気温が上がり、夏の風が心地よく吹き抜けるこの頃。そろそろ蓮や睡蓮が見頃を迎えます。涼やかな蓮や睡蓮の花は、夏の暑さを忘れさせてくれますよ♪
そこで今回は、埼玉県にある蓮や睡蓮の花の名所を紹介します。花の美しさに触れて、心豊かな時間を過ごしてみませんか?
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
蓮と睡蓮の違いって?それぞれの特徴を知って更に楽しもう♪
蓮と睡蓮はどちらも水辺に咲く夏の花ですが、この二つは似ているようで違う点がいくつかあります。
蓮は、水面から高く伸びた茎の先に花や葉をつけるのが特徴です。花はお椀のように丸く、中心に大きな花托があります。梅雨明けの7月上旬から8月上旬頃に見ごろを迎えます。
一方、睡蓮は茎が短く水面に浮かぶように花が咲きます。睡蓮の花は蓮よりも平たく、蓮のような花托はありません。葉の一部に切れ込みがあるのも睡蓮の特徴です。
一般的な見ごろは5月下旬から7月下旬で、種類によっては10月頃まで楽しめるものもあります。このように、蓮と睡蓮には見た目だけでも大きな違いがあります。
二つの花には、早朝に開花し午後には閉じてしまうという共通点もあります。蓮と睡蓮を両方楽しむなら、午前中の鑑賞がおすすめですよ。
埼玉の蓮・睡蓮の花名所①【古代蓮の里】行田市
行田市にある「古代蓮の里」は、古代蓮である「行田蓮」をはじめ、多くの植物が楽しめる広大な公園です。
広大な敷地内には、約10万株の古代蓮が見られる「古代蓮池」や「世界の蓮園」、「水生植物園」などがあり、全42種類の花蓮が鑑賞できます。
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蓮の季節には、見頃を迎えた睡蓮の花も一緒に楽しめます。
園内でひときわ存在感を放つ「古代蓮会館」では、蓮や行田蓮に関する歴史や資料の展示が見られます。2階は展望室になっており、地上50メートルから園内の景色や遠くの山々といった見晴らしの良い眺めを楽しめます。
行田市のもう一つの名物!田んぼアート
「古代蓮の里」の東側にある水田では、毎年夏から秋にかけて面積約2.8ヘクタールの壮大な田んぼアートが描かれます。その大きさは2015年に世界最大の田んぼアートとしてギネス世界記録™にも認定されるほどで、迫力満点!
古代蓮会館の展望室から眺望でき、スケールの大きさや美しく細かい描写に目を奪われますよ。
田んぼアートは、公募した田植えボランティアによって6月中旬に田植えが行われ、7月中旬から10月中旬頃まで楽しめます。
2024年は能登半島地震の1日も早い復興を願い、能登地域を代表する祭り「キリコ祭り」のデザインとなりました。
行田の魅力である行田蓮と田んぼアートを、「古代蓮の里」で堪能してみてはいかがでしょうか。
埼玉の蓮・睡蓮の花名所②【新白岡の古代蓮】白岡市
続いて紹介するのは、白岡市にある「新白岡の古代蓮」です。閑静な住宅街に囲まれた大きな調整池の中にあり、多いときで200ほどの花が咲きます。
以前は鑑賞用デッキから近くで見られましたが、デッキの老朽化に伴い、現在はフェンス越しに鑑賞できるようになっています。
「新白岡の古代蓮」は、土地改良工事で偶然発見された古代蓮で、およそ1200年前のものと推測されています。
残念ながら2023年は開花状況が芳しくなかったそうです。例年は7月上旬から下旬に見頃を迎えますが、訪れる際は公式HPなどで生育状況を確認してみてくださいね。
白岡で蓮といえばココも!【しらおか味彩センター】
同じく、白岡市内で古代蓮を見るなら「しらおか味彩センター」もおすすめです。
敷地の中心に蓮の池があり、見ごろの7月上旬にはたくさんの蓮の花と葉で華やかに埋め尽くされます。
「しらおか味彩センター」では、農産物の直売が行われており、新鮮野菜や美味しい特産品などが購入できます。美味しいお蕎麦屋さんもあり、蓮の花だけでなく買い物や食事を一緒に楽しめますよ。
白岡の魅力が満喫できる「しらおか味彩センター」に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
埼玉の蓮・睡蓮の花名所③【伊佐沼公園】川越市
川越市にある「伊佐沼公園」は、アスレチックやじゃぶじゃぶ池、芝生広場などが揃うファミリーに人気の自然豊かな公園です。
関東で2番目に大きな伊佐沼の脇にあり、例年夏には沼一面に咲く涼し気な蓮の花を見ることができました。
残念ながら2023年より水面に咲く蓮の花が見られない状況が続いていますが、沼のそばには地元の小学生が種から育てた蓮の花が艶やかに開花しています。
広い沼に浮かぶたくさんの蓮がまた見られることを願いつつ、人々の思いのこもった新たな蓮を見に訪れてみてはいかがでしょうか。
伊佐沼公園内には樹々も多く、フィールドアスレチックも充実しています。蓮の鑑賞と合わせて、家族みんなで外遊びを満喫するのもおすすめですよ♪
埼玉の蓮・睡蓮の花名所④【岩槻城址公園】さいたま市岩槻区
最後に紹介するのは、岩槻駅から車で5分ほどの場所にある「岩槻城址公園」です。春は約600本の桜が咲く桜の名所として有名ですが、初夏から夏にかけて水面を鮮やかに彩る睡蓮の花が楽しめます。
「岩槻城址公園」は岩槻城跡の一部が整備された公園で、敷地内には土塁や石碑がたくさん残されています。園内を散策していると、豪華な城跡ならではの和の雰囲気を至る所で感じることができますよ。
特に目に留まるのは、睡蓮の花が咲く池にかかる赤い「八ツ橋」です。風情ある橋を渡りながら、ゆったりと美しい睡蓮を見ることができます。
日本の歴史を感じる「岩槻城址公園」で、水に浮かぶ涼しげな睡蓮を満喫してみてはいかがでしょうか。
この夏は埼玉にある蓮や睡蓮の花名所に行ってみよう
埼玉県で蓮や睡蓮の花が見られるおすすめの名所を紹介しました。
埼玉には、貴重な古代蓮が見られる蓮池がたくさんありますね♪
水辺を美しく彩る蓮や睡蓮の花の鑑賞は、涼し気で夏のお出かけにもぴったりです。心地よい風に吹かれながら、蓮や睡蓮の美しさを満喫しましょう。
埼玉に住むスイーツ大好きなママライター。趣味は子供とお散歩、動画を見ながら宅トレなど。何気ない日常からハッピーを見つけるのが好きです♩