【⑧深谷宿編】中山道六十九次 渋沢栄一の生誕地でもある深谷宿町をぶらり旅♪

煙突

深谷は、かつて中山道の宿場町として栄えていました。深谷には、今も深谷宿が賑わっていた頃の面影を残す建造物があります。

また深谷市は、渋沢栄一の生誕地としても有名ですよね。

今回は、中山道宿場町のひとつ、深谷宿町のおすすめスポットをご紹介します。

※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。

深谷宿の歴史

宿

中山道六十九次とは、江戸時代に栄えた五街道のひとつ、中山道に設けられた宿場の総称です。

深谷宿は、その中山道六十九次のうち江戸から数えて9番目の宿場町として賑わっていました。中山道で最大規模だった深谷宿には、本陣1軒・脇本陣4軒・旅籠80軒があり、宿内人口は1,928人だったと伝えられています。(天保14年の中山道宿村大概帳より)

深谷宿は、商人が多く遊郭も栄えていたため、江戸を出て2番目の宿を求める人が立ち寄っていました。

となりの熊谷宿では、旅籠に飯盛女をおくことを禁じていたことから、深谷宿が栄えたという説もあります。

深谷市の至るところに、宿場時代の街並みや建造物が残っていて、当時の雰囲気を感じることができます。

深谷宿ぶらり旅におすすめの場所

駅

最初に、深谷宿ぶらり旅におすすめの場所をご紹介します。

深谷宿の名残がある建造物や酒造跡地は、当時のまま残されている建物も多くおすすめです。その中から、ぜひ見ていただきたいおすすめスポットを4選ご紹介します。

深谷宿 東常夜燈

常夜燈

深谷市稲荷町にある「東常夜燈」は、深谷市の指定文化財に登録されています。常夜燈は、深谷宿の西と東の入口に、旅人の目印として設置されていました。明治時代初期に建てられた「東常夜燈」は、高さがおよそ4m、中山道で最大級です。

この「東常夜燈」を建てたのは、江戸時代中期から栄えた富士講の人たちと伝えられています。この溝の印である「三」が、燈身に透かし彫りになっています。東常夜燈の脇にある遊歩道は、かつて煉瓦を運んでいた「日本煉瓦製造専用線」の跡地です。昭和50年に廃止され、現在は遊歩道として利用されています。

一方、呑龍院の対面には「西常夜燈」があり、深谷宿の西の入口にあたります。天保11年に建てられた「西常夜燈」は、今でも夜になると灯りが灯されています。

 

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東常夜燈と同じく、中山道で最大級の高さを誇り、多くの人が見学に訪れています。

みかえりの松

 

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「みかえりの松」は、旧中山道と国道17号線の交差点にあります。宿場時代、深谷宿に泊まった人が、別れを惜しんで振り返る場所だったことから、「みかえりの松」と呼ばれるようになったと伝えられています。

江戸時代中期、深谷宿東口の街道にあった並木のひとつが「みかえりの松」として残り、語り継がれてきました。

推定樹齢は、およそ300年。初代の「みかえりの松」は、倒木の危険があり、伐採を余儀なくされました。

 

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伐採後は、深谷市在住の芸術家のもとで作品として残されています。そして、現在は2代目「みかえりの松」が植樹され、成長しています。

七ツ梅酒造跡

酒蔵

「七ツ梅酒造跡」は、深谷駅北口から徒歩約10分、旧中山道沿いにある造り酒屋の跡地です。元禄7年に近江商人・田中藤左衛門が創業した「七ツ梅酒造」は、江戸時代から銘酒として知られていました。

「七ツ梅酒造」は、およそ300年の歴史がある造り酒屋でしたが、2004年に廃業しました。現在は、母屋・店蔵・煉瓦造りの精米蔵・煉瓦煙突などの建造物が残っていて、一般公開されています。

当時、深谷では良質な煉瓦が造られ、敷地内の建造物にも使われていました。煉瓦煙突は、「七ツ梅酒造跡」のシンボルで、ひと際目立っています。

酒蔵

敷地内は、レトロな建物が並び、まるでタイムスリップをしたような雰囲気です。

中山道側の入口に入ると、まず「深谷宿本舗」や「ギャラリー七ツ梅」「なんでも屋mоg」があります。「深谷宿本舗」や「なんでも屋mоg」では、ハンドメイド品や雑貨などが販売され、お土産や旅の思い出の品を購入できます。

中庭を進むと、カフェ「50 COFFEE ROASTERY」や、深谷もんじゃと鉄板焼きが楽しめる「酒蔵」と居酒屋「二兎三兎」があります。見学の合間に、お食事や休憩ができるのは、嬉しいポイントですね。

さらに進むと、古書店「須方書店」や木工所「よろずの郷」「東蔵ホール」「深谷シネマ」など、文化的な建物が並び人目を引きます。

酒蔵

「七ツ梅酒造跡」には、歴史的建造物が残っているため、ロケ地やイベント開催地にも多く選ばれています。当時の面影が残る「七ツ梅酒造跡」に、一度お出かけください!

