雲や霧が海のように広がる幻想的な「雲海」。天候や時間などの条件はあるものの、一度は見てみたい絶景です。実は埼玉県内にも秩父を中心に雲海スポットがあるんですよ。
というわけで今回は、秩父で雲海が見られるスポット5選を紹介します♪
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
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雲海とは?見られる時期や時間帯
「雲海」とは、山などの高いところから見下ろした時に層状の雲が広がって海のように見える現象のこと。
または雲ではなく、地表近くにできた濃い霧で雲海ができていることもあります。周りを山で囲まれた盆地に出やすく、秩父はまさにその条件を満たした盆地なんです!
雲海が発生しやすいのは春と秋で、明け方から早朝にかけて、霧が濃かったり雨が降ったりした日の翌日、晴れた日によく発生します。湿度が高く、風が弱いことも発生しやすくなる条件です。
秩父盆地の場合は夜に地表付近の空気が冷えることで霧が発生しやすく、夜から早朝にかけて雲海が見られます。夜の雲海は「雲海夜景」と呼ばれており、街の明かりがとても幻想的です。雲海のピーク時期は11月です。
雲海を見るには標高の高い場所に行くことが多く、市街地より寒くなるケースがほとんどですので防寒対策をしっかりすることがおすすめ。また、スポットへは暗い中歩く事が多いため、懐中電灯を持っていくと便利です。
秩父の雲海スポット①降雨の翌日は天空の橋が見られるかも!?
秩父ミューズパーク【展望台】
最初の雲海スポットは秩父ミューズパークの「展望台」。公園のシンボル的存在の展望台は標高約360mで、樹海から天に向かって漕ぎだす船をイメージして作られています。
展望台からは秩父公園橋が雲海に浮かんで幻想的に見える「天空の橋」を見ることができます。とても神秘的な光景に多くの人が魅了されていますよ。
秩父ミューズパーク【旅立ちの丘】
秩父ミューズパーク内にあるもう一つの雲海スポットが「旅立ちの丘」。卒業式にお馴染みの歌「旅立ちの日に」にちなんだ場所で、先端のステージでは歌の誕生の舞台となった秩父市立影森中学校の生徒たちによるコーラスが流れてきます。
夜景スポットとしても有名な旅立ちの丘ですが、夜に現れる雲海が秩父の街の光を優しく彩る「雲海夜景」を楽しむことができますよ。
ミューズパーク内【PICA秩父】に宿泊して見るのもおすすめ!
雲海は夜から早朝にかけて見ることができる自然現象。そんな時間に秩父ミューズパークまで行くのは大変、という場合は雲海スポット近くに宿をとりましょう。
なかでもミューズパーク内にあるコテージキャンプ場「PICA秩父」はとても便利でおすすめです。
宿泊施設はコテージがメインですが、常設されたテントに泊まれるセットアップテントや電源なしのフリーサイトテントもあります。
グランピングも楽しめますし、ペット同伴OKのコテージも。レストランや温浴施設など付帯施設もしっかりあり、のんびり泊まって雲海を楽しむのに最適です。
秩父の雲海スポット②宝石箱のような雲海夜景を見られるのはここ
美の山公園
秩父地域唯一の独立峰・標高581.5mの蓑山(みのやま)山頂にあるのが美の山公園です。
園内には「入口展望台」「山頂展望台」「東展望台」の3つの展望台があり、秩父盆地を埋め尽くす雲海と、関東の一端に広がる雲海の2種類を楽しむことができます。
雲海は深夜から早朝にかけて発生します。春と秋、特に11月は発生確率が高いです。特に深夜の雲海夜景はまるで宝石箱をひっくり返したようなロマンチックで美しい光が特徴です。日本夜景100選にも選ばれています。
なお、美の山公園付近や内部には外灯がないため、手持ちのライトを必ず持参しておきましょう。
秩父の雲海スポット③夕やけ観賞もおすすめ
宝登山山頂
雲海スポットといえば山の頂上!長瀞にある標高497.1mの宝登山(ほどさん)の山頂からは、美しい雲海を見ることができます。
