浦和といえば、うなぎが有名です。その歴史は、江戸時代にまで遡り、当時から続く老舗うなぎ店もあります。
また、浦和はうなぎの蒲焼の発祥の地と伝えられ、全国的に知られるようになりました。
今回の記事では、浦和のうなぎが味わえる有名店をご紹介します。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
浦和でうなぎが有名な理由
浦和は、江戸時代に中山道の宿場町として栄えていました。当時、浦和周辺には川や沼が多く、うなぎがたくさん生息していたと伝えられています。
そのうなぎを、中山道を行き来する人々に振る舞っていたことから、「浦和のうなぎ」が有名になったと考えられています。そして大正時代、土地開発により、地場のうなぎは獲れなくなりました。
しかし、江戸時代から続く「うなぎの蒲焼」の味は、「協同組合 浦和のうなぎを育てる会」によって、受け継がれています。
「うなぎの蒲焼」は浦和が発祥の地⁈
江戸時代、浦和のうなぎは「蒲焼」にして振る舞われていました。その味は大好評で、江戸・赤坂の「紀州藩邸」に献上されていたと、「会田真言家文書」に記されています。
このことから、江戸時代から「うなぎの蒲焼」が浦和の名物として有名だったと考えられています。うなぎの蒲焼は、「関東風」と「関西風」2つの調理方法があります。
背開きにして白焼し、蒸した後でタレをつけて本焼きにするのは「関東風」、腹開きにタレを塗って焼く方法が「関西風」です。
浦和で受け継がれているのは、「関東風」のうなぎ蒲焼と伝えられています。
浦和のうなぎ!【西口】で人気の有名店
まず、浦和駅西口エリアのうなぎ有名店をご紹介します。浦和駅西口には老舗うなぎ店も多く、古くから浦和のうなぎが有名だったことが分かります。
浦和で唯一江戸時代から続くうなぎ屋【山崎屋】
江戸時代から続く、老舗うなぎ屋「山崎屋」は、浦和駅西口から、徒歩で5分ほどの場所にあります。
”浦和のうなぎ”の発祥でもある「山崎屋」は、江戸時代に浦和宿を行き来していた人々に、「うなぎの蒲焼」を提供していました。
参勤交代が行われていた時代から、「山崎屋」のうなぎの蒲焼は大評判となり、江戸や京都にまで広まっていたと伝えられています。
明治21年に起きた浦和大火の際、店主が「うなぎのたれ」を持って逃げたという説があり、いかに「うなぎのたれ」が重要なものだったかが分かりますね。
昭和時代は、緑に囲まれた個室でうなぎを提供していましたが、現在は、手軽にうなぎが食べられるように改装されています。
自慢のうなぎ料理は、「うな重」の並・上・特上(肝吸いつき)や、「蒲焼・白焼」などがいただけます。
また、幻のブランドうなぎ「共水うなぎ」を使用した「共水二本筏重」も好まれています。
「共水うなぎ」とは、大井川の南アルプス伏流水で育てられた養殖うなぎです。天然うなぎのような甘さに加えて、DHAやEPAが豊富に含まれています。
江戸時代から受け継がれている「浦和のうなぎ」を、ぜひ老舗「山崎屋」で堪能してください。
テイクアウトがお得!10%引き
「山崎屋」では、テイクアウト料金が10%引きになります。受け取りは19:25までです。お電話での予約も対応していますので、ぜひご利用ください。
一度は食べてみたい!ブランドうなぎ「坂東太郎」【満寿家(ますや)】
続いてご紹介する「満寿家(ますや)」は、浦和駅西口から徒歩で6分ほどの場所にあります。
明治21年創業、老舗の「満寿家」では、120余年伝統の味が受け継がれてきました。「満寿家」では、ブランドうなぎ「坂東太郎」を使用した「うな重」が人気を集めています。
「坂東太郎」とは、利根川下流に位置する千葉県銚子市で養殖されているブランドうなぎです。養殖うなぎの中でも上質で、旨味成分であるアミノ酸が天然うなぎの2倍入っています。
さらに、天然うなぎに近い霜降りの肉質は、ジューシーでふっくらとした食感です。
「坂東太郎」は、ホワイトミールとアジのすり身を混ぜた餌を食べて育つので、臭みが少なく、旨味たっぷりのうなぎに成長します。「満寿家」では、この「坂東太郎のうな重」を数量限定で提供しています。
「満寿家」のランチメニューは、「うなぎランチ」をはじめ、「海鮮ちらし」や「穴子重」が良心的な価格でいただけます。
