暖かい季節、自然をめいっぱい楽しみたくなってきますよね。
秩父には、登山で新緑やきれいな空気を五感で感じられる低山があります。
せっかくなら、合わせて観光も楽しみたいところですよね。今回は、秩父で初心者向けの観光もできる低山5つをご紹介します。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
秩父で登山① 宝登山 標高497m
まず最初に紹介するのは、標高497mの「宝登山」です。
ロープウェイに5分乗車し、到着地点から徒歩6分で頂上まで行けてしまう手軽さが魅力の低山。
春・秋・冬とほとんどの季節で見ごろの花があるのも特徴です。宝登山には「ろうばい園」があり、ろうばいが淡く透き通るような黄色の花を咲かせているのを見られます。
ろうばいの見ごろは12月下旬~2月下旬頃。頂上からは、広大な園地に約3,000本咲いたろうばいと秩父の街並みを眺めることができますよ。
こちらは約470本の梅が見られる「梅百花園」です。季節になると、紅白それぞれの梅が咲き乱れ、梅の香りも感じることができます。
宝登山の4月~6月頃は桜を近くで見られるのはもちろん、つつじやしゃくなげも見ることができるいい季節です。
【立ち寄りスポット】宝登山小動物公園
宝登山の立ち寄りスポットとしてご紹介するのは「宝登山小動物公園」です。
こちらは、宝登山ロープウェイの山頂駅から徒歩7分のところにあります。ニホンザルやホンシュウジカやヒツジたちとふれあえる、子連れに最適な動物園です。
普段はふれあう事のない動物たちと楽しい時間を過ごすことで、より自然が身近に感じられるでしょう。
園内イベントも行っており、小動物たちの可愛らしい姿が見られます。
秩父で登山② 大霧山 標高767m
2つ目にご紹介するのは、今回ご紹介する低山の中でも高めの標高767mの「大霧山」です。
山頂からの眺めは、秩父地方を一望できると定評があります。標準歩行時間は225分(3時間45分)です。
大霧山の登山は湿った森の奥のような雰囲気で始まります。しかし、歩いて行くと高い木々の間から漏れる美しい日の光を見ることができますよ。
大霧山の登山のコース途中で「粥仁田峠」という、小休憩できるところがあります。
登山コース「旧定峰峠」の近くの看板によると、昔巨人が秩父の山を通る時に、定峰峠に笠を置いて粥仁田峠で粥を煮て食べたという伝説が書いてあります。
興味があれば、看板を探しながら登山コースを楽しんでみてください。
【立ち寄りスポット】秩父高原牧場
「秩父高原牧場」は、大霧山の登山口付近から車で約8分の立ち寄りスポットです。
こちらは優良な乳牛及び肉用牛の育成を行うとともに、「彩の国ふれあい牧場」として埼玉県民に開放されている施設。
標高270~766mの間にある広大な土地が特徴です。施設はモーモーハウス(酪農関係展示館)と、動物広場、展望広場があります。
展望広場の双眼鏡からは新宿副都心やスカイツリーが見えるんだとか。他にも秩父の山々や、地平線を見渡すことができます。
ウサギ小屋・ヤギ舎・ヒツジ放牧場があり、広大な土地で育った動物たちを見ることができます。ヤギはふれあい広場でふれあえますよ。
牧場を歩いて動物とふれあった後は、秩父高原牧場の敷地内にある「ミルクハウス」でソフトクリームをいただくのはいかがでしょう。
歩き疲れた身体を、濃厚で美味しいソフトクリームが癒してくれます。
秩父で登山③ 日向山(ひなたやま)標高633m
3つ目にご紹介するのは、標高633mで登山コースは130分(2時間10分)と短いハイキングコースが特徴の「日向山」です。
山頂は秩父盆地の南にそびえ立つ「武甲山」の景色がすばらしいと有名です。「山から見る山の景色」をぜひご覧になってみてください。
日向山の登山は、西武秩父線「芦ヶ久保駅」にある「道の駅果樹公園あしがくぼ」からのスタートがおすすめ。
トイレや売店があるので、準備万端で安心してスタートができます。
登山の途中には、手作り饅頭や手打ちのお蕎麦をいただける「あしがくぼフルーツガーデン」があります。お弁当を用意しなくても手軽に登山に挑戦できますね。
【立ち寄りスポット】横瀬農村公園
日向山の中腹、秩父鉄道「芦ヶ久保駅」から歩いて25分ほどにある「横瀬農村公園」は、子連れに魅力的な立ち寄りスポットです。
美しい大自然の中には、100mのローラー滑り台や遊具、四阿(あずまや)があります。
ランチを食べたり、子どもを遊ばせながら大人ものんびり自然を楽しめます。
公園内には小川が流れており、ミズバショウが植えられています。運が良ければサワガニやヒキガエルにも会えるとの口コミも。見つけたら子ども達は大興奮ですね!
