加須市の巨大ジャンボこいのぼりは【世界最大】毎年市民平和祭で優雅に泳ぐ~♪

鯉のぼり

埼玉県北東部に位置する加須市は、明治時代から「こいのぼり製造」を地場産業としています。

今回は、そんな加須の「市民平和祭」で上げられる全長100m・重さ330kgの「ジャンボこいのぼり」についてお伝えしましょう。

※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。

加須ジャンボこいのぼりとは

鯉のぼり

「加須ジャンボこいのぼり」は、埼玉県加須市の市民平和祭で空に上げられる日本最大の”こいのぼり”です。

「1世」は1988年(昭和63年)の「さいたま博」で、加須青年会議所により制作。平成元年の第1回加須市民平和祭でお目見えしました。

鯉のぼり

現在、大空を”遊泳”するのは改良を重ねられた「4世」。加須の皆さんが色塗り作業などに参加して作りあげた地域の「作品」です。

市民平和祭当日は1回目がおおむね11:30頃から、2回目が13:00頃から、天気や風の様子をみながら各回30分ほど空に上げられます。

全長100m・重さ330㎏・目玉の直径10mの巨大な「こいのぼり」を大きなクレーンで上げる様子は圧巻というほかありません。

「ジャンボこいのぼり」は埼玉県加須市の名を全国に知らしめる一大プロジェクトなのです。

加須市民平和祭とは

加須市民平和祭は、加須市の「利根川河川敷緑地公園」「大高島河川敷防災ステーション」で毎年5月3日に開催されるお祭りです。

ショーや合唱などのステージに加え、模擬店や地域名産品の直売などで賑わいます。

※2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となりました。

詳細情報

開催日時
毎年5月3日(祝日、憲法記念日)9:00~14:30  ※雨天等の場合は5月4日(みどりの日)に延期
開催場所
<メイン会場> 利根川河川敷緑地公園
<対岸イベント会場> 大高島河川防災ステーション

子どもの日・端午の節句に飾る「こいのぼり」の起源

鯉のぼり

「こいのぼり」は、5月5日の子どもの日(端午の節句)に欠かせない縁起物です。

そんな「こいのぼり」を家の庭や玄関に飾る風習は江戸時代にはじまりました。武士や町人が男児の健やかな成長を願い、端午の節句に「鯉」を染色した旗や幟(のぼり)を飾ったのが発祥と言い伝えられています。池や沼に生息する鯉は、古くから力強さの象徴とされています。

中国の古文書「後漢書」には鯉が滝を登って龍になった伝説が伝えられており、転じて「鯉」は立身出世のシンボルと見られるようになりました。

パワフルな鯉を模した「こいのぼり」は、男児に強く育ってほしいという願いが込められており、今日も厄払いや開運につながるものと見なされています。

加須ジャンボこいのぼりの歴史

鯉のぼり

「ジャンボこいのぼり」の歴史は、加須市で、こいのぼり産業が発展した史実と切り離せません。

加須地域で「こいのぼり」が盛んに作られるようになったのは明治時代初期。当初は提灯(ちょうちん)などの職人が副業として製造していたそうです。

行事や流行にちなんだ縁起物を製造販売する「際物屋(きわものや)」が手がけるようになると、精度が高まっていきました。

加須市に専門の業者が増えたのは、大正12年の関東大震災後。都内で多数の際物屋が店をたたまざるを得なかったことが遠因です。

こいのぼりの入手が難しくなった頃、浅草の問屋は加須の職人が作る精緻な「こいのぼり」に出会いました。目利きである問屋は加須でつくられた「こいのぼり」の出来に感心。それをきっかけに発注が増え、加須地域にこいのぼり製造業者が増えたそうです。

鯉のぼり

しかし昭和中期の高度成長期に入ると、手工業の「こいのぼり」は減少。機械印刷が主流となりました。とはいえ「こいのぼり」は、日本の伝統行事に欠かせないものとして一定の需要があります。

