暑さのピークを迎え、最高気温を更新する日々にはひんやりつめたいかき氷が食べたい!
かき氷ブームが盛り上がるなか、「氷」にこだわったかき氷が評判の「けずり氷 雛物語」さんへ行ってきました。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
けずり氷【雛物語】の経営は雛人形の老舗♪倉片人形
「けずり氷 雛物語」は、航空公園からほど近い「倉片人形本店」の1階。
店内はまさに「甘味処」という風情を感じるゆったりとしたつくりです。2階は雛人形の展示場になっており、自由に見学することができます。
5月の節句が終わってからも、気軽に人形の展示を見に来てもらうためには、と考えた結果、かき氷専門店をはじめることになったそう。
ふんわりひんやりのかき氷の秘訣と節句人形について、倉片人形の倉片さんにお話を聞かせていただきました♪
まずは雛物語で人気のメニューを実食
「けずり氷 雛物語」のかき氷は、不純物のない上質な「純氷」でできています。ふんわり、さらりとしたくちどけの秘密は「氷の温度」。
氷が溶けないぎりぎりの温度で管理を徹底することで、食べた時に「キーン」とならないかき氷ができるのだとか。
所沢で人気のケーキ屋さん「エミール」のシェフが監修した「栗いむモンブラン」は、その名の通り「まるでモンブラン」なかき氷。
栗のペーストと、柔らかな氷のマッチが最高の一品です。添えられたマロンクリームと一緒に口にいれると、さらに濃厚な栗感を楽しめます。栗の甘露煮と、渋皮煮という、種類の違った栗が添えられているのも嬉しいですね。
そのほかにも、かき氷の定番「いちごミルク」や、きなこ、白玉、あんこが添えられた抹茶スペシャルもいただきました。写真は「いちごミルク」のハーフサイズ。10歳の子どもが食べてちょうど良い量でした♪
「人形店の一階でかき氷屋をはじめるからには、日本のかき氷の伝統を大事にしたかった」という倉片さん。
その言葉の通り、雛物語のかき氷は、子どものころの夏休みを思い出すようななつかしさを感じます。
五月人形が隣に座ってくれている席もありました♪
ひとつひとつの席やテーブルも広くゆったりとしていて、子連れでもゆっくり過ごせます。
他にもお手製のフォトスポットが設置されていたり、人形のジオラマがあったりと、何かと見どころの多い店内です。
かき氷の種類も多いので、また次に来る楽しみもありますね♪
ひんやり落ち着いたら2階の展示場を見学させてもらいましょう♪
1階の店内から、階段を昇るとすぐに展示場が広がっています。
季節によっても展示される人形は違うようですが、この日はずらりとお雛様が並んでいました。
どのお雛様も端正なお顔をしていますが、そのお着物の色合いがおしゃれでびっくり!はっきりした色のお着物が多い印象の雛人形でしたが、今は中間色のやさしい色味のものも人気だとか。
伝統を繋ぐなかにも、時代を取り入れてさまざまに変わっていくのですね。
倉片さんいわく、「今は置く場所に合わせて、人形も小さくなっていってるけどね、小さくしすぎるとおもちゃになってしまう。雛人形はそもそも、厄払いの意味があった。そういう伝統や価値を大事に守っています。」
倉片人形のお雛様には可愛らしい色合いのものも多いですが、その佇まいはどこか凛としいます。その凛とした空気こそが、これまでの歴史が成せる伝統と価値なのですね。
けずり氷【雛物語】の駐車場にはお稲荷様!雛稲荷神社
「けずり氷 雛物語」を出ると目に入るのが「雛稲荷神社」。
こちらは倉片人形を創始した「吉兵衛」という方が人形供養と商売繁盛の祈願として祀ったものだそう。
日本には古来から八百万の神がおわすと言いますが、信仰と商売、そして生活が自然に一緒にあった、ということを感じますね。
ちいさな神社ですが、手入れが行き届いていて、お店の方の丁寧な気持ちが伝わってきます。せっかくですから、かき氷を食べたあとはこちらで手を合わせてから帰りましょう。
けずり氷 雛物語で日本の夏を感じよう
今回は、けずり氷 雛物語のかき氷と、倉片人形のお人形についてお伝えしました。
雛人形もかき氷も、日本の季節には欠かせない風物詩ですよね。伝統を大事にしながら、かき氷の美味しさを極める「雛物語」に、ぜひ行ってみてくださいね。
植物と埼玉への愛が止まらない埼玉出身のライターです。まだまだ知られていない埼玉の魅力を発信します!