詳細情報

所在地  深谷市深谷町9-12
アクセス  JR「深谷駅」から徒歩約10分
駐車場  あり
営業時間  店舗ごとに異なる
定休日  火(事務所の電話受付)
電話番号  048-573-8707
サイト  七ツ梅酒造跡

登録有形文化財 大谷邸

「大谷邸」は、国の登録有形文化財に指定されている歴史的建造物です。深谷駅から徒歩約19分の場所にあります。昭和初期に建てられた「大谷邸」は、主屋をはじめ、洋館・本蔵・松庭湯・米蔵・欅空庵・裏門・中門及び塀・祠の9つの建物から成ります。

「大谷邸」は、江戸時代中期から深谷宿の有力商家でした。昭和初期、当時の家主で深谷町長だった大谷藤豊氏は、自邸の建築のために地元の職人を多数雇ったと伝えられています。その結果、高度な技量が発揮され、質の高い数寄屋風建造物が建てられました。

館内のステンドグラスや装飾からは、当時の職人の技量が優れていたことが伝わってきます。

緑色の屋根が印象的な洋館は、ユーゲントシュティールの影響が強く、深谷のランドマークとして親しまれています。

深谷でランチにおすすめのお店

深谷の煮ぼうとう

ここからは、深谷でランチにおすすめのお店を、3店ご紹介します。

名産の深谷ねぎを使ったメニューや、郷土料理が楽しめるレストラン、地元の方にも愛されている洋菓子店をご紹介します。

どちらも絶品 レアな牛カツと深谷名物煮ぼうとうがおすすめ【虎ひげ】

まず最初に、「虎ひげ」をご紹介します。「虎ひげ」は、深谷駅から徒歩13分ほどの場所にあります。

 

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おすすめは、人気メニューの「牛カツ定食」。牛カツは中心がレアで、絶妙な揚げ加減と柔らかさが特徴です。牛カツは、特製ソースやわさび醤油と相性抜群で、ご飯がすすみます。揚げてあるのに、さっぱりといただける牛カツは、多くのお客様に好まれています。

また、「虎ひげ」は洋食屋さんですが、深谷名物「煮ぼうとう」が人気です。

 

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深谷の郷土料理として親しまれている「煮ぼうとう」は、特産の深谷ネギをはじめ、地元で採れた根菜がたっぷり入っています。虎ひげの「煮ぼうとう」は、定番の醬油ベースをはじめ、カレー味や味噌味、キムチ味が楽しめます。

煮ぼうとうの具としては珍しい「モツ入り」は、ボリューム満点のメニューです。

 

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深谷の煮ぼうとうは、生麺を煮込んでいるため、少しとろみがあり熱々のままいただけます。店主が自ら打つ手打ち麺は、もちもちした食感で食べ応えがあり、人気を集めています。

洋食メニューも豊富な「虎ひげ」に、一度お出かけください!

料金例(税込)

牛カツ定食 オーストラリア産サーロイン  1,540円
煮ぼうとう 醤油  990円
カレー煮ぼうとう  1,045円

詳細情報

所在地  深谷市田谷282
アクセス  JR「深谷駅」北口から徒歩約13分
駐車場  あり
営業時間  12:00~14:30 / 17:00~21:00
定休日  火
電話番号  048-573-2443
参考  虎ひげ|食べログ

季節限定 ご当地「深谷ねぎかつ」が人気!【やまだ家】

 

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続いて、「やまだ家」をご紹介します。深谷駅から徒歩約14分の場所にある「やまだ家」は、季節限定メニューの「深谷ねぎかつ」が有名です。

「深谷ねぎかつ」は、特産物「深谷ねぎ」に豚肉を巻いて揚げた料理で、11月から3月頃までの季節限定メニューとして提供されています。

 