美の山や武甲山が雲間に浮かぶ景色は別世界を感じさせる絶景です。宝登山ロープウェイを使えば約5分で山頂まで登れるので、比較的楽に雲海を見ることができます。
宝登山にはろうばい園もあり、西・東2ヶ所あわせて5000㎡の敷地内に約3000本が咲き乱れます。
12月下旬から3月上旬のシーズンにははろうばいと雲海のコラボが楽しめますよ。なお、雲海を楽しんだ後は、宝登山神社奥宮にお参りすることをお忘れなく。
宝登山では夕やけでも有名で、毎年10月中旬から11月末にかけて、宝登山ロープウェイが「夕やけ鑑賞便」として、夕やけの時刻に合わせて最終便を繰り下げているほど。山頂やロープウェイから秩父連山に沈む夕日を見に行くのもおすすめです。
期間限定早朝運転あり【宝登山ロープウェイ】
宝登山までのアクセスで便利な宝登山ロープウェイですが、山頂から雲海を鑑賞できるよう、期間限定で早朝運転も実施しています。
2023年は10月8日以降の日曜・祝日と11月3・5・12日に6時から運行しました。毎年恒例なので、ロープウェイから雲海を見たい!という人は来年ぜひ利用してみてください。
ちなみに長瀞駅から宝登山ロープウェイまでの無料シャトルバスを運行しているので(※早朝便は対象外)帰りに活用しましょう。
秩父の雲海スポット④歩いて雲海を見に行ける!芝桜で有名な公園
羊山公園【見晴しの丘】
雲海というと高いところから見下ろすイメージがありませんか?実は秩父市の羊山公園の北側にある「見晴しの丘」は、標高が約280mと比較的低いスポットのため、雲海とちょうど同じくらいの高さから鑑賞することができるんです。気軽に歩いて行ける公園内で雲海が見られるのはびっくりですね。
見晴しの丘は秩父市街地を一望できるスポットで、他のスポットと違った雲海の景色を楽しむのにもってこいの場所です。
ちなみに「見晴しの丘」はアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の聖地としても知られています。アニメを見てから訪れるともっと楽しめるかもしれませんね。
このほか、羊山公園は芝桜の名所としても有名。「芝桜の丘」は毎年白やピンク、淡いブルーの芝桜・40万株以上で覆われる一大観光スポットとなっています。
秩父の雲海スポット⑤パワースポットから眺める壮大な雲海は圧巻
三峯神社【奥宮遥拝殿】
最後にご紹介するのは、パワースポットとして名高い三峯神社の奥宮遥拝殿から眺める雲海です。
三峯神社はヤマトタケルが三峯山にイザナギノミコト・イザナミノミコトの国生み二神を祀ったのが起源とされる古社で、標高約1,100mの高所にあります。神使が「お犬さま」であることも有名です。
三峯山は本来は雲取山、白岩山、妙法ヶ岳の3つの総称。三峯神社の奥宮は標高約1,330mの妙法ヶ岳の山頂にあり、そこを三峯神社の境内から拝むことができるのが奥宮遥拝殿です。山道を歩いて到着する、とても見晴らしのいい場所です。
これまで紹介したスポットの中で一番標高が高く、高所から山々を見下ろしながら迫力たっぷりの壮大な雲海を楽しむことができますよ。
三峯神社【三峰公園展望の丘】
三峯神社のもう一つの展望スポットが「三峰公園展望の丘」。神社の社殿とは少し離れた場所にありますが、秩父盆地を一望できるスポットは初日の出の鑑賞場所としても知られています。
三峯神社は山の中にあるため、両スポットとも登山道・ハイキングコースを歩いて移動します。登り坂もあるので歩きやすい服装をしていきましょう。
秩父で幻想的な雲海を楽しもう♪
秩父には雲海が鑑賞できるさまざまなスポットがあります。
標高や見ることができる景色、アクセスのしやすさなどを確認しつつ、雲海ハントを楽しんでみてはいかがでしょうか。
旅行メディアから出産を機に独立した、埼玉県在住のフリーライターです。得意分野は旅行と歴史と食事。最近、公園やテーマパークを中心とした県内の幼児連れのお出かけ先には詳しくなりました。埼玉県の魅力を皆様に伝えられるよう、頑張ります!