「醤油(しょうゆ)」は日本の食生活に欠かせない調味料です。
今回は、歴史ある蔵元が運営する、埼玉県川島町の「金笛しょうゆパーク」についてお伝えします。「発酵食品が好き」「老舗の醤油に興味がある」という方はぜひお読みください。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
金笛しょうゆパークってどういうところ?
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「金笛しょうゆパーク」は、埼玉県中部に位置する比企郡川島町にある、工場見学としょうゆを利かせた料理を楽しめるテーマパークです。
自動車の場合は圏央道「川島IC」「坂戸IC」から約5分。電車の場合は各線「川越駅」下車、路線バスで20分程でアクセスできます。
園内には「しょうゆ蔵のレストラン」「木桶バウム工房」などの店舗などがあり、テイクアウトや手土産も購入できます。
工場見学プログラム「金笛しょうゆ学校」は2022年2月16日(水)に体験者が30,000名を迎えたと話題になりました。「金笛しょうゆ学校」は、ベビーカーと車いすの来場も可能です。
ペット同伴は不可ですが、お体の不自由な方の補助犬の場合、見学できる箇所もあるそうです(※予約時の相談推奨)。当日受付も可能なので、気になる方はぜひチェックしてください。
老舗「笛木醤油株式会社」が運営
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金笛しょうゆパークを運営する「笛木醤油」は、寛政元年(1789年)に創業された老舗です。
現在、十二代目当主を務める笛木正司氏は1980年生まれ。同業他社との競争に悩んでいたアメリカ留学時代、現地で「金笛醤油」が売られているのを見て、家業を継ぐ決心をされたそうです。
自社へ入社後、各部署でしょうゆ作りや組織運営を学び、37歳で社長に就任。創業230周年記念事業「金笛しょうゆパーク」の設立、地元川島町の特産品を用いた「木桶バウム」の開発などを手がけ、地域振興の中心的存在です。
伝統の技術を継承した「金笛醤油」に加え、地元川島町の農産物を積極的に用いたレシピの提案、「スイーツしょうゆ」といった新機軸の製品などでご存知の方も多いのでは。同社は経済産業省「地域未来牽引企業」「はばたく中小企業・小規模事業者300社」などにも選定。
埼玉、そして日本を代表する企業として全国的に注目されています。
金笛しょうゆ楽校(がっこう)で工場見学をしよう!
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金笛しょうゆパークの工場見学プログラムが「金笛しょうゆ楽校」です。普段目にする機会がない蔵の内部や製造工程を見られると人気です。
所要時間は約20分。「前蔵」ではしょうゆと川島町の歴史を、「麹蔵」では原材料である小麦や大豆の様子を、「仕込み蔵」では麹菌の作用で発酵する仕組みを学べます。
塩水と麹をまぜあわせた「もろみ」をかき混ぜたり、しょうゆの「搾り」を体験できたりという日もあります。サイエンスや食育に興味・関心を持つ方や、お子さまの自由研究・社会見学にピッタリですね。
申込方法など詳細は、下記ページをご確認ください。
しょうゆ蔵のレストラン おすすめランチ
園内には、老舗の作ったしょうゆの旨味を堪能できるメニューが人気の「しょうゆ蔵のレストラン」があります。
自家製麺のうどん、地元・川島で栽培されたお米を用いたご飯もの、しょうゆの風味を活かしたスイーツなど魅力的なラインナップが話題です。人気のメニューをいくつか紹介しましょう。
小江戸醤油屋の二大名物メニュー
醤油屋の木桶うどん~2種のおつゆ~
「醤油屋の木桶うどん~2種のおつゆ~」は、桶職人による木桶に入れた茹でたてのうどんを「胡麻味噌すったて汁」「葱ぶた肉汁」の2種類でいただくメニューです。
付け合わせによって単品980円、 角煮付き1,280円などが選べます。お好みで温・冷を選べるのもポイントです。
蔵出し醤油の食べ比べうどん
蔵で搾った「蔵出し醤油」のフレーバーを堪能できる「蔵出し醤油の食べ比べうどん」も見逃せません。生醤油や出汁などと合わせ、味の違いを楽しんでみてはいかがでしょう?
