スキーやスノーボードといえば冬のスポーツですが、実は一年中楽しめる施設が埼玉にあるのをご存じですか?
それがスキーとスノーボードのジャンプが一年中練習できる「埼玉Quest(クエスト)」。最新の人工芝「イージーライド」で雪上にいるかのような滑りを楽しめます!
今回は埼玉Questについて詳しく紹介します。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
埼玉Quest(クエスト)はスキー&スノボのジャンプの練習ができる施設
埼玉Questは埼玉県比企郡嵐山町にある、スキーとスノーボードのジャンプが一年中練習できる施設です。滑走性能が高い人工芝「イージーライド」を導入しているほか、エアマットに着地する「エアマットランディングシステム」を採用しています。
イージーライドはエッジコントロールが効きやすい人工芝なので、雪の上を滑っているかのような気分で滑走できます。また、ジャンプの着地はすべてエアマットの上なので、着地で転倒してけがをするリスクが軽減され、雪の上よりも安心してジャンプの練習ができます。
ジャンプの初心者から上級者・プロまで幅広く利用できるよう、ジャンプ台の種類も豊富に揃っています。ジブゾーンもあり、好みに合わせてさまざまな楽しみ方ができる施設です。
アクセス情報
埼玉Questへは車でのアクセスがおすすめです。最寄り駅はJR小川町駅または熊谷駅ですが、駅からはタクシーを利用しましょう。バスも出ていますが、バスの場合は最寄りのバス停「古里」から約2km。25分ほど歩く必要があります。
利用料金
1 session券 |
男性3,400円女性・子ども2,700円・未就学児1,000円 |
1 session券(学割) |
男性2,700円女性・子ども2,100円 |
2 session券 |
男性4,400円女性・子ども3,700円 |
2 session券(学割) |
男性3,500円女性・子ども2,900円 |
追加セッション券 |
1,500円 |
※学割は大学生・専門学生が対象。学割を受けるには学生証の提示が必要
※男性→中学生以上、女性→小学生以上
1ヶ月フリーパス |
男性30,000円女性・子ども25,000円 |
2ヶ月フリーパス |
男性45,000円女性・子ども37,000円 |
3ヶ月フリーパス |
男性60,000円女性・子ども50,000円 |
1ヶ月平日パス / 土日夜パス |
男性24,000円女性・子ども19,000円 |
2ヶ月平日パス / 土日夜パス |
男性37,000円女性・子ども29,000円 |
3ヶ月平日パス / 土日夜パス |
男性50,000円女性・子ども40,000円 |
利用の流れや持ち物
初めて利用する際は利用申込書を記入する必要があります。公式ウェブサイトで事前にダウンロード可能なので、あらかじめ必要事項を埋めて持参すると受付がスムーズです。なお、2回目以降は受付カウンターにある同意事項に必要事項を記入すればOKです。
受付に入ってからは、タッチパネル式の券売機で必要なセッション券を購入します。その後、チケットと利用申込書を受付に提出しましょう。ボードなどをレンタルしたい場合は、身分証明書を渡して、レンタルを利用する旨をスタッフに伝えましょう。ちなみに、返却も受付でおこないます。
セッション券のチケットと引き換えにステッカーがもらえるので、ヘルメットの目立つ部分に貼りましょう。その後、休憩室横の更衣室で着替えをして準備は終了です。
初めて利用する場合はスタッフによる講習を受けます。基本的な滑り方や着地の際の注意点、施設の利用方法などを無料で教えてくれるので心強いですね。しっかりと学んだあとは、いよいよ滑走です!
