黒山三滝は、ハイキングスポットとしても人気があります。
短時間で周れるのも魅力のひとつで、夏は清涼、秋は紅葉など、季節ごとに違った楽しみ方ができます。
今回は、黒山三滝ハイキングの短時間でも周れるコースと周辺のおすすめスポットをご紹介します。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
黒山三滝ハイキング♪短時間おすすめコース①
スタートは越生駅!バスで約20分の「黒山」へ
黒山三滝ハイキングの短時間おすすめコースは、東武鉄道の終点とJRの接続駅である「越生駅」からスタートします。
越生駅から黒山までのバスの運賃は410円。約1時間〜1時間半おきに1本運行しています。越生駅目の前の「越生駅バス停」から黒山行のバスに乗り、ニューサンピア埼玉おごせ経由で約25分ほどで黒山へ到着します。
黒山バス停に到着したら、いよいよハイキングの始まりです。山道を歩いて黒山三滝へ向かいます。
バス停からゆっくり歩いて30分!黒山三滝
黒山バス停からゆっくり歩いて30分ほどで、黒山三滝に着きます。
黒山三滝は、上下2段に隣接している男滝(おだき)と女滝(めだき)、少し下流にある天狗滝の3つの滝の総称です。
室町時代には山岳宗教の修行の場として信仰を集めており、明治時代以降は観光地として人気を集め、多くの観光客が訪れてきました。
日本観光百選にも選ばれており、黒山三滝を中心とした広範囲が県立黒山自然公園に認定されています。
春には新緑、夏には清涼、秋には紅葉、冬には雪景色など、四季折々の美しい景色が訪れる人を魅了します。
例年7月の第1日曜日には、越生町の夏の風物詩となっている行事「滝開き」がおこなわれます。巫女や修験者、山伏、天狗の装いをした人々が、滝打たれの儀や滝清めの儀などを執り行います。
黒山三滝ハイキング♪短時間でもランチはゆっくりと【周辺の飲食店】
根っこ食堂
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「根っこ食堂」は、黒川バス停から黒山三滝に向かう道の途中にある創業60年以上の歴史ある食堂です。
黒山三滝に訪れる人や、地元の人々に長年愛されてきました。大自然の中に佇む風情ある建物の中で、うどんやそば、ラーメンなどの麺類に加えて山菜やマスの塩焼きなど山里の恵みを味わえます。
人気メニューは、山菜うどんときのこそば。山菜うどんには、甘辛い味付けのわらび・きゃらぶき・いもがら・きんぴらがたっぷりのっています。
きのこそばには、しいたけやひらたけ、なめこだけ、しめじなどきのこがふんだんに入っています。
おみやげに人気なのが、自家製の「八味とうがらし」。赤唐辛子・山椒・ゆず・あおのり・みかんの皮・けしの実・麻の実・ごまの八種類を、味と香りにこだわりブレンドしています。
ゆったりとした時間が流れる食堂でお腹を満たしたら、ハイキングを再開しましょう。
黒山三滝CAFE CASCADE432_Lounge瀧壺
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「黒山三滝CAFE CASCADE432_Lounge瀧壺」は、先ほど紹介した根っこ食堂から徒歩1分ほどの場所にあります。
ピアニストでもあるシェフが腕を振るう、無農薬・オーガニックの食材にこだわる完全予約制のカフェバーです。
グランドピアノが置かれた開放的なガラス張りの店内から、緑いっぱいのガーデンを眺めながら食事ができます。
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ランチの人気メニューは、チーズをたっぷり使った「二種のチーズパスタ」。濃厚でクリーミーなチーズソースがショートパスタに絡みます。
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デザートのおすすめは、グルテンフリーのガトーショコラ。ふわふわのクリームと、濃厚なバニラアイスとの組み合わせは抜群です。
不定休なので、営業日はお店のInstagramやFacebookで確認の上、メッセージでご予約してください。
運が良ければ、看板猫のショパンに会えますよ♪黒山三滝ハイキングの途中で時間を忘れてほっとひと息できる、緑に囲まれたおしゃれなカフェです。
黒山三滝ハイキング♪短時間おすすめコース③【黒山バス停周辺のスポット】
帰りのバスに乗る前にお参りしていこう【全洞院】
黒山バス停から徒歩3分ほどの場所にある「全洞院(ぜんとういん)」は、七福神のひとつである「布袋尊」が祀られているお寺です。
布袋尊は、大きな袋を手に持っている神様で財運や夫婦円満、子宝・商売繁盛など多くのご利益があるとされています。
全洞院は、近代日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一のいとこであり、義理の弟でもあった渋沢平九郎の墓があることでも知られています。
2020年にNHKの大河ドラマ「青天を衝け」が放送された際には多くの人が参拝に訪れました。
1868年5月、渋沢平九郎は官軍との戦闘に敗れ越生町黒山の地へ落ち延びました。その後、全洞院から少し離れた場所で官軍と遭遇し孤軍奮闘後、道端の岩の上に座って自害したと伝えられています。
平九郎が自害した岩「自刃岩(じじんいわ」のすぐそばには大きなぐみの木があります。このぐみの木は、まるで平九郎の血が宿っているかのような真っ赤な実がなることから「平九郎ぐみ」と呼ばれています。
自刃岩がある「渋沢平九郎自決の地」と全洞院は、どちらもバス停からゆっくり歩いて5分程度。黒山三滝ハイキング帰りのバスの待ち時間などを利用して、ぜひこちらも訪れてみてください。
季節が良ければこちらもおすすめ!【むらさき山三つ葉つつじ園】
黒山三滝ハイキングの際に季節が合えばおすすめしたいのが、黒山バス停の近くにある「むらさき山三つ葉つつじ園」です。
「むらさき山三つ葉つつじ園」には、地主さんが30年ほど前から大事に育ててきたつつじが、3ヘクタールほどある敷地に約3千本ほど植えられています。
急な勾配のある坂道を歩いて登って行った先には、緑の里山に鮮やかなミツバツツジが咲き乱れる絶景が広がります。
ミツバツツジの見頃は例年4月初旬頃〜中旬頃。気候によって開花状況が変わりますので、事前にHPでチェックしてからの訪問がおすすめです。
三ツ葉つつじ園には、「縁結びのハートツツジ」と呼ばれているハート型のつつじもありますので、こちらもぜひチェックしてください。
黒山三滝ハイキングを楽しもう♪
今回は、黒川三滝ハイキングの短時間で周れるコースと周辺のおすすめスポットをご紹介しました。
滝のマイナスイオンに癒されたり、美味しい食事をいただいたり、周辺の名所に寄ってみたり、いろいろな楽しみ方ができますね。
自然に癒されたくなったら、ぜひ黒山三滝ハイキングへ出かけてみてはいかがでしょうか。
2児の子育てに奮闘中のママライターです。コーヒーと喫茶店が大好き♪埼玉の情報をわかりやすくお伝えしていきたいです。