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長くて太い深谷ねぎは、甘みが強く、ねぎ特有の辛味や匂いがないので、食べやすいことで知られています。ねぎかつの横には、緑色のネギソースが添えられて、サクサクの衣と相性抜群です。

深谷ねぎは、果物に匹敵する甘さが特徴で、冬場が最も甘みが強くなります。その深谷ねぎを、丸ごと1本使った「深谷ねぎかつ」は、仕込みに時間がかかるため、事前予約が必要です。

2022年は、使用している深谷ねぎが少ないため、2月で終了となりました。

「やまだ家」の人気メニューのひとつ「生姜焼き定食」には、埼玉県の武州豚を使用しています。

 

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深谷ねぎは、武州豚とも相性がよいので、生姜焼きにも使われ美味しさを引き立てます。

「やまだ家」のランチメニューには、深谷市で採れる旬の野菜を使った日替わり定食もあります。ぜひ、一度お立ち寄りください。

料金例

深谷ねぎかつ定食(冬季限定)1,210円
今日の旬ごはん(ランチ)850円

詳細情報

所在地  深谷市田谷280
アクセス  JR「深谷駅」北口から徒歩約14分
駐車場  あり
営業時間  11:30~14:00 / 17:00~20:00
定休日  水
電話番号  080-4888-0241
SNS  やまだ家
SNS  やまだ家

深谷市ゆるキャラ「ふっかちゃん」ケーキをお土産に【レーヴ・ド・プルミエール】

出典:レーヴ・ド・プルミエール公式HP 
出典:レーヴ・ド・プルミエール公式HP

続いて、洋菓子店「レーヴ・ド・プルミエール」をご紹介します。深谷駅から車で10分ほどの場所にある「レーヴ・ド・プルミエール」は、1995年創業の洋菓子工房です。現在、深谷市の本店と、篭原支店が営業しています。

店名の「レーヴ・ド・プルミエール」には、「最初の夢」という意味があり、創業当時の気持ちを忘れず歩み続けたい、という想いが込められています。

店内には、高級レストランのようなイートインスペースがあり、購入したケーキをすぐにいただけます。

ランチ時は、コーヒーや紅茶とともに、ケーキを楽しむお客様で賑わっています。

チョコレートケーキは、深谷のレンガをイメージし、爽やかなオレンジのムースと層になった一番人気のケーキです。

出典:レーヴ・ド・プルミエール公式HP
出典:レーヴ・ド・プルミエール公式HP

誕生日や記念日に花を添えるホールケーキや、パティシエ自慢の焼き菓子も好まれています。

2017年に「モンドセレクション」を受賞した洋風カステラ「青淵レンガ」は、オンラインストアでも購入できますよ。

さらに「レーヴ・ド・プルミエール」で人気がある「ふっかちゃんケーキ」もおすすめです。

出典:レーヴ・ド・プルミエール公式HP 
出典:レーヴ・ド・プルミエール公式HP

今や全国的に人気となった深谷市のゆるキャラ「ふっかちゃん」をイメージしたケーキで、お土産にも喜ばれています。

ふっかちゃんをかたどったケーキの中には、イチゴムースとフレッシュクリームが入っています。

これまで、バレンタインや節分など、季節限定にアレンジした「ふっかちゃんケーキ」も販売されていました。

可愛いらしい「ふっかちゃんケーキ」、ぜひ一度ご賞味ください。

料金例(税込)

ふっかちゃんケーキ  464円
和栗のモンブラン  496円
青淵レンガ  1,620円

詳細情報

所在地  深谷市上柴町東4-17-1
アクセス  JR「深谷駅」南口から車約10分
駐車場  あり
営業時間  9:30~20:00 / 日曜9:30~19:30
定休日  火
電話番号  048-575-1281
サイト  レーヴ・ド・プルミエール
SNS  レーヴ・ド・プルミエール

中山道宿場町・深谷宿で歴史的建造物やご当地グルメを楽しもう♪

今回は、中山道の宿場町として栄えた深谷宿のおすすめスポットをご紹介してきました。

酒造跡地の商業施設や登録有形文化財に指定されている邸宅など、歴史情緒を感じる場所がたくさんあります。

また、名産の深谷ねぎを使った郷土料理や、ふっかちゃんをイメージしたケーキなど、魅力的なご当地グルメもおすすめです。

ぜひ、深谷宿のぶらり旅にお出かけください。

一万円札
深谷ねぎ
埼玉県の「ご当地」ゆるキャラ&キャラクター一覧
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