「うなぎランチ」と「穴子重」には、お吸物とお新香つき、「海鮮ちらし」には、お吸物がつきます。「満寿家」のうなぎランチで、午後からも頑張れそうですね。
テイクアウト情報
「満寿家」のテイクアウトの受付は、昼(10:30〜14:15・受取14:45まで)と夜(16:30〜19:15・受取19:45)です。予約も受け付けています。
メニューは、うなぎ弁当(並・上・特上)蒲焼(並・上・特上)天重弁当(並・上)です。
また、一品料理は「鰻屋さんの唐揚げ」や「う巻き玉子」「うなぎの天婦羅」などがテイクアウト可能です。
辛口のタレが好評!浦和の老舗うなぎ店【中村家】
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続いて、浦和の老舗うなぎ店「中村家」をご紹介します。
「中村家」は、浦和駅西口から徒歩で10分ほどの、駅前通り沿いにあります。1937年創業の「中村家」は、歴史情緒ある外観が人目を引きます。店内は、昔ながらの落ち着いた雰囲気に包まれています。
「中村家」は、辛口のタレが好評で、多くのお客様に好まれています。
辛口といっても生醤油のような辛さではなく、淡麗な辛さなので、食べやすいと定評があります。香ばしい香りで、ふっくらとした上質なうなぎに、「中村家」自慢の辛口タレがよく絡みます。
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備長炭で焼き上げるうなぎは、身がしまっていて、かために炊かれたご飯との相性抜群!絶品辛口タレが染み込んだご飯と、香ばしいうなぎは、食欲をそそります。
さらに、「うな重」を待っている間に最適な「きも煮」は、生姜と醤油の佃煮風の味付けが人気を集めています。
メニューは、「うな重」特上・上・中・並、「蒲焼定食」松・竹、「蒲焼」特上・上をはじめ、一品料理やお飲み物もありますよ。
「中村家」は、予約も受け付けていますので、ぜひご利用ください。
テイクアウト情報
「中村家」では、「うなぎ弁当」の特上・上・中・並や、「うなぎ蒲焼」の特上・上がテイクアウト可能です。
うなぎ蒲焼は、注文から仕上げまで50分ほどの時間がかかります。テイクアウトを希望される方は、事前予約をおすすめします。
幻のうなぎ″共水うなぎ″ 使用【うなぎ浜名】
続いてご紹介する「うなぎ 浜名」は、浦和駅西口から徒歩で約12分の場所にあります。
近くには、ロイヤルパインズホテルや常盤公園があり、観光で訪れた方も立ち寄ることができます。「うなぎ 浜名」では、高級感のある「大井川共水うなぎ」を使用し、炭火で丁寧に焼き上げたうなぎを提供しています。
幻のうなぎといわれる「大井川共水うなぎ」は、静岡県焼津市で養殖されている最高品質のうなぎです。餌にもこだわり、最高級ホワイトミールを与えているので、臭みも少なく栄養価も高いと言えます。
「大井川共水うなぎ」は、良質な水と天然に近い環境で、およそ2年かけて育てられています。
丹精込めて育てられた「大井川共水うなぎ」は、店内の紀州備長炭で焼き上げ、香ばしくふっくらとした食感に!身が柔らかく、やや薄めなうなぎのタレは、辛すぎず甘すぎない上品な味わいです。
「大井川共水うなぎ」本来の味を楽しみたい方には、「うなぎ 白焼」がおすすめですよ。
テイクアウト情報
「うなぎ浜名」では、「うな重」の中・大をテイクアウトできます。注文の際は、事前に電話での予約をおすすめします。
うなぎと日本酒が楽しめる【うなぎやせきの】
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続いて、浦和駅西口から徒歩約7分の場所にある「うなぎやせきの」をご紹介します。
以前は「二代目串長」という店名でしたが、「うなぎやせきの」に屋号を変更しました。居酒屋のような店内には、日本各地のお酒が並び、うなぎと日本酒が楽しめるうなぎ店として知られています。
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その「うなぎやせきの」は、希少な四万十産のうなぎを串焼きで提供する、珍しいお店です。
店内でうなぎを焼くのは、この道一筋の職人さん。四万十産のうなぎを、備長炭で丁寧に焼き上げています。四万十産うなぎは、四万十川源流で、徹底した安全管理のもとで育ち、ほどよい脂乗りと、身の柔らかさが特徴です。
