新鮮なホルモンは、埼玉・秩父の代表的なソウルフードの1つ。
市内にはなんとコンビニの数よりも多くホルモン屋が存在しており、人々の憩いの場となっています。
今回は、秩父でこんなにもホルモンが愛されている理由と、美味しいホルモンが食べられる6つのおすすめ店をご紹介しましょう。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
秩父でなぜ?ホルモンが有名
「秩父でなぜこんなにもホルモンが有名なのか。」
その理由には諸説ありますが、特に有力な説を1つ、ご紹介します。
もともと秩父には養豚場が多くあり、新鮮な豚肉が手に入りやすい環境が整っていました。
そんな中、昭和30年ころ二瀬ダムの建設工事のために大阪からやってきていた作業員が、豚の内臓を安く仕入れてホルモン焼き屋を開設。
安くて美味しくて栄養も満点なホルモンは人気を博し、これが秩父のホルモン文化の火付け役となりました。
その結果、少しずつホルモンを食べられるお店の数が増えていき、冒頭でも述べたとおり、現在は多くのホルモン屋が秩父市内に点在しています。
「秩父で“焼肉”と言えば“ホルモン焼き”を指す」と表現されることもあるほど、ホルモンは秩父の人々に広く愛されているのです。
秩父駅前のおすすめのホルモン
秩父でホルモンが有名な理由についてお分かりいただいたところで、ここからは、実際に美味しいホルモンが食べられるおすすめ店をご紹介していきます。
まずは、人気の観光スポット・秩父神社の最寄り駅であり、秩父観光の中心駅の1つである、秩父鉄道「秩父駅」の駅前にあるおすすめ店を3つ、見ていきましょう。
リーズナブルなホルモン5種盛りで満足感間違いなし【秩父ホルモン まるちょう】
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秩父駅前にあるホルモンのおすすめ店1つ目は「秩父ホルモン まるちょう」です。
秩父駅の改札を出てすぐのところにあるうえ、夜遅くまで営業しているとあって、利便性が抜群に高いホルモン屋。
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特に注目したいメニューは、リーズナブルに複数の種類のホルモンがいただける「おすすめ5種盛り」です。
もちろんお目当ての部位が決まっている方は、一皿350円~というかなりお安い金額で、個別にお好きな部位をオーダーすることもできますよ。
また、おつまみ系のメニューをはじめ、牛肉・ジンギスカン・揚げ物・麺類など、豚ホルモン以外のメニューまで大変豊富に扱っているという点も、まるちょうの大きな特徴。
特に牛肉は、希少部位であるザブトンや、A4ランク以上の国産黒毛和牛など、上質なメニューが揃っているので、見逃さないようチェックしてくださいね。
「バナナマンのせっかくグルメ!!」で紹介された【大衆焼き肉ホルモン ながしま】
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秩父駅前にあるホルモンのおすすめ店2つ目は「大衆焼き肉ホルモン ながしま」です。
2019年にオープンしたばかりでありながら、人気テレビ番組「バナナマンのせっかくグルメ!!」で平野紫燿さんや橋本環奈さんが訪れたこともあり、話題性抜群のお店。
そんなながしま最大の特徴は「無煙ロースターを使用している」という点でしょう。
秩父の焼肉屋には、七輪で煙をモクモクと出しながらお肉を焼くスタイルのお店が多い中、「秩父で唯一煙の出ない焼き肉店」を謳っているながしまであれば、洋服に臭いがつくことなどを心配せずに食事を楽しむことができます。
店主がこだわって仕入れているためお肉の質も素晴らしく、「焼肉屋」であるだけあって、牛肉や鶏肉など、ホルモン以外のお肉のラインナップも豊富です。
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平野紫燿さんと橋本環奈さんが食べていた、レモン果汁と牛タンの肉汁とのハーモニーがたまらない「れもタン」も人気メニューの1つですよ。
なお、ながしまはランチの時間帯も営業しており、ライスとキムチが付いた定食系のランチメニューも販売しています。
秩父のホルモン屋には、夜しか営業していない居酒屋スタイルのお店が多いので、「昼間からがっつりホルモンが食べたい!」という方は、ぜひながしまへ足を運んでみてください。
居心地の良さが抜群の地元のおすすめ人気店【炭火焼きホルモン心(しん)】
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そして、秩父駅前にあるホルモンのおすすめ店3つ目は「炭火焼きホルモン心(しん)」です。
秩父駅前から数分歩いた住宅街の中にひっそりと佇むホルモン屋。
開業は2009年ということで、老舗という訳では無いのですが、店内には昭和にタイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気が広がっています。
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古き良き日本の食堂を思わせる、アットホームな店内でいただくホルモンは格別で、足繁く通っている常連客も多いです。
