春が近づくと桜の開花も待ち遠しくなりますね。埼玉には桜の名所がたくさんあり、見頃の時期には毎年お祭りやライトアップなどのイベントも開催されています。
今回は多くの方で賑わう桜の名所のほか、比較的混雑を避けてゆっくりお花見を楽しめる穴場スポットもご紹介します!
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
2024年の桜の見頃は?開花予想
天候や平均気温、桜の品種にもよりますが、2024年埼玉の桜の開花は平年より早めの3月20日前後、見頃は4月上旬と予想されています。
一方、2月上旬頃に早咲きで知られる「河津桜」が咲き始めるスポットもありますよ。
ちなみに、過去の桜の開花日が最も早かったのは2002年3月17日でした。対して遅かったのは、1984年4月14日と記録されています。
満開の桜を埼玉で見るならここ!一度は行きたい名所5選
ここからは、埼玉が誇る桜の名所をご紹介します。満開の桜の下で、お花見を楽しみたい方におすすめのスポットを厳選しました。
幸手権現堂桜堤(幸手市)
「幸手権現堂桜堤」は「権現堂公園」の一部、4号公園にあり、およそ1,000本のソメイヨシノが1kmにわたって咲き誇る関東屈指の桜の名所です。
ピンク色の桜並木と黄色い菜の花畑のコントラストが美しく、この彩り豊かな風景に魅了され毎年多くの方が訪れています。
2024年3月20日(水)~4月7日(日)には「桜まつり」が開催され、まつり期間中は「峠の茶屋」で物産品や飲み物などの販売を行い、市内業者の物産店の出店もあります。
また夜はライトアップが行われています。夜桜は昼間とは違う魅力があり、幻想的で美しいですよ。
濃いピンク色の河津桜が一足先に開花し、続いて淡い色のソメイヨシノが咲き始めます。
満開を迎え、遊歩道に現れる桜のトンネルは圧巻!桜の季節しか見られない、貴重な風景です。
幸手権現堂桜堤では、桜をはじめ紫陽花や曼殊沙華、水仙、ヒマワリなど、季節ごとに鑑賞できるお花が変わります。四季折々の風景が楽しめるのは嬉しいですね。
満開の桜と菜の花畑の見事なコラボレーションを、ぜひ一度ご覧ください。
熊谷桜堤(熊谷市)
熊谷駅南口から徒歩約5分の「熊谷桜堤」は、江戸時代から桜の名所として知られるスポットです。
荒川沿いに咲く薄紅色の桜並木は、「日本さくら名所100選」にも選ばれ、毎年多くの方がお花見に訪れます。
およそ500本のソメイヨシノが3月下旬から4月上旬に見頃を迎え、2kmにわたる遊歩道は、美しい桜のトンネルに包まれています。
広範囲に広がる桜並木の下をゆっくりと散歩するだけで、心が穏やかになりそうですね。
さらに、桜に寄り添うように咲く菜の花とのコラボレーションは絶景!春ならではの光景が広がり、毎年訪れたいという声も多いですよ。
2024年3月22日(金)~4月4日(木)には「熊谷さくら祭」の開催が予定されており、屋台の出店や、夜間にはライトアップされた夜桜を楽しむことができます。
こだま千本桜(本庄市)
本庄市を流れる小山川の両岸に咲く「こだま千本桜」。およそ1,100本の桜並木が、5kmにわたって連なる埼玉屈指の桜の名所です。
3月下旬に咲き始め、天候がよく暖かい日に一気に開花。そして、4月2日から7日頃に満開となり、河川敷がピンク色に染まります。
また、桜の開花に合わせて千本桜橋上流左岸でライトアップされ、夜桜を楽しむことができます。(県道44号線沿い、約500m)
さらに、2024年3月31日(日)には「こだま千本桜まつり」が開催され、模擬店の出店やステージイベントが行われます。
広々とした土手では、シートを敷いてお花見を楽しむ方の姿も。河川敷に咲き誇るソメイヨシノの圧倒的な風景は、多くの人を魅了します。
桜並木が続く遊歩道は整備されているので、お散歩にも最適。のどかな川沿いを歩きながら、見事な「こだま千本桜」をお楽しみください。
岩槻城址公園(さいたま市)
さいたま市にある「岩槻城址公園」は、県内屈指の桜の名所です。また、自然豊かで、四季折々の風景が楽しめる公園としても知られています。
春になると遊歩道の両側にはおよそ600本のソメイヨシノが咲き誇り、辺り一面が美しいピンク色に染まります。
おすすめのスポットは、菖蒲池にかかる朱塗りの八ツ橋と桜のコントラスト。鮮やかな朱色の橋が淡い色の桜を引き立て、写真撮影にもぴったりの場所ですよ。