1988年(昭和63年)、地域の若きリーダーが集う「加須青年会議所」が「こいのぼり」のデザイン性と魅力に着目しました。

そうして巨大なこいのぼりが加須の空を遊泳するビジョンを実現化させ「ジャンボこいのぼり」が誕生しました。1世・2世・3世と改良が重ねられ、現在活躍するのは「ジャンボこいのぼり4世」です。

現在、加須市内のこいのぼり製造業社は3社となりました。しかし一つの地域に複数の業者が存在するのは国内でも例を見ないそうです。

鯉のぼり

こいのぼりは、日本の大切な文化です。加須のジャンボこいのぼりがニュース番組や新聞で取り上げられることは、古き佳き伝統を後世に伝える大きな役目を担っていると言えるでしょう。

今後も「ジャンボこいのぼり」の活躍に期待しましょう。

加須こいのぼりのマスコットキャラクター こいのぼりん

「こいのぼりん」は、初代ジャンボこいのぼりを創った「加須青年会議所」のマスコットキャラクターです。

「1世」はジャンボこいのぼりの奥さんで、「2世」は新しい加須市の誕生とともに生まれた、ジャンボこいのぼりの「子ども」です。

こいのぼりの力強い造形と写実性を追求した「着ぐるみ」は、加須市観光大使各種イベント会場で大人気。観客の「スゴイ!」「かっこいい!」という歓声が目に見えるようですね。

中に入っている人のお顔が見えるところもポイントです。

加須をPRするみんなのキャラクター こいのぼりマン

「こいのぼりマン」は、”加須への愛にあふれる市民”を形にした親しみやすいキャラクターです。

シンプルなデザインで、小さなお子さまにも描きやすそうな親しみやすさが人気です。加須市内で開催されるフェスや街バルなどの広告宣伝にもよく使われ、人気です。

こいのぼりにちなんだおすすめの食べ物

「ジャンボこいのぼりを見た記念に、加須のおみやげを買いたい」というときは、こいのぼりをモチーフにした名産品がおすすめです。

古くより穀倉地帯として知られる加須の”うどん”や、江戸時代創業の老舗和菓子屋がつくる”最中”をセレクトしてご紹介しましょう。

加須大巾(おおびろ)きしめんジャンボこいのぼり【松井産業有限会社】

出典:松井産業公式HP
出典:松井産業公式HP

手打ちうどんの名店が並ぶ加須市のお土産は、やはり「うどん」。松井産業のコシが強い「きしめん」は、鯉のぼりと一緒に飾る五色の「吹き流し」を連想させますね。

江戸時代創業の老舗の和菓子屋 鯉のぼり最中【岡安堂】

 

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岡安堂の「鯉のぼり最中」は上品な甘さの餡とレトロで可愛い包み紙が人気です。

現在は6代目が店主をつとめるという老舗和菓子屋の逸品は幅広い年代に喜ばれます。全国からお取り寄せの問合せも多いこちらの逸品は、北海道産特選小豆100%のあんを使用しており、重量感のある美味しさも魅力です。

詳細情報

所在地  加須市中央1-12-25
アクセス  東武伊勢崎線「加須駅」から徒歩6分
駐車場  有
営業時間  9:00~18:30
定休日  月
電話番号  0480-61-3441
参考  岡安堂|食べログ

「加須のお土産が気になる」「加須の銘品をもっと知りたい」という方はぜひ、加須市役所のお土産情報もチェックしてください。

サイト情報

加須市のお土産情報|加須市役所公式サイト

埼玉加須で世界一の「ジャンボこいのぼり」を見よう!

鯉のぼり

青空を悠々と泳ぐ「こいのぼり」は、日本の大切な伝統文化。加須市のジャンボこいのぼりは、そんな「こいのぼり」を地域の一大イベントに結実させた素晴らしいアート作品です。

ぜひ加須市民平和祭で「ジャンボこいのぼり」の雄姿をご覧ください!

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