秩父で登山④ 破風山(はっぷさん)標高626m
4つ目にご紹介するのは、標高626mの「破風山」です。
登山の各所で東には皆野町の街並み、南には秩父市太田地区の田んぼや畑と秩父ののどかな街並みを眺められる山です。
ハイキングコースが多く、約120分(2時間)と比較的短時間で登山できると言われています。
破風山の春は、山頂から桜や山ツツジが見られ、ピクニックに最適です。
おすすめのハイキングコースは秩父線「皆野駅」から出発し、山頂でのんびり景色を楽しんだ後に秩父温泉に入って下山するコース。
日帰りでたっぷりと秩父の自然を満喫しながら、身体も癒せる登山初心者におすすめのコースです。
【立ち寄りスポット】秩父温泉 満願の湯
破風山の立ち寄りスポットとしてご紹介するのは「秩父温泉 満願の湯」です。破風山山頂から歩いて60分のところにあります。
満願の湯は源泉100%。秩父の四季を贅沢に感じられる露天風呂があり、新緑の時期や紅葉の時期はまさに絶景。木々の匂いやマイナスイオンを全身で感じられる温泉です。
温泉施設には無料で休める大広間があるので、温泉に入った後に小休憩できるのもうれしいですね。
広々とした食事処「満彩」では、11:00~20:00まで昼食と夕食をいただけます。
秩父で収穫したアワ・ヒエ・キビ・クリとかつて「黄金めし」と呼ばれた黄色い食材をふんだんに使用した秩父グルメが楽しめます。
秩父で登山⑤ 観音山 標高698m
最後にご紹介するのは、標高698mにある観音山です。後ほどご紹介しますが、山の麓には秩父礼所31番「観音院」があります。
観音院が登山口となり、そこから観音山の山頂まで往復で120分弱で登山できる低山です。
山頂からの景色は絶景で、大自然の山々を拝むことができますよ。
【立ち寄りスポット】秩父札所31番 観音院
観音山の立ち寄りスポットは、秩父札所巡りで有名な「秩父三十四箇所」と呼ばれる礼所31番の「観音院」。
霊場の中では奥に位置しており、秩父の秘境感たっぷりです。
まずは日本一の大きさを誇る石造り仁王像が鎮座する山門をくぐります。
この後296段もの石段が続いているので、足に自信がない方には少し大変かもしれません。
秩父礼所の中でも最も険しい場所と言われているそうですが、この階段がその所以とも言えそうですね。
296段は、般若心経の276字と、普回向(ふえこう)の20字を足した数字から来ているんだとか。
パワースポットと呼ばれる「観音院」は他にも見どころ満載です。ぜひ登山の途中にマイナスイオンを感じながら、お気に入りスポットを探してみてください。
暖かい季節に秩父で気軽に登山を!
今回は、秩父で日帰り登山ができる初心者向けおすすめの低山と周辺の観光地をご紹介しました。
秩父は大自然が多いため、登山となるとちょっとハードルがあるイメージですが、家族や子ども連れで楽しめる場所もたくさんあります。
気になる低山は見つかりましたか?ぜひ秩父に訪れて気軽に登山を楽しんでみてください。
都内に住む、埼玉県在住歴のある主婦ライター。グルメ大好き。子連れでも行けるスポットを探してはお出かけしています。