神社仏閣の入口にある手水舎(てみずや・てみずしゃ)に花を浮かべた「花手水(はなちょうず)」が人気です。
今回は、埼玉県で美しい花手水を鑑賞できるスポットをまとめました。パワースポット巡りの際、話題の花手水を鑑賞して心癒やされてみませんか?
「フラワーアレンジが好き」「スピリチュアルなアートに興味がある」という方にもおすすめです。
※掲載内容は執筆当時のものです。季節やお花の入れ替え時期などによっては飾っていないこともある為、「花手水」を見に出かける際は事前にご確認をお願いします。
今注目の花手水(はなちょうず)とは?
「花手水」とは、手水舎に生花をしつらえることです。もともとは神社仏閣の入口にある手水舎に置いた草花の露などで手を浄める行為を指しました。
近年、花手水が普及するきっかけを作ったのは、京都府にある古刹「楊谷寺(ようこくじ)」です。2017年、境内のアジサイを浮かべた同寺の花手水がメディアやSNSで話題となり、全国的な人気となりました。
2019年からは新型コロナウイルスで手と口を浄める手水(ちょうず)が難しくなった背景もあり、多くの寺社が趣向を凝らした花手水を取り入れています。
寺社を参詣した際には、ぜひご注目ください。
花手水を埼玉で♪①【行田「花手水week」】
埼玉県で個性豊かな「花手水」を鑑賞できるスポットをご紹介しましょう。
まずは埼玉県北東部に位置する「行田市」の「花手水week」。毎月1日~14日(11月と1月は15日~末日まで)の期間、地域で「花手水week」を開催しています。
秩父鉄道「行田市駅」周辺では寺社だけでなく商店や一般民家の軒先などにも「花手水」がしつらえられ、道行く人の目を和ませています。
行田市観光ナビには花手水スポットを紹介したマップもあり、人気です。ご興味のある方はぜひご覧ください。
花手水のライトアップも♪
行田の「花手水Week」では、2021年4月より「希望の光」をテーマとした花手水のライトアップも実施しています。
主な開催場所は「忍城址」「行田八幡神社」「前玉神社」「観光物産館ぶらっと♪ぎょうだ」、及び周囲の商店・民家。
幻想的な光に照らされた花手水の美しさは、思わず息を飲むほどです。地域の有志が灯す「希望の光」からは、きっと大きな元気をもらえます。
行田市と近隣にお住まいの方はぜひチェックしてください。
花手水を埼玉で♪②【川越のお寺・神社】
旧中山道の宿場町として栄えた「川越市」は、埼玉県屈指の観光地。今日も、地場の特産品を用いた老舗が数多く軒を並べ、風雅な雰囲気が残っています。
「小京都」と称されるそんな川越で「花手水」を楽しめる、由緒ある寺社をご紹介しましょう。
最明寺
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「最明寺(さいみょうじ)」は、東武東上線「西川越駅」から徒歩約15分。
1262年(弘長2年)に鎌倉幕府の北条時頼が建立し、源頼朝の孫にあたる千寿丸が育ったと言われる天台宗の寺院です。「関東地蔵百八札所の第一番」として「子安観世音」様がお祀りされています。
こちらの花手水は、アーティストとのコラボレーションで地域から大好評。川越市出身で少女マンガのパイオニアである「花村えい子」氏とのコラボは、多くの話題を呼びました。
講師を迎えた「ミニ花手水ワークショップ」「花手水キャンドルワークショップ」等も開催され、人気を博しています。
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近年は「同性結婚式」が上げられる仏教寺院としても有名です。
ご興味のある方は、ぜひ最明寺の公式Instagramをご覧ください。
天然寺
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「天然寺」は、JR川越駅から徒歩15分。
1554年(天文23年)に建立された天台宗の寺院で、武蔵国十三仏霊場としては第一番の「不動明王」が、小江戸川越七福神としては第二番である「寿老人(じゅろうじん)」が祀られています。
さらに川越市指定有形文化財の「木造大日如来坐像」に加え、願い事を叶えてくれると言われる「願掛観音」もあり、地域の人や観光客に親しまれています。
こちらでは毎月1日に開かれる縁日に合わせて用意される、季節の花をしつらえた花手水が大人気!仏花のほか、カーネーションやほおずき、ひまわりなども含めた現代的なアレンジに心癒やされます。
天然寺へご参詣の折は、ぜひ花手水もご覧ください。
川越八幡宮
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「川越八幡宮」は、JR川越駅から徒歩6分。大分県宇佐市にある「八幡宮」の本宮、「宇佐神宮」から神様を勧請した由緒正しい神社です。
1030年(長元3年)に源頼信が開いたと伝えられ、「八幡様」こと第十五代天皇「応神天皇」がお祀りされています。
こちらの手水舎は、一説で水を司ると伝承される「龍」の口から水が出るタイプです。清らかな水と色鮮やかな花手水の中で、龍も喜んでいるように見えますね。