そんな炭火焼きホルモン心では、多種多様なホルモンをお安くいただくことができます。
中でも、トロホルモンとも呼ばれる希少部位の「すい臓」と、脂がのったジューシーさがたまらない「生シロ」は特におすすめです。
「バランスよく野菜も食べて欲しい」という思いから野菜メニューが用意されている点や、お酒を飲まない人向けにドリンクバー(400円)が設置されている点も、嬉しいポイントと言えるでしょう。
秩父周辺のおすすめのホルモン
秩父市内で美味しいホルモンのお店があるのは、秩父駅前だけではありません。
秩父周辺にあるおすすめ店を3つ、見ていきましょう。
朝締めホルモンを使用した新鮮ホルモンが大人気【高砂ホルモン】
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秩父周辺にあるホルモンのおすすめ店1つ目は「高砂ホルモン」です。
1961年の開業以来、多くの人に愛され続けている老舗のホルモン屋。
「安く、美味しく、新鮮な朝締めホルモンが食べられる」ということで、秩父では知る人ぞ知る名店中の名店です。
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カシラ・タン・ネックなどのホルモンの中から好きなものをオーダーし、炭火の七輪であぶり、特製のタレをつけて口に入れれば、至福のひとときを味わうことができるでしょう。
おしんこやライス以外の食べ物メニューがホルモンのみであるところからも、高砂ホルモンの「ホルモンに対する自信とこだわり」が伺えます。
予約客で埋まってしまうこともあるので、事前に予約をしてから足を運ぶのがおすすめですよ。
なお、1つ気を付けていただきたいのが、「高砂ホルモンお花畑駅前(秩父市東町6-11)」というかなり似た名前のお店が存在するという点です。
かつてのれん分けしたお店であるとのことで、どちらも美味しいホルモンがいただけるお店ですが、名前が似ているうえに場所も近く、かなり紛らわしいため、特に予約されている場合などは間違えないように注意してください。
9種類の初めての秩父ホルモンセットがお得でコスパ良し【秩父焼肉ホルモン一番館】
秩父周辺にあるホルモンのおすすめ店2つ目は「秩父焼肉ホルモン一番館」です。
かつて、利用客の大半が「仕事帰りのお父さん」だった時代のホルモン屋は、店内に煙がモクモクと立ちのぼり、女性や子どもには近寄りがたい「男の聖地」的存在でした。
そんな中、「老若男女問わずどんな人でも気軽に利用できる店」を目指し、1991年に開業したのがこの一番館です。
ホルモンが苦手な人や子どもと一緒でも利用しやすいようにという思いから、牛肉やウィンナーなど、ホルモン以外のメニューも豊富に用意されています。
老舗であるにも関わらず、店内に清潔感があるのも嬉しいポイントですね。
もちろん、ホルモンのラインナップも大変充実しており、中でも絶対に見逃せないコスパ最強メニューと言えるのが「初めての秩父ホルモンセット」です。
1,480円で9種類のホルモン(生モツ・シロ・カシラ・タン・ハツ・レバー・トントロ・タケノコ・ガツ)を少しずつ味わうことができるセットで、総量360gとボリュームも抜群なので、高い満足感を味わうことができます。
こちらも大変な人気店であるうえ、予約優先であるため、予約してから来店するのが確実でしょう。
タケノコみたいな食感の豚の血管が食べられる【山田ホルモン】
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そして、秩父周辺にあるホルモンのおすすめ店3つ目は「山田ホルモン」です。
これまでご紹介してきたお店とは異なり、秩父の市街地と言える地域から少し外れた場所に位置するホルモン屋。
地元の人々からは「山ホル」の愛称で親しまれているお店です。
山田ホルモンはリーズナブルであるにも関わらず、扱っているホルモンの種類がとても多く、10種類以上にのぼります。
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タケノコと呼ばれる希少部位(豚の心臓の付け根にある大動脈)も扱っており、「このあたりでは中々食べられない」「コリコリした食感がクセになる」などと大変好評です。
また、山田ホルモンでは、秩父の有名なB級グルメである「味噌ポテト」をオーダーすることも可能。
蒸してから揚げたホクホクのじゃがいもと甘辛い味噌だれのハーモニーがたまらない一品ですので、こちらもあわせて注文してみてくださいね。
秩父に行ったらおすすめ店で名物のホルモンを味わおう
秩父名物のホルモンが美味しく食べられるおすすめのお店を6つ、ご紹介させていただきました。
新鮮なホルモンをこんなにもリーズナブルに食べることができるのは、ホルモン文化が深く根付いている秩父だからこそ。
秩父に足を運んだら、地元の人々がこよなく愛するソウルフードの味をぜひ堪能してみてくださいね。
埼玉生まれ・埼玉育ちのママライター。埼玉県の魅力を余すことなくお伝えすべく、丁寧な執筆を心がけています。趣味は、子供たちとあちこちお出かけすることです♪