渋滞が多い県としても知られている埼玉県。実は自転車の方が速いのでは…と考える方も多いのではないでしょうか。
今回は埼玉の渋滞エリアで、バスと自転車のどちらが速いのか検証してみました。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
埼玉は道路平均交通量が多い都道府県、第4位!
埼玉県の道路平均交通量は、大阪、東京、神奈川に次ぐ第4位です。埼玉県には渋滞の原因がたくさんあります。
国土交通省によると、埼玉県は自動車の交通に道路整備が追いついておらず、貨物輸送も自動車に依存しています。また、東京と県が隣接しており、交通が集中していることも原因です。
埼玉の渋滞、どのくらいひどい?
埼玉の渋滞箇所は、昼間12時間の移動速度の平均が20km以下になるほど。平日のピーク時は10km以下を記録します。
埼玉の三郷市から千葉の県境まで続く「流山橋」では、400m進む(橋を渡り終える)のに1時間かかることでニュースにも取り上げられていました。
埼玉の渋滞エリア 国道463号 北浦和駅~埼玉大学
国道463号の下大久保交差点は県内の主要渋滞ランキングでも19位です。北浦和駅から埼玉大学は筆者の住む場所の近くでもあり、混雑を極めることも。
通常の所要時間は自転車・バス共に約16分です。このバス通りは道の脇にケヤキが見えることから「日本一長いけやき並木」としても有名です。埼玉県越谷市から、さいたま市と所沢市を経由し、入間市へ至る総距離58kmの国道なのです。
国道463号は長いだけあって、県内の主要渋滞ランキング4位・6位にもランクインしています。
埼玉の渋滞エリア 自転車 VS バスのルールを決めてみた!
条件を揃えたかったため、自転車は抜け道等は使用せず、バス通りを真っ直ぐ進んでいくルートに設定しました。つまりバスと同じ道を走るということです。
また、埼玉大学の1限開始前の、特に渋滞が予想される9時ごろに時間帯を合わせました。自転車・バスに乗り、同時に出発した時間でストップウォッチを計り始め、各自で到着し次第ストップを押すルールにしました。
【ダイチャリ】HELLO CYCLING は電動アシスト付き!
自転車は「HELLO CYCLING」の「ダイチャリ」を使用しました。こちらはコンビニなどでレンタルできるシェアサイクルです。開始30分間までは130円で、100円で15分ごとの延長ができます。
特徴は電動アシストがあることで、一回漕いだだけで通常の3倍くらいは前に進みます。このアシスト機能は3段階で調整することができます。またギアも3段階調節が可能です。
毎日学校まで80分以上自転車に乗って通学していた経験のある筆者が挑みます。この電動アシストをどれだけ使いこなせるかが勝負の鍵ですね。
【ダイチャリ】レンタル中にハプニングが…!
「ダイチャリ」を借りるには専用アプリを使って事前30分前にスマートフォンアプリ「HELLO CYCLING」から予約することが必須です。しかし予約しようとしたところ、なんと予定していた場所のダイチャリが貸出不可能に。駅の周辺だったからこそ、人気なのでしょうね。
スタート箇所である西武バスのバス停は北浦和駅西口方面にあります。ただ、西口方面のかなり離れた場所にしかダイチャリが置いてありません。近くに踏切も無く、泣く泣く北口でレンタルした自転車を持ち上げて西口に持っていきました。
色々とハプニングはありましたが、ダイチャリに「埼玉日和」の専用パネルも貼り、準備万端です!
【西武バス】北浦和駅~埼玉大学
私たちが利用したのは西武バスです。北浦和駅を始発として、埼玉大学駅に着きます。その間、9駅を経由して進みます。ちなみに同じルートを辿る国際興行バスもあるため、本数が多く、交通の便が良いです。
【西武バス】思わぬトラップが発生…!
実は北浦和駅にある、西武バスのバス停は2つあるのです。駅の近くにあるのは、浦和北高校・大久保・賀茂川団地の方面にしか行きません。バス停にベンチが設置されており、ゆったりくつろいでしまいました。
もう少し進んだ場所に、埼玉大学行きのバス停が別にあります。大きく「埼玉大学」と書いてあるところが目印ですよ!
埼玉の渋滞エリア 検証開始!
自転車は走りはじめ、間もなくしてバスも発車しました。最初から、自転車がリードしており、あっという間に姿が見えなくなりました。
ちなみに筆者たちは「さすがにバスが勝つでしょう」と予想していました。
埼玉の渋滞エリア検証 ~南与野駅北入口までは~
南与野駅北入口まではとても良い勝負でした。バスが停車する度に自転車が追い抜き、再びバスが発車すれば自転車を追い抜くというデッドヒートが繰り広げられました。序盤に工事現場があり、その区間だけはバスが大幅にリードしていました。
筆者は自転車に乗って直進しているだけでしたが、思わぬバスとの接戦を途中から純粋に楽しんでいました。
埼玉の渋滞エリア検証 ~南与野駅北入口から~
南与野駅北入口になると、急に数多くの方がバスに乗り始めました。この時点で自転車が圧倒的にリードしました。信号の箇所では、3分間くらいは止まっていた印象がありました。
そして最後は終点の埼玉大学駅に到着しました。大学生がたくさん乗っていたため、降りるのにも一苦労でした。また埼玉大学の駅はキャンパスの門を通った構内にあるのですが、通る際にカーブが必要で、大きなバスだと苦戦していました。
埼玉の渋滞エリアを制したのは【ダイチャリ】!
最終的なタイムを見てみましょう。自転車は18分3秒。そしてバスは20分34秒でした。しかし実は電動アシスト機能を使い忘れていた…とのこと。ちなみにバスは18分39秒の時に埼玉大学の1個前の駅「大泉院通り」に到着していました。
電動アシストを使わずとも、圧倒的な自転車の勝利に終わりました。時間帯が朝の9時前で、学校やお仕事前だったからこその渋滞でした。ただ渋滞のピーク時以外でも、アシスト機能を活用すれば勝てるチャンスはあるかもしれません。
日常生活でバス・自転車のどちらを使おうか迷っている皆さんは、是非参考にしてみてくださいね。
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