中山道は、江戸時代に整備された五街道の一つです。東京・日本橋から京都・三条大橋を結ぶ街道で、埼玉県には、全部で9個の宿場町があります。
そこで今回は、埼玉県の宿場町の一つである「鴻巣宿」をテーマに、おすすめのスポットやお店を紹介します。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
#中山道六十九次 #宿場町 #ぶらり旅
鴻巣宿の歴史
鴻巣宿は江戸時代に整備され、栄えていた宿場町の一つで、日本橋から7番目の宿です。鴻巣市に位置する鴻巣宿ですが、1602年(慶長7年)までは、現在の北本市に位置していました。
ただその後、江戸幕府の宿駅整備が行われ、現在の鴻巣市へと移設されました。
移設された理由は、明確にはなっていませんが、熊谷宿と桶川宿の間に宿を設ける場所として、現在の北本市では桶川に近すぎるという説もあります。
また、このあと紹介する「鴻巣御殿」が徳川家康によって建てられたことも、鴻巣市への移設と関係があるのではないか、という説もあります。
鴻巣宿ぶらり旅におすすめの場所
ここからは、鴻巣宿を旅する際におすすめのスポットを4つ紹介します。歴史のある名所が勢ぞろいです!
鴻神社
最初に紹介するおすすめスポットは、鴻巣駅・東口から歩いて8分の場所に位置する「鴻神社」です。
鴻神社は、もともと「鴻三社」といわれていました。明治6年に、鴻巣周辺の3つの神社を合祀(ごうし)したのが、その由来です。その後、明治40年に「鴻三社」から「鴻神社」へと社号が変わり、現在にいたっています。
また、鴻神社は、子授け・安産などのご利益があることで有名です。子授け祈願・安産祈願の祈祷には、「松・竹・梅」の3つのコースが用意されています。その中でも、松のコースには、こうのとりのぬいぐるみがついてくるのだとか。
その他にも、鴻神社では、お守りやおみくじ、ストラップなどが数多く用意されています。大切な人と一緒に訪れてみては、いかがでしょうか。
法要寺
次に紹介するのは、鴻巣駅・東口から歩いて5分の場所に位置する「法要寺」です。
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法要寺は、今から550年以上前の1457年(長禄元年)に建てられました。江戸時代には、かつて加賀藩主を務めた前田家の宿所となっていたことでも知られています。
また、法要寺は梅に針の寺紋が使われていますが、これは前田家と同じものを使っているのだとか。
なんでも、1648〜1652年頃に、前田家が参勤交代時の宿所として法要寺を利用したことをきっかけに、寺紋としての使用を許されたという言い伝えがあります。
鴻巣を訪れた際は、数多くの歴史が詰まった法要寺も一緒に観光してみてはいかがでしょうか。
鴻巣御殿跡 東照宮
続いて紹介するおすすめスポットは、鴻巣駅・東口から歩いて5分の場所に位置する「鴻巣御殿跡 東照宮」です。鴻巣御殿は、1593年(文禄2年)に徳川家康によって建てられました。鷹狩りや領内視察などの宿泊および休憩するための場所として利用され、その敷地は1.4ヘクタールを誇ります。
また、鴻巣御殿の跡地には、東照宮も建っています。
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なんでも、こちらの東照宮は、日本で一番小さい東照宮なんだとか。日本一小さい東照宮を自らの目で確認しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
勝願寺
最後に紹介するおすすめスポットは、鴻巣駅・東口から歩いて10分ほどの場所に位置する「勝願寺」です。勝願寺は、かつて徳川家の庇護(ひご)を受けて栄えた寺院として知られています。
なんでも、徳川家康が鷹狩のために勝願寺を訪れたところ、住職の円誉不残(えんよふざん)と意気投合したのが、庇護を受けるようになったきっかけなんだとか。
このように、勝願寺は徳川家とゆかりがあることから、今でも至るところに徳川家の家紋「三つ葉葵」を見ることができます。勝願寺を訪れた際は、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。
また、勝願寺には、写真をとるのにぴったりな場所も数多くあります。
たとえば、こちらの総門がその一つ。
総門は、江戸時代に作られたもので、大火や戦火、地震にも耐えたとあり、縁起の良い門として知られています。
そして、総門をくぐった先にある仁王門もおすすめの撮影スポットです。
どちらの撮影スポットも、インスタ映えすること間違いありません。
桜の開花にあわせて、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
鴻巣でランチに行くならココ!おすすめのお店
ここからは、鴻巣でランチを楽しめるおすすめのお店を3つ紹介します。どのお店も魅力盛りだくさんで、ハッピーな気持ちになれること間違いありません!
