この記事では、埼玉県内で桜が楽しめるお出かけスポットについて解説します。
長く続く桜の回廊や、桜の木の下で賑やかなお祭りが楽しめる場所など、埼玉県には桜の名所がいくつもあります。
埼玉県の桜の名所について知りたい方は、ぜひご覧ください。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
2022年の桜 開花予想

2022年の桜は、いつもよりもやや早めに開花することが予想されています。
特に、埼玉県を含む東日本では平年よりも5〜10日程度早く開花する見込みとなっています。その理由は、今年冬から春にかけての温度変化にあります。今年の2〜3月は、暖かい日が続く見通しです。
そのため春にかけて暖かくなっていくことで、桜のつぼみが順調に育っていき、開花が早まるという予想です。
また、2021年の年末から今年にかけての冬シーズンは寒い時期が長く続きました。桜の開花は暖かくなることで早まるイメージがありますが、実は寒さも重要となります。
桜は、冬の寒さによって花の元となる芽に「休眠打破」という現象が起きます。
休眠打破とは、簡単に言うと寒さで花芽が目覚めること。今年度の冬は厳しい寒さで順調に休眠打破が起きたため、早めの開花が予想されています。
具体的には、3月の中旬ごろから徐々に開花が始まりそうですよ。桜が目覚める前に、この記事で埼玉県の桜の名所を予習しておきましょう。
桜の下を歩ける日本一の桜回廊を散策しよう!
まずは、日本一を誇る長距離の桜回廊をご紹介します。
見沼たんぼの桜回廊(さいたま市)

はじめにご紹介する埼玉県の桜スポットは、さいたま市の「見沼たんぼの桜回廊」です。
非常に長く続いていく桜回廊を、ゆっくりと散歩することができるコースです。その長さは、距離にしてなんと20km。今や日本で一番長い桜回廊です。

観光案内所や区役所で配布されているガイドマップには、桜回廊全体のマップやそれぞれの見所ポイントなどが記載されています。
こちらを見ながら回ることで、より幅広い楽しみ方を見つけられるでしょう。
なお「見沼田んぼの桜回廊」は、徒歩または自転車で巡ることが想定されています。近くに駐車場がないため、遠方から訪れる際は電車やバスをご利用ください。
埼玉の桜並木を堪能できるおすすめの場所♪
続いては、埼玉の桜並木を思う存分楽しみたい方向けのおすすめスポットを7箇所ご紹介します。
幸手権現堂桜堤(幸手市)

「幸手権現堂桜堤(4号公園)」は、「権現堂公園」にある公園の一部です。
「権現堂公園」は4つのゾーンから構成され、そのうちのひとつである「幸手権現堂桜堤(4号公園)」は関東地方の桜の名所として非常に有名です。
こちらのゾーンは、春になるとおよそ1,000本のソメイヨシノの花々が一堂に咲き誇り、観光客の方々を楽しませます。
土手の周りに咲く菜の花と美しく調和し、公園全体を和やかな雰囲気で彩ります。

現在はソメイヨシノの長寿命化や河津桜の植樹も行っているため、これからも毎年綺麗な桜を見られることが期待されますね。
そのほかにも、1月には白いスイセン、6月には紫陽花、9月には彼岸花といった可憐な花々を一年中見ることができる公園です。
長瀞北桜通り 桜のトンネル(長瀞町)

続いてご紹介する埼玉県の桜スポットは、長瀞町の「長瀞北桜通り 桜のトンネル」です。
長瀞は、日本の「さくら名所100選」にも選定された桜の名所。長瀞の周辺だけでおよそ3,000本以上の桜の木が植えられており、春シーズンの3〜4月にわたって道路を鮮やかに彩ります。
長瀞の桜スポットのひとつである「長瀞北桜通り」は、通称「桜のトンネル」とも呼ばれています。

長瀞駅を出て高砂橋までの道を荒川に沿うように歩いていくと、400本もの桜が迎えてくれます。
その距離はおよそ2.5kmにもおよび、まさにトンネルのように桜が咲き誇っています。「長瀞北桜通り」の桜は、4月の上旬から中旬にかけてが見頃です。ぜひ桜のトンネルを歩いてみてくださいね。
こだま千本桜(本庄市)

続いてご紹介する埼玉県の桜スポットは、本庄市の「こだま千本桜」です。埼玉県の北部を流れる「小山川」のほとり両側を、一面の桜が覆うお花見スポットです。
その数はなんと、およそ1,100本。距離にして約5kmの長い道のりを、桜の花が彩ります。「こだま千本桜」は、本庄市の中でもとりわけ知名度の高い桜の名所。
そのため、春にはたくさんの観光客が訪れます。
また、上流左岸では3月の下旬ごろから桜のライトアップも行われます。およそ500m続く夜桜は、昼とはまた違った幻想的な景色となっていますよ。