なお、埼玉Questのジャンプ台はエアマットを使用しているため、スキーやスノーボードのエッジを丸めるダリングが必要です。必要な場合は受付でお願いしましょう。
軍手は手のひら部分に滑り止めなどがついているものは、マット着地時にけがをする可能性があるので利用できません。また、摩擦によるケガや道具の破損などを防止するため、マットに常に散水しているため、基本的にウエアは濡れます。着替えを多めに用意しておきましょう。
板やバインディング、ヘルメットも必要ですが、レンタルすることも可能です。いずれもかさばるものなので、レンタルしたほうが楽ですね。このほか、ヘルメットの下にかぶる薄手の帽子や、濡れたウエアを持ち帰るためのビニール袋、タオルもあったほうが便利です。
また、埼玉Questでは安全のため、肘や膝、手首にプロテクターの利用を推奨しています。プロテクターについては無料でレンタルできるので、持っていない場合は借りておきましょう。
スノーボード |
1,000円 |
スノーボードセット(板とバインディング) |
1,500円 |
スキーセット(板とバインディング) |
1,500円 |
バインディング |
1,000円 |
ヘルメット |
500円 |
プロテクター(肘・膝・手首) |
無料 |
埼玉Quest(クエスト)の内部施設情報
埼玉Questには初心者からプロ向けまで、5種類のジャンプ台があります。それぞれ自分のレベルに合わせて使い分けましょう。
スーパースモール
出典: 埼玉クエスト
スーパースモールは初めての利用への講習用に使われているジャンプ台です。
テーブルは1mで、斜度は緩めに設定しています。最大飛距離は2m程度なので、初心者には最適です。上級者の場合はグラウンドトリック(グラトリ)やフリップ、高回転のイメージトレーニング、アプローチ姿勢の練習などに利用できますよ。
スモールキッカー
出典: 埼玉クエスト
スモールキッカーはリップが広めのジャンプ台です。テーブルは2m。飛距離は4mから5mくらいなので、初心者も挑戦しやすいです。スタッフさんが飛び方を無料で教えてくれるサービスもあるので、安心して滑ってみましょう。
マットの出口には、30秒前の映像を見ることができるモニターがあるので、自分のジャンプを確認してステップアップにつなげたい人におすすめです。
ミドルキッカー
出典: 埼玉クエスト
ミドルキッカーはスモールキッカーよりも少し大きめのジャンプ台です。テーブルは3m、最大の飛距離は7mほどで、540度のスピンくらいであれば無理なく回れます。スタート台はありません。こちらもモニターでの映像の確認が可能です。
ビッグキッカー
出典: 埼玉クエスト
ビッグキッカーは上級者や選手向けの大型のジャンプ台です。テーブルは9m。マット下のフラットが長いので、ジャンプした後自然に体が停止します。最大飛距離は13mで、1080度のスピンまで対応可能です。こちらにもモニターがあります。
メガビッグキッカー
出典: 埼玉クエスト
メガビックキッカーはプロやトップアマチュアの練習向けに設置された、埼玉Quest内で最も大きなジャンプ台です。テーブルは15m、レジャーでの使用はできず、3万円の専用パスを購入した上で利用することができます。
ジブパーク「QUEST RAIL PARK」
2020年11月7日にリニューアルオープンしたばかりのジブパーク「QUEST RAIL PARK」は、全長46m、全幅10mの国内最大級のジブ専用パークです。
ボックスは1ヶ所ですが、全幅は10mと広めに作られているので、斜めに滑ることが可能です。自分の好きなコースを見つけてみるのも楽しいですよ。
ジブアイテムはすべて鉄製で5種類設置されています。ジブの初心者向けには4mのワイドボックス「畳BOX」が用意されています。幅が1mと太く、センターインができるので初心者でも優しく入れますね。さらに高さわずか25cm、長さ5mのローダウンレールもあるので、この2つで鉄のアイテムに慣れましょう!
サイドイン専用の4mのフラットレールは中級者以上向けで、ランディングがついているのでスピンアウトなどの練習もできます。このほか、6mと長めのダウンレールや、4m・2m・4mとW型になっている上級者向けWダウンレールも設置されています。コースの最後には5mの特大ウォールを設けていて、ハンドプラントもできますよ。
埼玉Questのこだわりは、あくまでも安全に鉄レールになれること。転倒しやすい着地部分やウォール部分には、人工芝の下に通常の2倍から3倍のクッション材を入れて、利用者が安全に滑れるようにしているのはありがたいですね。
なお、パークで滑るためにはジャンプ用とは別の板が必要なので要注意です。ジブ用の板にはスタッフが専用のステッカーを貼ってくれます。
世界ランキング1位の選手が学んだスクール「QUEST Snowboard Academy」
埼玉Questには、子どもを対象に基本的な技術を重視したQUESTSnowboard Academyというスノーボードのスクールがあります。基本となるストレートエアの練習を徹底的におこない、今後さまざまなスピン技術を習得する上で大切なことを学ぼう、というスタンスのスクールです。世界ランキング1位に輝いた選手たちも学んだスクールで、未来の王者をめざしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、大人にも随時無料でアドバイスしてくれるので、基礎を学びたい人、改めて基礎を復習したい人はスタッフに声をかけてみましょう。
