので、すぐ近くで川遊びができるという、利便性の高さが魅力です。
バーベキュー場では基本のバーベキューグッズに加え、ダッチオーブンや焚火台もレンタル可能。肉や野菜などの食材は4日前まで予約できます。気軽に手ぶらバーベキューができるのはとても快適ですね。
新緑と紅葉が絶景の滝川渓谷(秩父市)
秩父市を流れる滝川沿いの渓谷、滝川渓谷は新緑と紅葉の名所として知られています。深く切り込んだV字谷や切り立つ崖、露出した岩などが見どころで、ドライブしながら景色を楽しむのがおすすめです。
また、渓谷内には「滝川渓谷休憩所」があり、ここからの眺めは絶景。穴場スポットなので落ち着いて景色を堪能できます。
渓谷を流れる滝川を訪れることもできますが、足元が悪い道ので、川の近くまで降りる際は歩きやすい靴で注意しながら進みましょう。
紅葉スポットとしても有名
普段は静かな滝川渓谷ですが、紅葉の時期は美しい景色を求めて訪れる人が増えます。秋になると、V字の谷のモミジやカエデ、ナナカマド、ブナなどが赤やオレンジ、黄色に色づき、重なり合った色合いはなんともいえない美しいグラデーションを見せてくれます。
おすすめの紅葉スポットは「豆焼橋」と「雁坂大橋」。特に豆焼橋から滝川渓谷の紅葉とレトロな雰囲気が漂う雁坂大橋のコラボは圧巻です。
豆焼橋の近くには休憩施設「彩甲斐街道 出会いの丘」もあるので、こちらに車を駐車すると便利。彩甲斐街道 出会いの丘から赤い豆焼橋と滝川渓谷を眺めるのも素敵ですよ。
冬におすすめの尾ノ内渓谷(小鹿野町)
最後にご紹介するのは、秩父連山の両神山を源流とする「尾ノ内渓谷」です。秩父路三大氷柱のひとつ、「尾ノ内百景氷柱」が見学できる場所として知られる渓谷で、冬には氷柱を目当てに多くの観光客が訪れます。
尾ノ内百景氷柱は自然にできたものではなく、尾ノ内沢から約500mのパイプを引いて人工的に作った氷柱です。その規模はなんと周囲約250m、高さ60m!つり橋から眺める氷柱はとても迫力がありますよ。
氷柱の時期には屋台が出ており、地元グルメや特産品などが販売されているので要チェック。屋台では嬉しいことに甘酒が無料でふるまわれているので、飲んで冷えた体を温めましょう!
氷柱の夜間ライトアップも
氷柱が見ごろを迎える1月下旬から2月下旬ころまでは、毎年氷柱の夜間ライトアップが開催されています。さまざまな色で照らされた氷柱はとても幻想的でロマンチックな世界を創り出しています。
ライトアップは土日のみの開催で、天候や氷結の状況、積雪などにより中止になる場合がるので注意しましょう。なお、氷柱の期間中、特に夜は路面が凍結する場合もあるので、車で訪れる際は注意しましょう。
埼玉県の渓谷に遊びに行こう!
埼玉県には夏の水遊びに秋の紅葉、冬の氷柱と季節ごとにさまざまな体験ができる渓谷がたくさんあります。
渓谷までは公共交通機関もありますが、車でのアクセスが景色の良い中でのドライブも楽しめるのでおすすめです。
自然のなかでリラックスしながら渓谷で過ごす時間を楽しんでみてくださいね♪