2024年3月23日(土)・24日(日)には桜まつりが開催され、開花時期に合わせて菖蒲池の周りに提灯が掲げられます。桜のライトアップも行われ、幻想的な夜桜が人々を魅了します。
岩槻城址公園には、遊具やピクニック広場、さらに「ロマンスカーきぬ号」など、子どもが楽しめるエリアもたくさんありますよ。
ぜひ、満開の桜と美しい景観のコラボレーションをお楽しみください。
羊山公園(秩父市)
芝桜が有名な秩父市の「羊山公園」は、県内有数の桜の名所。およそ1,000本の桜の木が、公園全体を包み込むように連なっています。
秩父市が一望できる「見晴しの丘」や「芝生広場」には、ソメイヨシノや八重桜、しだれ桜が植樹され、4月上旬に見頃を迎えます。
淡い色のソメイヨシノと濃い紅色のベニシダレザクラや八重桜のコントラスト、さらに背景に武甲山を望む絶景スポットは、写真撮影にもおすすめです。
そして、桜吹雪が舞う頃には羊山公園のシンボル「芝桜」が開花。「芝桜の丘」には色鮮やかな花が咲き誇り、5月上旬まで見頃となります。
羊山公園で色とりどりの桜や自然が織りなす絶景を堪能してみてはいかがでしょうか。
人混みを避けて桜を見られる埼玉の穴場3選
ここからは、埼玉の桜が見られる穴場スポットをご紹介します。のんびりと満開の桜を鑑賞できる、おすすめの場所です。
智光山公園(狭山市)
狭山市にある「智光山公園」は、自然に恵まれた広大な総合公園です。緑豊かな公園内には、「都市緑化植物園」や「こども動物園」、「市民総合体育館」があります。
桜が楽しめる穴場スポットは、「桜の園」や植物園の芝生広場。
およそ200本の桜の木が「ひょうたん池」を囲み、3月下旬から4月中旬にかけて、しだれ桜やソメイヨシノ、八重桜、オオシマザクラ、カンヒザクラが見頃を迎えます。(開花情報は公式サイトに掲載されています。)
鮮やかなピンク色のカンヒザクラと淡い色合いのソメイヨシノのコントラストは、思わず写真を撮りたくなる美しさ!桜が満開になる時期は、芝生広場でのお花見もおすすめですよ。
智光山公園の植物園はバラが有名ということもあり、桜の名所でありながら人混みを避けて桜が楽しめる穴場スポットと言えます。
鶴ヶ島市運動公園(鶴ヶ島市)
市民の憩いの場である「鶴ヶ島市運動公園」は、桜の穴場スポットとしても知られています。
自然に恵まれた公園内の「太田ヶ谷沼」周辺や「桜の広場」では、3月下旬から4月上旬にかけて満開の桜を見ることができます。
2024年3月23日(土)~4月7日(日)の桜まつり開催時は桜がライトアップされ、4月6日(土)にはイベントや出店も予定されています。※イベントは雨天中止
水面に映る満開の桜は、まるで絵画のように煌びやかで、一度見たら忘れられないという声も多いですよ。
桜の広場は歩道が整備され、お散歩コースとしても最適。ベンチもあるので、ひと休みしながら桜を眺められます。
園内には自然観察の森や親水広場があり、お子様連れで目いっぱい楽しめる公園としてもおすすめです。
さきたま古墳公園(行田市)
行田市にある「さきたま古墳公園」は、5~7世紀に造られた大きな古墳群を有する公園で、知る人ぞ知る桜の穴場スポットです。
広大な芝生広場やレストハウスがあり、人混みを避けて桜を楽しみたい方にぴったり。
公園内の遊歩道沿いや古墳の山頂などおよそ200本のソメイヨシノが植樹され、3月下旬から4月上旬に見頃を迎えます。
特に、「丸墓山古墳」の山頂に咲き誇る桜はその存在感で人々を魅了しています。
雲ひとつない青空と満開の桜、そして菜の花畑のコラボレーションは、まるで絵画のような美しさ!写真撮影にもおすすめのスポットです。
また、古墳につながる「石田堤」の両側には桜並木が連なり、風に舞う桜吹雪にも目を奪われます。
歴史ロマンが感じられる「さきたま古墳公園」の可憐な桜を、ぜひ一度ご覧ください。
【2024年】埼玉の桜の名所や穴場スポットに出かけよう♪
古来より日本のシンボルとして親しまれてきた桜。和歌や俳句、さらにポピュラー音楽のモチーフにも使われていますよね。
埼玉には、桜の名所や知られざる穴場スポットがたくさんあります。ぜひ、満開の桜を見にお出かけください。
行田市在住の、webライターです。生まれも育ちも埼玉県!埼玉の魅力を伝えていきたいと思います。