価格は単品880円、角煮付き1,180円、かき揚げ付き1,330円です。
しょうゆとコラボした甘味を食べよう!
しょうゆの風味をアクセントに活かしたオリジナルスイーツも要チェック。話題のメニューをいくつかご紹介しましょう。
バウムデセール
「バウムデセール」は、「木桶バウム工房」で焼いたバームクーヘンとミニミックスソフトクリームのプレートです。「しょうゆ」「プレーン」「いちご」の3種類が試せて650円とお得です。
金笛ソフトクリーム
「金笛ソフトクリーム」は、ミルク味・しょうゆ味・ミックス味の3種類があり、全て380円です。
蔵元で作った「しょうゆ」フレーバーが利いた甘じょっぱいソフトクリームは、甘党ならずとも後を引くと人気です。テイクアウトもできるので、ぜひチェックしてください。
他にも「醤油ロールケーキ」400円、「あつあつバウムソフト~スイーツしょうゆをかけて~」680円など、ここでしか味わえないスペシャルな醤油スイーツが目白押しです。
テイクアウトも◎
テイクアウト可能なメニューもあります。メニューの一例を紹介しましょう。
お食事メニュー(サイドメニュー)では、塩麹としょうゆの風味が利いた「鶏肉の天ぷら」が780円、しょうゆで煮込んだ「やわらか角煮」が650円、海老や季節のお野菜をカラッと揚げ、お醤油・醤油パウダーでいただく「天ぷら盛り合わせ」が750円です。
スイーツは、しょうゆバウムにしょうゆソフトクリームの「しょうゆバウムサンデー」が480円、お子さまと女性に大人気の「いちごバウムサンデー」が480円です。
お土産におすすめ!金笛しょうゆパークのバウムクーヘン
お土産は、園内の工房で焼き上げた「木桶バウム」がおすすめです。
産みたて卵で評判の、埼玉県優良管理農場の指定を受けた「鈴木農場」の卵をふんだんに使い、国産の発酵バター、無塩バターを独自のブレンドで溶かしこんだバウムクーヘンは手土産やお世話になった方のプレゼントにもピッタリです。
木桶フォトスポットで映え写真を撮ろう!
「金笛しょうゆパークへ来た!って友達に伝えたい」「インスタに映える写真が撮りたい」という方へのおすすめが「木桶フォトスポット」。
木桶職人集団「結い物で繋ぐ会」が作った、しょうゆの醸造に使う大きな「木桶」をバックに楽しい記念写真が撮影できます。
昔ながらの手仕事で作られた杉の桶は、伝統文化を今に伝える貴重な文化遺産。次世代へ技術をつなごうとする「金笛しょうゆパーク」のアイコンです。中に入ることもできるので、お子さまは大喜びかと思います。
絶好のフォトスポットで「映え写真」をたくさん撮ってください。
遊べる広場やレンタサイクルがあるよ
小さなお子さまのいるご家庭は、園内の「のんびり広場」「わんぱく広場」がおすすめです。
「のんびり広場」には、ハンモックや箱型のブランコが、「わんぱく広場」にはブランコや木桶のツリーハウスなどがあります。かわいい遊具で、時間が経つのも忘れてしまいそう。
さらに園内には、「レンタサイクル」受付所もあります。有料で借りられる全5台は全て電動自転車。うち1台は「子乗せ自転車」です。裏手にある越辺川(おっぺがわ)のサイクリングロードを走ってみてもいいですね。
埼玉県川島町「金笛しょうゆパーク」へ行こう!
「金笛しょうゆパーク」は、令和時代の観光にピッタリな体験型テーマパークです。
日本の食卓に欠かせない醤油の奥深さと食文化に触れられ、感動が大きいでしょう。埼玉県川島町「金笛しょうゆパーク」で、楽しい一日を過ごしてください!
埼玉県戸田市に住む40代女性です。植物、無印良品、和菓子、浦和の蔦屋書店、大宮のecuteを愛してます。