PAPA上尾に「あいラジ」開局!上尾・伊奈のコミュニティラジオを取材

あいラジ代表の森さんと局長の沼田さん

PAPA上尾に開局したコミュニティFMラジオ「あいラジ」をご存じでしょうか?

上尾市・伊奈町を放送エリアとするラジオ局で、地域のニュースやお店紹介、イベント情報など、地域に密着した番組を毎日放送しています。

さらに災害発生時には、いち早く地域の状況を伝える重要な役割も担っています。

今回は開局3か月を迎えたあいラジを取材してきました!

※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。

PAPA上尾から放送中!上尾・伊奈のコミュニティFM「あいラジ」

PAPA上尾プリンス棟の外観

北上尾駅から徒歩3分の「PAPA上尾ショッピングアヴェニュー」は、レストランやスーパー、ゲームセンターなどが揃う大型商業施設。

そんなPAPA上尾内に2025年8月9日に開局したのが、上尾・伊奈町のコミュニティFM「あいラジ」です。

あいラジスタジオ前の風景

スタジオはプリンス棟1階ドン・キホーテの隣。緑の建物のガラス窓を覗くと、パーソナリティの方がまさに生放送中でした!

通りから見えるスタジオなので、生放送の様子を見に来る方も多いのだそうです。

あいラジはどうやって聞けるの?

あいラジスタジオ前の風景

あいラジの周波数は89.1MHz。自宅のラジオやカーオーディオ、カーナビなど、一般的な受信機で周波数を合わせればすぐに聴くことができます。

さらに、上尾・伊奈エリアの外にお住まいの方でも、スマホやPCで全国どこでも楽しめるのも魅力です。

スマホの場合は「FMプラプラ」アプリをインストールして、放送局を選ぶだけ。操作もシンプルで、すぐに番組を楽しめます。

あいラジ代表森さん・局長の沼田さんにインタビュー

あいラジ代表森さんと局長の沼田さん

あいラジは取材時の11月に3か月を迎えたばかり。開局の経緯や3か月間のエピソード、心境などを語っていただきました。

Q. 開局の経緯を教えてください

A. 森さん
「私は会社の代表の3代目ですが、そもそものきっかけは2019年の台風19号です。上尾の平方というエリアの荒川が氾濫して、普段は穏やかで住みやすい場所にも関わらず床上浸水するほどの大きな被害が出ました。川越エリアは全国メディアにも取り上げられましたが、同じ地域に住んでいても被害を知らない人が多かったんです。」

「そこで、地域住民が情報を共有できるツールが必要だと考え、コミュニティFMを立ち上げることになりました。」

メンバーはSNSで募集し、そのタイミングで森さんもボランティアとして参加したのだそう。

開局準備では、活動の知名度を上げるために上尾駅やPAPAでビラを配ったり、説明会を開いたり、SNSで周知したりと地道に活動を重ねてきたそうです。

Q. 森さんのラジオとの出会い

あいラジ代表森さん

A. 森さん
「私がラジオに出会ったのは小学生の頃です。顔面神経麻痺という病であまり外に出られなかったとき、ラジオにお便りを送ると読んでもらえて、パーソナリティの方が慰めてくれたり、勇気づけてくれたりしました。その経験から、『ラジオの向こう側に行けば、自分でも多くの人を勇気づけられるんじゃないか』と思っていたんです。」

「そんな矢先にたまたま地元にラジオ局ができると知りました。地域の役割を担えるならという思いもあり、行きたい!という気持ちでしたね。」

開局時は27歳、ボランティアとして参加した頃はなんと22歳だったという森さん。

現在は月~木曜の朝6時からの番組を担当し、毎朝4時に起きているんだそう!

誰もが応援したくなるような柔らかい雰囲気を持った森さんですが、その内に秘めたラジオ愛が伝わってきました。

Q. 開局から3か月放送してみていかがですか?

あいラジ生放送ブースの様子

A. 沼田さん
「国から認可を受けているラジオなので、ちゃんとしなきゃという気持ちはあります。でもリスナーさんが求めているのはそこだけじゃなく、言葉が詰まっても散らかっても、身近さを感じられるのがコミュニティFMの魅力だと実感しました。」

「開局から3か月経ちますが、森を応援してくれる方が増えて、『最近上手くなったね』『慣れてきたね』って声をかけてもらえるんです。でもここで慣れてきちゃうのが良いのかな…と考えることもあります(笑)」

