人形のまち岩槻のひな祭り♪イベント開催情報やおしゃれなひな人形を紹介

雛祭りの雛人形

岩槻は日本有数の人形のまちとして知られており、ひな祭りにちなんだイベントが多数開催されています。

本記事では、ひな祭りイベントの情報などをご紹介!お近くにお住まいの人や女の子のご家族がいる人は、ぜひ岩槻を訪れてみてくださいね。

※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。

人形のまち岩槻♪ひな人形だけじゃないその魅力

愛宕神社大雛段飾り

日本有数の人形のまちとして知られる岩槻。その歴史は、江戸時代・慶長8年(1603年)まで遡ります。

徳川家康が江戸に幕府を開いた後、岩槻は江戸近郊の城下町、また日光御成街道の宿場町として賑わい、岩槻城は徳川氏の譜代大名が統治していました。

寛永年間(1634〜1647年)、三代将軍・徳川家光は、日光東照宮の造営のために全国から選りすぐりの工匠を集めます。

日光御成街道の江戸からの最初の宿場町であった岩槻には、東照宮の造営に関わった工匠たちが住み着くように。

工匠たちは付近に生えている桐を使って、たんすなどの製品を作るようになり、その副産物である桐粉を使用して人形づくりが始まったと伝えられています。

©️さいたま観光国際協会
©️さいたま観光国際協会

現在も岩槻ではひな人形をはじめ、さまざまな日本人形が作られており、全て熟練の人形師が手作業で制作しています。

ひな祭りやこどもの日などお子さまの初節句に、手作りの日本人形を贈ってみてはいかがでしょうか?

岩槻のひな祭りと言えば【まちかど雛めぐり】

出典:まちかど雛めぐり
出典:まちかど雛めぐり

「まちかど雛めぐり」は岩槻市制50周年を記念して、平成16年から新たにはじまったイベントです。

毎年2月下旬〜3月上旬にかけて開催され、岩槻駅周辺の商店街を中心に、さまざまな催しが行われます。

出典:まちかど雛めぐり
出典:まちかど雛めぐり

人形店では江戸時代から伝わる人形の展示や人形師による創作雛の鑑賞ができます。地元の老舗店と吊るし雛のコラボも見ごたえ抜群。制作に興味の湧いた人には、絵付け体験などのイベントもおすすめですよ。

また、飲食店ではひな人形や季節にちなんだオリジナル料理が登場し、お菓子屋さんではオリジナルひな菓子の販売も。

出典:まちかど雛めぐり
出典:まちかど雛めぐり

イベント初日には、地元の小学生がおひなさまの装束で街を歩く「おひなさまパレード」が行われるなど「観る」「創る」「食べる」の3つの視点から楽しめるイベントです。

特に、愛宕神社・人間総合科学大学の階段を使用した大きなひな飾りは迫力満点!圧巻の大きなひな飾りを見に、ぜひおでかけください。

詳細情報

開催場所  岩槻駅東口周辺商店街
開催日程  2024年2月23日(金・祝)〜3月10日(日)
開催時間  10:00〜(各参加店・会場によって終了時間は異なる)
電話番号  070-1535-8177(受付時間10:00~16:00)
サイト  人形のまち岩槻 まちかど雛めぐり