「うなぎやせきの」のうなぎ蒲焼や、店主自慢の串焼きは、日本酒との相性がよく、人気を集めています。数ある日本酒の中でも、入手困難な「十四代」を良心的な価格で提供していることも、人気の理由です。
看板メニューの「うな重」は、ふっくらした柔らかいうなぎと、甘すぎず辛すぎないタレが特徴です。
重箱からはみ出るほどのうなぎは、舌触りのよいお米との相性も抜群で、多くのお客様に好まれています。ランチタイムに提供されている「うな丼」も、リーズナブルな価格でクオリティが高いので、おすすめですよ。
テイクアウト情報
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「うなぎやせきの」では、ほぼすべてのメニューがテイクアウト可能です。店舗の営業時間内に、電話で注文できますが、営業時間外も対応できる場合もあります。
浦和のうなぎ!【東口】で人気の有名店
ここからは、浦和駅東口エリアのうなぎの人気店をご紹介します。浦和駅東口エリアには、老舗うなぎ店やコスパ抜群のうなぎ店があります。
行列が出来る人気店【鰻 むさし乃】
「鰻 むさし乃」は、前地通り商店街でおよそ60年続く、浦和うなぎの人気店です。
浦和駅東口から、徒歩で4分ほどのアクセスがよい場所にあり、連日うなぎを楽しむお客様で賑わっています。
店内は、カウンター席とテーブル席があり、趣のある空間になっています。「鰻 むさし乃」のこだわりは、厳選した最上級の国産うなぎを使用していることです。
宮崎県産ブランドうなぎ「和匠うなぎ」を丁寧にさばき、一本一本小骨を抜いてから蒸しています。備長炭でじっくりと焼き上げたうなぎは、ふわっとした食感で極上の味を堪能できます。
「鰻重」は、養殖期間1年未満の「和匠・新仔うなぎ」を使用し、本来の甘みとさっぱりした脂の風味を楽しむことができます。タレは、やや甘めでしつこくなく、香ばしい香りで食欲をそそります。
「白焼」は、うなぎの素材の味を堪能できる一品です。「鰻 むさし乃」の「白焼」には、生姜醤油がよく合います。
さらに、「白焼」のセットメニュー(ご飯・お新香・肝吸いつき)もあり、お客様に喜ばれています。
テイクアウト情報
「鰻 むさし乃」では、期間限定でテイクアウトを実施していましたが、2022年2月現在は、注文を承っておりません。最新情報は公式サイトでご確認ください。
コスパ抜群の絶品うなぎ【和香】
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続いてご紹介する、浦和うなぎの名店「和香」は、浦和駅東口から徒歩12分ほどの場所にあります。数ある浦和うなぎ店の中で、「和香」は、コスパ抜群のうなぎ店として有名です。
例えば、うな重の特上が、高級店のうな重の並ほどの価格で提供されています。
店内は、カウンター4席とテーブル1卓で、落ち着いた雰囲気です。カウンター席に座ると、目の前でうなぎが焼き上がる様子を見ることができます。
「和香」は、うな重のクオリティの高さにも定評があります。
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滑らかな舌触り、マイルドでほどよい甘さの脂、身はふっくらして適度な食感を残しています。皮にも脂がのっていて、最後まで飽きない味という声も多いです。
香ばしいうなぎのタレは、甘みと塩味のバランスがよく、かために炊いたご飯と相性抜群!
上質なうな重でありながら、良心的な価格でいただけるので、多くのお客様に好まれています。コスパ抜群で美味しいうなぎが楽しめる「和香」、ぜひお立ち寄りください。
テイクアウト情報
「うな重」や「蒲焼」「白焼」は、テイクアウト可能です。さらに、テイクアウトの場合は、100円引きになりますのでお得ですよ。
浦和の人気店で絶品うなぎを味わってみよう!
うなぎ激戦区の浦和には、上質で高級感があるうなぎ店がたくさんあります。熟練の職人さんが、一つ一つ丁寧に焼き上げるうなぎは絶品です。
今回ご紹介したうなぎ店は、浦和駅から徒歩圏内にありますので、ぜひお立ち寄りください。
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