あいラジのパーソナリティはほとんどがボランティアの方で、全番組の8割ほどはあいラジが初めてのラジオ経験なんだそう。

だからこそ、パーソナリティ一人ひとりの成長を見守りながら、応援したい!という気持ちで聴いているリスナーが多いといいます。

Q. あいラジの放送内容や特徴を教えてください

あいラジ放送ブース内のぬいぐるみ

A. 沼田さん
「番組作りとしては、平日の日中は地域住民の方に向けて、地元情報を中心とした内容を放送しています。逆に午後10時~午前1時の時間帯は音楽やお笑いなど、地元に限らず全国の人も楽しめるカルチャー要素のある内容にしています。」

「コミュニティFMは地域向けが大前提ですが、今はスマホアプリで全国どこでも聞けます。せっかくのインフラなので、上尾と伊奈のことをもっと地元の人に知ってもらうだけでなく、地域関係なく聞いてもらえるラジオ局になりたいと思っています。」

朝5時から深夜1時までもの長時間、100%オリジナル番組を放送しているコミュニティFMは全国的にも珍しいのだそう。

独自の番組づくりには苦労も多いものの、続けられているのは個性豊かなボランティアの方々のパワーがあってこそだと沼田さんはいいます。

実際に聴くと、番組ごとにガラッと雰囲気が変わり、思わず引き込まれるパーソナリティばかり。何気なく聴いてみたら気づけばヘビーリスナーに、なんてこともありそうです。

Q. 放送で気を付けていることはありますか?

スタジオの放送機材とマイク

A. 森さん
「朝の時間帯の放送なので、道路の事故や電車の遅延など、リスナーさんが気にされている情報は随時チェックしています。何かあれば番組の途中でも情報を差し込んで、できるだけ早く届けられるよう心がけています。」

A. 沼田さん
「実は伊奈のニューシャトルの交通情報を扱っているのはうちだけなんですよ。意外と遅れることも多いので、とても助かっているという声を聞きます。」

「ほかには上尾・伊奈町の週末のイベント情報の発信にも力を入れています。主要なイベントには出向いて中継や取材も入れていますね。先日は上尾で一番大きな産業祭に生中継を入れて、各ブースを取材してその収録を流しました。」

Q. 上尾のおすすめスポットはどこですか?

A. 森さん
「榎本牧場にはぜひ足を運んでもらいたいです。サイクリングの終着地で有名な場所で、搾乳しているところが見られたり、小さい子からお年寄りまで楽しめるかなと思います。ぜひ一度フレッシュなジェラートを食べてほしいですね。」

Q. 最後に今後の意気込みを教えてください

あいラジの収録ブース内の様子

A. 森さん
「やはりコミュニティFMなので、地域に密着した放送を大切にしていきたいです。一方でインターネットでつながれる時代なので、全国の方にもあいラジを聴いて元気になってもらえるよう、どんどんパワーアップさせていきたいと思います。」

A. 沼田さん
「上尾と伊奈には知名度のある企業やお店も多いので、僕らの頑張り次第で応援してもらえる方も増えると思っています。局のスペースを使って観光案内所的に地元の商品を紹介・販売したり、あいラジのグッズを扱ったりすることも考えています。」

「ラジオって、耳だけで情報が入るメディアなんですよ。ながら聴きもできるし、スマホアプリで聴けるから昔よりハードルも低い。伊奈町でもシニアの方に広がり始めていて、使いやすさを実感しています。」

「一番大事なのは災害のとき。地域の情報を細かく届けられて、聴きながら避難もできる。楽しい情報を届けるのも大事ですが、地域の安全に役立つメディアになるのも僕らの役目です。ラジオって、今の時代に一番合った最新メディアだと思っています」

個性あふれる番組がいっぱい!あいラジを聴いてみよう

あいラジと書かれたうちわ

取材中にほかのパーソナリティの方にもお会いできましたが、皆さんとても明るくてフレンドリーな方ばかり!

リスナーさんが応援したくなる気持ちがよく分かりました。

まず初めに聴くなら朝の気分を上げてくれる森さんの番組がおすすめ!

家事や通勤、ドライブのおともに、ぜひ気軽にあいラジを流してみてくださいね。

詳細情報

所在地  上尾市緑丘3-3-11 P・A・P・A上尾ショッピングアヴェニュープリンス棟1階
アクセス  JR「北上尾駅」東口から徒歩3分
サイト  あいラジ
SNS  あいラジ
X(旧Twitter)あいラジ
SNS  あいラジ

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