埼玉県さいたま市大宮は“リス”の情報にあふれています。駅前の銅像や、サッカーチーム・大宮アルディージャのマスコットなど、至るところに「リス」の姿を見られるのです。
今回は、大宮とリスの関係についてまとめました。
「なぜ大宮は“リス推し”なの?」「大宮アルディージャの“リス”アイコンが気になる」「リスが好き!」という方はぜひお読みください。
※掲載内容は執筆当時のものです。今後の状況により変更される場合があるので、最新情報は事前にご確認ください。
旧大宮市のマスコットがリスだった事に由来
2001年に統合で「さいたま市」となる以前、大宮周辺は「大宮市」でした。
古くは中山道の宿場町として栄え、現在の大宮区・西区・北区・見沼区といったエリアにまたがったかつての「旧大宮市」は、地域の野山を俊敏に駆け、人々に愛される「リス」を街のシンボルにしようとしていたのです。
1990年(平成2年)には、地元大宮出身のクリエイター「あすかけん」先生の人気絵本の主人公「こりすのトトちゃん」が、市政50周年を迎えた「旧大宮市」の記念マスコットに決定。大宮の発展、そして自然と環境の調和などを祈るアイコンとして人気を博しました。1994年5月には駅前に「こりすのトトちゃん」銅像が建立、現在も地域の人々に愛されています。
「大宮アルディージャ」のマスコット、“アルディ”と”ミーヤ”がリスである件とも、つながりが見えてきましたね。
熱狂的な地元サポーターを擁する大宮アルディージャは、1960年代、日本初のサッカー専用グラウンドとして造成された「埼玉県営大宮公園サッカー場(NACK5スタジアム大宮)」をホームグラウンドとするクラブチームです。
1999年、名門「NTT関東サッカー部」を前身とするこのチームが「大宮アルディージャ」としてJリーグへ加盟したとき、チームのアイコンに「リス」をデザインしたのは、まさに「リス」こそが大宮のシンボルだったからです。スピーディな動きと、人々に愛される「リス」のイメージは、大宮アルディージャにピッタリです。
大宮周辺でそこかしこに見られる「リス」モチーフの由来が、おわかり頂けましたでしょうか。
それでは、大宮エリアの代表的な可愛らしい「リス」達を紹介していきましょう。
大宮駅にあるリスの銅像「こりすのトトちゃん」
大宮駅東口にある「こりすのトトちゃん」の銅像。わかりやすいランドマークとして、待ち合わせスポットに利用する方も少なくありません。
「こりすのトトちゃん」は、大宮出身の画家・イラストレーターである「あすかけん先生」の作品に登場するキャラクターです。1980年代~90年代にかけて初版が出版された「こりすのトト」シリーズは、子どもとママの心をつかみました。
子ども時代、お友達の「ぶたさん」「うさぎさん」と楽しい日常を繰り広げる「トトちゃん」シリーズを愛読された方も多いのでは?
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あすかけん先生の写実的なタッチはさらに磨きがかかり、公式Instagramなどで新作を閲覧できます。繊細な植物とキュートなリスのイラストなど、爽やかな気持ちになる作品ばかりなのでぜひご覧ください。
「こりすのトトちゃん」の絵本は現在絶版となっていますが、図書館などで借りられます。再販を望むファンも少なくないはずです。皆で復刊を祈りましょう!
大宮アルディージャのマスコット・エンブレム・ロゴも”リス”
2021年現在、J2リーグで活躍し、「NACK5スタジアム大宮(県営大宮公園サッカー場)」をホームグラウンドとする「大宮アルディージャ」は、地域が誇るプロサッカーチーム。熱いサポーターを多数擁するクラブチームです。
「アルディージャ」は、スペイン語で「リス」を意味する「Ardilla」が由来となっており、マスコットももちろん”リス”です。
元気な男の子「アルデイ」とキュートな女の子「ミーヤ」の仲良し2人組は、子どもから大人気!試合会場のみならず市内外のイベントにも積極的に参加、愛嬌をふりまいて人々を和ませています。
オレンジと紺が印象的な「エンブレム」にも、“リス”がデザインされています。俊敏なリスのイメージは、大宮アルディージャの持ち味である素早い攻撃力にピッタリですね。
5本のラインは、近代以前に国内の交通の要衝であり、大宮市街に名残を残す「中山道」を表現しているそうです。
躍動感のある大宮アルディージャの「ロゴ」はリスのスピード感と、前歯が持つシャープさなどを選手の技術と重ね合わせたものであるとのこと。力強さと敏捷さを感じる、クールなデザインです。
このように「大宮アルディージャ」のアイコンには、”リス”のテイストにあふれています。チームが地域の方に愛されることにも納得です。
大宮のリス園といえば「市民の森 見沼グリーンセンター」
「リスに興味が出てきた」「動くリスに会いたい」という方は、可愛らしいリスが放し飼いにされている「市民の森 見沼グリーンセンター」へ行ってみませんか?
見沼の自然を活かした植物園や温室などが有名な同センターの敷地内には、リス達が暮らす「りすの家」があります。
小さな木の実をカリカリ食べる姿やフサフサの尻尾を揺らして走り回る様子に、きっと心癒されることでしょう。
大宮の「りすの家」冬は冬眠期
一般的に、リスは10月~4月の寒い時期は食糧を蓄えた巣で「冬眠」するものです。
「市民の森 見沼グリーンセンター」内の「りすの家」では、冬眠に入る時期がリスによって違うため、寒い季節であっても動くリスに会える可能性があります。
小動物好きな方は、ぜひチェックしてください!
大宮公園 小動物園にもリスが♪
埼玉県民の心を癒す「大宮公園小動物園」も、おすすめです。
最寄り駅から徒歩10分程度でアクセスできるので、気軽に「二ホンリス」に会いに行けます。
愛嬌たっぷりの「カピパラ」「ミニブタ」、埼玉のシンボル「シラコバト」などの動物達も暮らしています。お子さま連れの行楽やデートに、ぜひご利用ください。
埼玉県さいたま市大宮で「リス」に会おう!
大宮にいらしたときは「こりすのトトちゃん」の銅像を見たり、少し足を伸ばしてリスが放し飼いにされている「りすの家」「大宮公園小動物園」にも足を伸ばしてみませんか?
モフモフの尻尾とつぶらな瞳に魅了され、思わず「リス推し」になってしまうかもしれません。大宮エリアの可愛い「リス」達に、たっぷり癒やされてください♪
埼玉県戸田市に住む40代女性です。植物、無印良品、和菓子、浦和の蔦屋書店、大宮のecuteを愛してます。