子どもたちの無病息災を祝って行われる【岩槻流しびな】

提供:岩槻人形協同組合
提供:岩槻人形協同組合

古くから伝わる「岩槻流しびな」は、ひな祭りのルーツになったといわれるさいたま市岩槻区の風物行事です。

子どもたちの無病息災を願い、ひな人形の原型と伝えられている「さん俵」を、岩槻城址公園菖蒲池に流します。

提供:岩槻人形協同組合
提供:岩槻人形協同組合

平安時代から行われていた五節句のひとつ「上巳(じょうし)の節句」が「流しびな」のはじまりであるといわれており、そのルーツは源氏物語にあります。

光源氏は陰陽師(占い師)によるお祓いを受け、紙を人形に切った「形代(かたしろ)」で体を撫でて病気や穢れを紙に移し、船に乗せて災いを他界へ流したのだとか。

現在は形代は使わず、藁でできた丸い船に紙粘土で作った人形を乗せた「さん俵」を流します。

災いをさん俵へ移すだけでなく、願いごとを書いた紙も一緒に入れて流すことで、子どもたちの健康を願う日本の伝統行事です。

さん俵は、当日に現地で購入可能。未来を担う子どもたちの健康を願う流しびな、ぜひ体験してみてくださいね。

詳細情報

所在地  さいたま市岩槻区太田3-4(岩槻城址公園菖蒲池)
アクセス  東北道「岩槻IC」から車で約10分
駐車場  あり(無料約300台)
開催日時  2024年3月3日(日)10:00〜14:00
電話番号  048-757-8881(岩槻人形協同組合)
サイト  岩槻人形協同組合 | 歴史と伝統匠の人形のまち岩槻

最後までしっかりと見送りたい【人形供養祭】

提供:岩槻人形協同組合
提供:岩槻人形協同組合

「人形供養祭」とは、古くなって飾られなくなった人形や壊れてしまった人形に別れを告げる、岩槻の伝統行事です。

毎年11月3日に岩槻城址公園の人形塚の前で、僧侶の読経のもと参列者が焼香をし、感謝の心を込めて人形を供養します。

提供:岩槻人形協同組合
提供:岩槻人形協同組合

ひな人形のほかに、人形と一緒に飾る道具・五月人形とその鎧や兜・西洋人形・ぬいぐるみなども供養できます。

お子さまが大きくなり、ひな人形を飾ったときの思い出を語りながら親子で供養に参列する人も多いです。

子どもの成長を見守ってくれた、大切なひな人形。ぜひ人形供養祭に参加し、最後までしっかりと見送りましょう。

詳細情報

所在地  さいたま市岩槻区太田3-4(岩槻城址公園人形塚及び黒門周辺)
アクセス  東北道「岩槻IC」から車で約10分
駐車場  あり(無料約300台)
開催日時  毎年11月3日(日・祝)10:00〜14:00
電話番号  048-757-8881(岩槻人形協同組合)
サイト  岩槻人形協同組合 | 歴史と伝統匠の人形のまち岩槻

リビングにおいても違和感のないモダンなひな人形【ひととえ】

出典:人形工房ひととえ
出典:人形工房ひととえ

岩槻の人形工房「ひととえ」。可愛らしく、おしゃれな住宅に溶け込むひな人形を作っているブランドです。

「おひなさまもインテリアの一部である」と考え、現代のインテリアに馴染むモダンなデザインのひな人形を多数販売しています。

A4サイズくらいのコンパクトなひな人形もあるので、大きな部屋でなくでも安心しておひなさまを飾ることができますよ。

出典:人形工房ひととえ
出典:人形工房ひととえ

ひな人形をはじめ日本人形の独特の顔つきは、飾るのに躊躇してしまう人もいるかもしれません。

しかし、ひととえのひな人形は「夜に見ても怖くない」と好評であり、とても可愛らしい表情をしています。

出典:人形工房ひととえ
出典:人形工房ひととえ

おしゃれでモダンなデザインでありながら、伝統技術を駆使してすべて手作業で人形を作っている、ひととえ。

ひな人形だけでなく五月人形も販売しているので、大切なお子さまの初節句のお祝いに、ひととえの人形を贈ってみてはいかがでしょうか。展示場の見学はサイトからの予約制です。

料金例(税込)

衣裳着雛人形 奏 かなで 14号 親王飾り 238,790円
木目込み雛人形 誉 ほまれ 11号 五人飾り 158,620円
木目込み雛人形 祝 いわい 11号 収納十五人飾り 325,820円

詳細情報

所在地  さいたま市岩槻区浮谷1358-1
アクセス  東武アーバンパークライン「岩槻駅」よりタクシーで約15分
駐車場  あり
営業時間  9:30~18:30(最終受付16:45)
※土日祝の営業は12月〜4月30日まで
定休日  不定休
電話番号  048-798-8008
サイト  人形工房ひととえ

人形のまち岩槻で、ひな祭りを堪能しよう

雛人形の置き物

日本人形にまつわる深い歴史を持つ岩槻では、古くから伝わる伝統行事や新しいイベントである「まちかど雛めぐり」など、ひな祭りにちなんだ、さまざまな催しを楽しむことができます。

桃の節句にはぜひ岩槻で、日本の伝統文化に触れてみてくださいね。

雛人形
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