あまり知られていませんが、埼玉はうなぎの老舗が多く穴場が多い場所です。
特に浦和はうなぎの蒲焼の発祥の地と言われています。うなぎの蒲焼は「タレ」の味もお店ごとに違いますよ。
埼玉のうなぎの美味しいお店に出かけてみませんか?
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
埼玉にうなぎの店が多いのはなぜ?歴史を知ると一層楽しい!
埼玉は知る人ぞ知る、各地にうなぎの名店があることで有名です。
始まりは、埼玉では江戸時代からうなぎが食べられるようになったこと。
当時宿場町として栄えていた埼玉の浦和周辺はその地形から川や沼地が多く、うなぎがたくさん取れる場所でした。
そのうなぎを蒲焼にして、行楽客に出したことで大評判となったそうです。
大正時代になると、浦和周辺の開発によりうなぎが獲れなくなったものの、現代まで伝統の味を守るべくうなぎの老舗が味を守って来たんだそう。
一方、川越でも当時は清らかな入間川や荒川で天然のうなぎが獲れていたという歴史から、うなぎの名店が多い場所なんです。
浦和や川越でうなぎが昔からふるまわれていたことから、自然とうなぎの名店が増えて行ったんですね。
埼玉でうなぎを食べるならやっぱり老舗が一番
【山﨑屋】さいたま市浦和区
最初にご紹介するのは、浦和区にある「山﨑屋」です。こちらは、江戸時代から続く唯一の浦和のうなぎの老舗。
県外からも多くのお客さんが訪れ、メディア掲載も多数ある「超」がつくほどの有名店です。
場所はJR浦和駅から徒歩5分とアクセスも良い場所にあります。
浦和の老舗うなぎ屋では極上のうなぎをいただくことができます。「うな重(上)肝吸い付き 4,200円」が人気メニューで柔らかいうなぎが特徴です。
重箱ぎりぎりにたっぷりと乗せられたうなぎは、ふっくらしていて表面がカリッとした関東タイプ。
タレが染み込んだ絶妙な固さのご飯がうなぎの蒲焼を引き立てる、老舗の実力が感じられるメニューです。
もう一つのおすすめメニューは卵焼きの中にうなぎの蒲焼が入っている「うまき」。うなぎの脂と熱々の卵焼きが美味しいと定評があります。
「肝焼き」はボリュームがあり、全体的に老舗なのにコスパが良いと感じさせるメニューです。
毎日取り寄せる活きたうなぎがこだわり!
【うなぎ処古賀】さいたま市浦和区
2つ目にご紹介するのは、こちらもさいたま市浦和区にある「うなぎ処古賀」です。
こちらのお店は2009年に開業した、比較的新しいうなぎ屋さん。お店はおしゃれなバルのような雰囲気で、席もゆったりしています。
店主は都内のうなぎ屋老舗に弟子入りし有名店で研鑽を重ね、専門学校で技術講師も務めた経歴の持ち主です。本格江戸前うなぎの蒲焼を提供してくれますよ。
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こちらはメディアにて「日本一綺麗なうな重」と取り上げられたお店の看板メニュー。
「うなぎ処古賀」では、厳選された活きた鰻を毎日産地から取り寄せています。
熟練の職人が和蒸篭で蒸し、余分な脂を落としたうなぎは秘伝のタレを付けて備長炭で丁寧に焼き上げられた逸品。
出前や通信販売もあるので、お店が離れていてもうなぎを味わうチャンスがあります。
また、土用の丑の日は特売を行うこともあるのでSNSは要チェックです。
埼玉でうなぎといえばやっぱり川越
【いちのや】川越市
3つ目にご紹介するのは、川越市にある「いちのや」です。小江戸川越にある大正浪漫通りから歩いて数分の場所にあります。
「いちのや」は天保三年(1832年)に創業した正真正銘の老舗うなぎ屋です。テレビ出演もあり、食べログTOP5000に選ばれるなど知名度も抜群。
お座敷のある純和風の店内で、最高級のうなぎをいただくことができます。
いちのやの蒲焼は、白焼きはせずに生のうなぎを蒸してから秘伝のタレにくぐらせて焼くという独自製法です。
この製法のおかげで、どこよりもうなぎのふんわりとした食感が実現できています。
うなぎのタレはすっきりとした辛口タイプでうなぎの脂との相性がいいのが特徴。
お料理は、うなぎを使用したコース料理やお子様膳もあり、様々なハレのシーンで利用できるのも魅力です。
埼玉のうなぎはうまい!三日三晩寝かせたタレが決め手
【うな吉】川越市
4つ目にご紹介するのは、川越市にある「うな吉」です。
こちらのお店は純和風の店構えが特徴の昭和58年創業のうなぎ屋さん。店内はカウンターをはじめ、お座敷や個室もあって広々しています。
「うな吉」では注文してから鰻を蒸して焼き上げ、三日三晩寝かせたタレが決め手の「匠の味」をいただけるお店です。
新鮮な国産鰻を熟練の職人が丁寧にさばき、炭火で香ばしく焼きあげます。
出来上がったうなぎはふわふわで、調和のとれた甘めのタレが旨さを引きたてる最高の味わい。
メニューの「上うな重」は、肝吸いとボリュームのあるお漬物付きでコスパが良いと好評です。
炭火で焼き上げたパリふわのうなぎが自慢
【うなぎ林屋】川越市
5つ目にご紹介するのは、川越市にある「うなぎ林屋」です。
栃木県の老舗川魚店「林屋」がオープンした、うなぎの名店が集まる小江戸川越にあるお店です。
築130年以上の米問屋を改築した、瓦屋根のレトロな外観と店内でいただくうなぎは、より特別感を味わえます。
人気店のため、予約して行くのがおすすめです。
備長炭で丁寧に焼き上げたうなぎの身はふっくらとしており、皮はパリッとしたパリふわの食感が特徴です。
特上・上・並とうなぎの量によってうな重の用意があります。日によってブランドうなぎ「坂東太郎」を仕入れていることも。
また、メニューには「お子様うな重」があり、うな重ハーフ・ポテトサラダ・玉子焼き・ジュースが付いています。家族での利用や観光にも最適です。
埼玉でうなぎを安く食べられる穴場店!