全国のそば粉を月替りで楽しめる人気店【そば処 鴻巣宿 阿部】
最初に紹介するのは、鴻巣駅・東口から歩いて20分弱の場所に位置する「そば処 鴻巣宿 阿部」です。
お店の外観はレンガをイメージして作られていて、三角の屋根が特徴的。店内は落ち着いた雰囲気で、テーブル席が数多く用意されています。
そんな「そば処 鴻巣宿 阿部」は、そばへのこだわりが強い点が特徴の一つです。
例えば、使用するそば粉は月ごとに、北海道・福井・茨城・山形の4種類を使い分けています。現在は、福井県産のそば粉が使われています。毎月訪れて、使われるそば粉によって味がどう変わるのか、食べ比べてみるのも面白そうです。
「そば処 鴻巣宿 阿部」で堪能できるランチメニューは、「サービスセット」と「丼セット」の2種類。
サービスセットでは、「海老天とせいろそば」「鮭はらこ丼とせいろそば」「焼肉丼とせいろそば」など全部で5種類のメニューが用意されています。
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すべてのセットメニューが1,000円であるため、お財布にも優しいです。
一方の「丼セット」は、「焼肉丼セット」や「天丼セット」をはじめ全部で4種類。その上、すべての丼メニューに、茶碗蒸し・つけ物・小鉢・みそ汁がついてくる点も嬉しいポイントです。
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鴻巣でこだわりのそばを楽しみたいときに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
創業130年の老舗 鴻巣名物「川幅うどん」がおすすめ【手打うどん 長木屋】
続いて紹介するのは、鴻巣駅・東口から歩いて5分の場所に位置する「手打うどん 長木屋」です。
こちらの「手打うどん 長木屋」は、創業が1891年と、130年以上の歴史を持つ人気店。
店内はテーブル12席、座敷16席に加え、カウンターも4席用意されているため、家族や友人との食事はもちろんのこと、一人でも来店できます。
そんな「手打ちうどん 長木屋」で、おすすめしたいメニューは、かつて人気ニュース番組ともコラボしたことがある「こうのす川幅うどん」です。
川幅うどんは、鴻巣市を流れる「荒川」の川幅が、国土交通省に日本一と認定されたことがきっかけに考えられたうどん。豚ひき肉・たまご・水菜によって、こうのとりの巣が作られています。
また、こちらの川幅うどんは、温かいのと冷たいのどちらかお好みで選べる点も嬉しいポイントです。
その他にも「手打うどん 長木屋」では、「川幅彩うどん」「おじやうどん」「カレーうどん」など数多くのうどんメニューが用意されています。
鴻巣でうどんを堪能したいときに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
路地裏にある可愛いお店 タルトがおすすめのカフェ【鴻巣cafe】
最後に紹介するのは、鴻巣駅・東口から歩いて5分の場所に位置する「鴻巣cafe」です。
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おしゃれで白い建物が特徴的で、店内にはカウンター6席、テーブル8席に加え、テラス席も用意されています。天気の良い日であれば、外でランチを楽しむのも良いかも知れませんね。
そんな鴻巣cafeでは、パスタランチを堪能できます。「アマトリチャーナ」「きのこの和風ペペロンチーノ」「野菜いっぱいのナポリタン」の全3種類が用意されています。
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900円というリーズナブルなお値段でありながら、すべてのパスタメニューにサラダがついている点も嬉しいポイントです。
パスタ以外にも「鴻巣cafe」では、「いわしのペルシャード焼き」「若鶏のローズマリーオーブン焼き」など、魚やお肉が使われたメニューも提供されています。
鴻巣でおしゃれなランチを楽しみたいときに、訪れてみてはいかがでしょうか。
中山道の宿場町の一つである鴻巣宿を旅しよう
今回は、中山道の宿場町の一つである鴻巣宿をテーマに、その歴史やおすすめのスポット・お店をご紹介しました。
鴻巣には、歴史のあるお寺や神社が数多くあります。歴史好きの方にとっては、たまらないことでしょう。
また、グルメについても、長く愛されるうどん店から、こだわりのそば、さらにはおしゃれなカフェなど、鴻巣には魅力的なお店が勢ぞろいです。
この記事を参考に、鴻巣での旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
埼玉県さいたま市在住のWebライターです。在住歴24年の経験を生かして、埼玉県の魅力を皆様に分かりやすく伝えることを心がけてます!