このほか埼玉Questではプロスノーボーダーの高橋烈男さんによる「高橋烈男SCHOOL」や、フリースキーのスクール兼イベント交流会「フェグフリースキー」といったスクールもあります。気になったものがあれば参加してみましょう。
埼玉Quest(クエスト)の提携スキー場
埼玉Questは神立スノーリゾート、北志賀小丸山スキー場、妙高高原池の平温泉スキー場、X-JAM高富士、スノーパーク尾瀬戸倉の5つのスキー場と提携しています。
提携スキー場を利用すればお得な特典も!ぜひ利用してみましょう。
割引サービスを使いこなそう
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埼玉Questと提携スキー場間ではさまざまなサービスを用意しています。
まず、提携スキー場のシーズンパスを埼玉Questで提示すると、セッション券が2割引きになります。さらに、各スキー場で有効期限内の埼玉Questのパスを提示すると、1日券の割引などのサービスが受けられます。
埼玉Questで練習し、スキー場で実践し、また埼玉Questで練習、というサイクルを、割引サービスを活用しながらお得に回しましょう。各施設の紹介は以下の通りです。
神立スノーリゾート
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新潟県南魚沼郡湯沢町にある神立スノーリゾートは、関越自動車道の道湯沢ICから約3分、越後湯沢駅からシャトルバスで約7分と、アクセスがとても便利なことで有名なスキー場です。
初心者から上級者向けまで全15コース、3種類のスノーパークがあり、さまざまな楽しみ方ができます。今年登場した「マウンテンウェーブパークシリウス」では壁を使ったダイナミックな滑りができますよ。土休日前夜には18時から深夜2時までのロングナイターも実施しています。埼玉Questのパスを提示すると、大人のリフト1日券を約半額の2500円で購入できます。
北志賀小丸山スキー場
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長野県の北志賀高原にある北志賀小丸山スキー場は、上信越自動車道の信州中野ICよ約15km、湯田中駅からタクシーで約15分に位置します。ゲレンデは5種類、スノーパークは1つと規模はそこまで大きくありませんが、アットホームな雰囲気が人気です。
スノーパークは初級パークと中級パークに分かれており、キッカーやレール、ハーフパイプなどが設置されています。埼玉Questのパスを提示すると、大人のリフト1日券を半額で購入できます。
妙高高原池の平温泉スキー場
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新潟県妙高市にある妙高高原池の平温泉スキー場は、幅広い斜面で滑ることができるのが魅力です。上信越自動車道の妙高高原ICから車で約5分、妙高高原駅からバスまたはタクシーで約15分に位置しています。コースは全10種類です。
スノーパーク「Ikenotaira Park」では飛ばなくても入ることができるボックスやレールなどの初心者向けアイテムが嬉しいところ。アイテムを縦長に設置しているので、たくさんヒットでき、上級者も楽しめます。子供向けの「キッズガーデン」があるので、家族みんなで楽しめますね。
埼玉Questの冬期1日券またはパスを提示すると、大人のリフト1日券を20%オフで購入できます。
X-JAM高井富士
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X-JAM高井富士は長野県の北志賀高原にある日本最大級のスノーパークです。総距離は7300m、最長滑走はなんと2000mにも及びます。アクセスは信州中野ICから車で約30分、湯田中駅から車で約20分。
コース数は13コースで、キッカーやボックス、レギュラーハーフパイプ・ビッグハーフパイプなど全47種のアイテムが設置されています。レベルごとに分かれているので初心者から上級者まで楽しめますよ。埼玉Questの冬期1日券またはパスを提示すると、大人のリフト1日券を1000円引きで購入できます。
スノーパーク尾瀬戸倉
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群馬県利根郡にあるスノーパーク尾瀬戸倉は関越自動車道の沼田ICから約39km、上毛高原駅からバスで約2時間に位置する、スノーパークです。パウダースノーが楽しめる9種類のコースを備えています。
パークにはウェーブ、ウォール、レールや3連キッカー、4mのテーブルトップなど20アイテム以上が用意されています。ゲレンデの目の前に尾瀬高原ホテルがあるので、疲れたらすぐにホテルに戻って一休みできます。思い立ったら気軽に滑れるのが魅力です。埼玉Questの冬期1日券またはパスを提示すると、割引券がもらえます。
埼玉Quest(クエスト)で気軽にウィンタースポーツを
年中スキーとスノーボードの練習ができる埼玉Quest。値段も手ごろで学割もあるので、気軽にウィンタースポーツが楽しめます!
冬だけでは物足りない人から、いきなりスキー場でデビューするよりも安心な室内施設で練習したい人まで、さまざまな人が利用しやすい施設に、ぜひ遊びに行ってみましょう!
旅行メディアから出産を機に独立した、埼玉県在住のフリーライターです。得意分野は旅行と歴史と食事。最近、公園やテーマパークを中心とした県内の幼児連れのお出かけ先には詳しくなりました。埼玉県の魅力を皆様に伝えられるよう、頑張ります!