【うなぎ乃助】鶴ヶ島市
6つ目にご紹介するのは、鶴ヶ島にある「うなぎ乃助」です。
関越道近くの大通り沿いにあり、昔ながらの店構えが特徴。落ち着いた居酒屋風の店内で、安くうなぎが食べられると注目されています。
店内はカウンター席だけでなく、お座敷もあるのでグループでの来店も可能です。
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うな重(上)は2,900円と名店と比べるとリーズナブルですが、安くてもしっかりとこだわりがありますよ。
「うなぎ乃助」では特定の産地を限定せず、各地から厳選した良質なうなぎを使用。大正十二年から続く伝統の特製ダレを使用し、お米は新潟県産のものを特製釜で炊き上げています。
ぜひコスパの良く美味しいうなぎを食べに、鶴ヶ島へ足を運んでみては?
趣のある店内で埼玉のうなぎを存分に味わおう
【魚庄】さいたま市・蓮田市
7つ目にご紹介するのは、蓮田市にある「魚庄」です。こちらは創業明治16年の川魚料理屋の老舗。
格式高い店内は、広々とした個室やお座敷が揃っており、ゆっくりとうなぎを楽しむのには最適なおもてなし空間です。
「魚庄」は、うなぎが苦手な方でも美味しく食べられたと口コミがあるほど。
うな重はふわふわでジューシーなうなぎに甘めのタレがかかっており、まさに絶品です。食べに行く価値のあるうなぎがいただけますよ。
「魚庄」ではうな重の他にもステーキ重や大きな海老が乗った天重があり、いずれも好評です。
うなぎの老舗でありながら、メニューの選択肢が多いのも魅力的ですよね。
観光での利用や海外の友人を連れて行く場合も安心して利用できます。
うなぎのお刺身や金の親子丼など名物がたくさん
【川昌】松伏町
最後にご紹介するのは、北葛飾郡の松伏町にある「川昌」です。
うなぎの調理法にこだわりがあり、こちらでは関東風・関西風・ひつまぶしと焼き方を選ぶことができます。
関東風の蒲焼と白焼き、関西風の蒲焼の3種のうなぎを乗せた「白東西重」なんてメニューも。
外観は老舗のうなぎ屋さんそのものですが、店内は清潔感がありモダンな雰囲気です。
「川昌」では、うな重だけでなくうなぎの刺身「うなさし」やこだわりの卵を贅沢に使用してうなぎを包んだ「金のうな丼」が人気です。
テレビでも紹介された「金のうな丼」の卵は濃厚で、ふわふわとろとろ。40年継ぎ足された特製タレをかけたご飯にうなぎの蒲焼をのせ、上から特製タレをかけ、トロトロ卵を乗せた一品です。
オムレツ部分は卵を3つも使用しており、砂糖と塩で味を調え、空気を入れながら混ぜてバターで焼き上げており、コクのある味が魅力。
ドレスオムライスのような見た目も食欲をそそります。
埼玉のうなぎの老舗に一度は足を運ぶべし!
今回は、埼玉でいただけるうなぎの老舗や有名店を一気にご紹介しました。
こだわりのある一級品のうなぎが食べられるなんて、行くしかありませんよね。
ぜひ埼玉で美味しいうなぎを食べに出かけてみてください。
都内に住む、埼玉県在住歴のある主婦ライター。グルメ大好き。子連れでも行けるスポットを探してはお出かけしています。