埼玉県北部に位置する行田市のご当地グルメ「ゼリーフライ」は、小判のような楕円形が特徴の「おから」と野菜タップリのヘルシーな素揚げ。
B級グルメファンから熱い注目を集める名物料理です。今回は、そんなゼリーフライの魅力と有名店をお伝えいたします。
「埼玉の有名B級グルメを味わいたい」「行田のソウルフード、ゼリーフライの名店が知りたい」という方はぜひお読みください。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
行田のB級グルメ「ゼリーフライ」とは?
「ゼリーフライ」は知る人ぞ知る埼玉のB級グルメ。
豆腐の製造過程で出る大豆の「おから」とマッシュしたジャガイモに野菜を加え、パン粉の衣をつけず、カラッと素揚げした料理です。
小判=銭(ぜに)に似た形であることから「銭フライ」、もしくが行田が布の産地であったことか「銭布来」という名付けがされたと伝えられています。
発祥は明治時代。日露戦争で中国へ出征した人が現地で知った「野菜まんじゅう」を持ち帰ってアレンジし、今日の形になりました。
行田市には「行田フライ・ゼリーフライ友の会」があり約28店が加盟しています。中にはイタリア料理店もありますね。「ゼリーフライ」を食べ比べしたい方はぜひチェックしてください。
行田の「ゼリーフライ」と「フライ」の違い
「ゼリーフライ」同様に行田の人々に愛されているのが、小麦粉の風味が香ばしい「フライ」です。
名前のイメージに反し、「フライ」は揚げ物ではありません。
水に溶いた小麦粉に細かく刻んだ肉やネギを入れ、鉄板で薄く焼いてソースかしょうゆで味付けをする、お好み焼きやクレープに近い料理です。古くより小麦の名産地として知られてきた埼玉北部の風土が生んだ一皿と言えるでしょう。
「フライ」の発祥時期は、行田には足袋(たび)の工場が数多く建造された明治時代と伝えられています。裁断・縫製など、繊細な作業を要求される女工さんの間で、手軽に
食べられ栄養価の高いフライが人気を博したことは想像に難くありません。
このようにゼリーフライもフライも、地域の近現代史と繋がりが深い料理です。行田が生んだ「ソウルフード」「郷土料理」と言えるでしょう。
行田ゆるキャラ「こぜにちゃん」「フラべぇ」にも注目!
行田には、ゆるキャラ「こぜにちゃん」「フラべぇ」がおり、市内外のイベント等で行田市・ゼリーフライ・フライの広報に活躍しています。
愛嬌のあるかわいい2人もぜひチェックしてくださいね。
行田の「ゼリーフライ」人気店
行田市内の「ゼリーフライ」有名店をご紹介しましょう。どの店舗も秩父鉄道「行田市駅」徒歩圏内。ほっとする店内で食べるのも、テイクアウトで食べ比べを楽しむのも、どちらもおすすめです。
かねつき堂
かねつき堂の「ゼリーフライ」は、1人前(2個入り)が200円。「ふらい」は小サイズが350円・大サイズが50円。卵入りになるとそれぞれ50円ずつプラスされます。
敷地内には映画「のぼうの城」にもなった忍城(おしじょう)にあった「鐘楼(しょうろう)」があり、店名の由来となっています。
大型バスも停車できる駐車場もポイントです。
駒形屋
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「駒形屋」は、地域で愛されるゼリーフライの名店です。
串にさした食べやすいゼリーフライは1枚70円、絶妙な焼き加減のフライは1枚300円。
太目の麺が特徴的な「焼きそば」は大400円、小300円。どれもがお財布にやさしいお値段なので、全てオーダーしたくなりますね。
行田ゼリーフライ本舗 たかお
「行田ゼリーフライ本舗 たかお」は、難攻不落の忍城(おしじょう)跡から徒歩3分。
テイクアウトできるゼリーフライ弁当、フライ焼きそば、牛スジを用いたルーと古代米のカレー弁当が550円(税込)とお得です。
忍城の散策帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょう?
埼玉行田で「ゼリーフライ」「フライ」を食べよう!
「ゼリーフライ」「フライ」は、地域の人々に愛されてきた行田市のご当地グルメです。
サクサクの揚げたてや香ばしい焼きたては小腹がすいたときのおやつにピッタリ!東北道の行田周辺にあるSA・PAで販売されていることもあるので、ぜひチェックしてください!
埼玉県戸田市に住む40代女性です。植物、無印良品、和菓子、浦和の蔦屋書店、大宮のecuteを愛してます。