境内には「縁結びの夫婦イチョウ」や、足腰の健康にご利益があると言われる「民部稲荷神社」もあります。
さらに、人に言えない悩みを聞いて下さるという「ぐち聞きさま」こと聖徳太子様も人気です。駅からのアクセスがよくパワースポットとしても有名なおすすめ神社です。
花手水を埼玉で♪③【馬場 氷川神社】新座市
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「馬場氷川神社」は、埼玉県南部に位置する新座市にあります。
「スサノオノミコト」を主な祭神とする「武蔵一宮氷川神社(大宮氷川神社)」の分霊を受け、中世に建立された地域で愛される神社です。
こちらの花手水は、ガーリーでかわいらしいアレンジが特徴的。レースをしつらえたり、日光を透過させる「サンキャッチャー」を飾ったりといったオリジナリティあふれる花手水が人気です。
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気持ちのこめられた花手水は、観ているだけで心が浄化されそうですね。
ポップなデザインの御朱印も評判なので、気になる方はぜひ公式Instagramをチェックしてください。「かわいい花手水が観たい」「お花とスピリチュアルが好き」という方におすすめの神社です。
花手水を埼玉で♪④【龍泉寺】熊谷市
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埼玉県北部に位置する熊谷市の「龍泉寺」は、JR籠原駅よりタクシーで5分、関越自動車道「花園IC」より約10分。
平安時代に弘法大師空海が開山したと伝えられる1200年の歴史を持つ由緒ある寺院です。「厄除け」「開運」のご利益があると言われる「埼玉厄除け開運大師」として有名なので、ご存知の方も多いでしょう。
入口には、鮮やかな花々がしつらえられた花手水。季節の花々が植えられた境内を散策すれば、身も心も朗らかになりそうです。
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「限定透かし御朱印」や、3カ月ごとにデザインが変わる「切り絵御朱印」も見逃せません。
大きな炎の前でお坊様が読経を執り行う、厄除け・大開運・方位除け、家内安全、交通安全などを祈る「護摩祈願」も要チェック!
興味深い投稿が多い、龍泉寺の公式Instagramも必見です。
花手水を埼玉で♪⑤【不動ヶ岡不動尊 總願寺】加須市
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「總願寺(そうがんじ)」は、東北自動車道「加須IC」から約15分。埼玉県北東部に位置する加須市にあり、886年(仁和2年)建立と伝えられる由緒ある真言宗寺院です。
「関東三大不動」の一つとして有名ですが、さらに「関東三十六不動尊霊場」の「第30番」でもあります。
毎月28日に予定される「ご不動様の縁日」に合わせたこちらの「花手水」は、バラやひまわりといった季節の花も取り入れた繊細なアレンジで大人気!
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仏教にちなんだ行事に加え、毎月第4土曜日には「仏画教室」が、第4日曜日には「骨董市」が開催され、評判を読んでいます。
イベント情報などは、住職の娘さんが更新される公式Instagramがわかりやすくおすすめです。
ご来訪の際には、行田の「忍城」から移築された欅で作られた「黒門」(加須市指定有形文化財)もぜひチェックしてください。
花手水を埼玉で♪⑥【高尾 氷川神社】北本市
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埼玉県の中東部に位置する北本市の「高尾氷川神社」は、東北自動車道「久喜IC」から約20分。869年(貞観11年)建立と伝えられ、スサノオノミコトを主祭神とする歴史ある神社です。
境内社には女性を守ってくださると言う弁財天様を祭神とする「厳島神社」があり、「北本七福神」としては「恵比寿様」「大国天様」もお祀りされています。
こちらの花手水は、カーネーションやガーベラなどの洋花を取り入れた優しいアレンジが魅力的。現代的なセンスあふれる花手水に、きっと心癒やされることでしょう。
広々とした境内では植栽が整えられており、季節の花々も堪能できます。1月には「ロウバイ」が清楚な白い花を咲かせ、10月にはキンモクセイが芳香を放ちます。
植物を愛する方におすすめの、北本市のパワースポットです。
埼玉の神社で「花手水」に癒やされよう!
埼玉県には、おもてなしの気持ちがこめられた「花手水」スポットが多数あります。手水舎に浮かべられた美しい花を見れば、気持ちもさわやかに浄められることでしょう。
また、あじさいの時期など季節の花の開花時期には期間限定で花手水を行っている場所もあります。
ソーシャルディスタンスを保った散策であれば、安全な観光が実現できるかと思います。神社仏閣などにおいでの際は、ぜひ季節の花々をしつらえた「花手水」をご鑑賞ください。
埼玉県戸田市に住む40代女性です。植物、無印良品、和菓子、浦和の蔦屋書店、大宮のecuteを愛してます。