そのほか、4月の上旬になるとこの付近では「こだま千本桜まつり」が開催されますこちらも人気の高い観光スポットのひとつで、毎年多くの人々が集まるイベントとなっています。
ステージ上では、郷土芸能をはじめとするさまざまなステージイベントも行われます。鮮やかな桜を見ながら、人の温かみに満ちたイベントもぜひ楽しんでみてくださいね。
熊谷桜堤(熊谷市)

続いてご紹介する埼玉県の桜スポットは、熊谷市の「熊谷桜堤」です。
およそ500本のソメイヨシノが咲き誇り、約2km続く土手の道のりを鮮やかに彩ります。日本の「さくら名所100選」にも選ばれており、地面には一面の菜の花が広がっています。
ソメイヨシノと菜の花の優しいコントラストが、見る人の心を癒してくれますよ。

3月の下旬から4月の上旬ごろまでが見頃となっており、ちょうどこの頃には「熊谷さくら祭」も開催されます。
2021年は残念ながらコロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、例年であれば毎年行われています。
「熊谷さくら祭」では夜の18時から桜がライトアップされ、夜桜の広がる非日常的な風景を楽しむことができますよ。駅からは徒歩5分程度とアクセスもよく、気軽に訪れることが可能です。
元荒川の桜並木(鴻巣市)

続いてご紹介する埼玉県の桜スポットは、鴻巣市の「元荒川の桜並木」です。どこまでも続く元荒川の両岸を、およそ2.5kmにわたって桜が彩ります。
桜は、日本で古くより親しまれてきたソメイヨシノ。約500本ものソメイヨシノの木が植えられたこの川は、埼玉県内でも有数の桜の名所となっています。

岸辺に咲いた桜の花々が元荒川の水面に映る景色は、ほかでは味わえない自然の美しさを感じさせてくれます。
また、近くにはレトロな橋が掛けられています。風情を感じさせる橋もまた美しい風景に花を添えており、フォトスポットとしても人気の高いエリアです。

桜並木に沿って掛けられた紅白模様のちょうちんも、この川辺を彩る素敵な装飾のひとつです。
夜になるとこれらのちょうちんが一斉に灯りだし、暗い元荒川の水面に夜桜を浮かび上がらせます。ちょうちんの灯りとそれに照らされる桜の木の幻想的な光景は必見です。
満開を迎える4月の上旬ごろには、「吹上さくら祭り」が開催されます。
こちらのお祭りでは露店やステージイベントなどを楽しむことができ、毎年和やかな雰囲気に包まれていますよ。
「吹上さくら祭り」の間は、元荒川に屋形船が流れます。満開のソメイヨシノに迎えられながらゆるやかに川を下っていくひとときは、素敵な思い出になるはずです。
鴻巣地域の真ん中を走る川のほとりで、ゆったりと桜を眺めてみてくださいね。
都幾川桜堤(嵐山町)

続いてご紹介する埼玉県の桜スポットは、嵐山町の「都幾川桜堤」です。
八幡橋から学校橋まで続く都幾川。そこにはおよそ250本ものソメイヨシノが植えられており、春になると約2kmの道のりにわたって桜が咲き誇ります。

この付近では「嵐山さくらまつり」が開催され、花火大会やステージイベントも行われます。
過去のステージイベントでは埼玉県嵐山町のマスコットキャラクターである「むさし嵐丸」くんが登場し、子どもたちを楽しませたこともありました。
花火大会では3,000発にもおよぶたくさんの花火が打ち上がり、桜の花と夜空の花火の美しいコラボレーションを楽しむことができますよ。
ライトアップされた夜桜の中で、ぜひ美しい花火を眺めてみてくださいね。
巾着田(日高市)

続いてご紹介する埼玉県の桜スポットは、日高市の「巾着田」です。
「巾着田」とは、日高市に広がる平地のこと。日高市の中を流れる高麗川に囲まれたこの土地は、きんちゃくのような形をしていることからこのような名前で親しまれています。
巾着田は、4月の上旬ごろになると約100本もの桜が咲き誇ります。

南東側の駐車場の中は、およそ40種類の桜の木が連なっています。それぞれの桜は、種類ごとに時期も異なっています。
そのため、桜シーズンである1ヶ月前後は時期に応じて多種多様な桜の花々を楽しむことができますよ。天皇皇后両陛下も訪れたことのある、自然豊かな観光スポット。
ぜひ一度訪れてみてくださいね。
埼玉で色鮮やかな桜を楽しもう

この記事では、埼玉の桜が見られるお出かけスポットについて解説しました。
今年度の冬はいつもより一際冷える日々が続きましたが、そのおかげで平年よりも早く桜を楽しむことができそうですね。
埼玉県には、春になると桜で一面彩られる素敵なおすすめスポットがたくさんあります。優しい日差しの中で咲く満開の桜は、春の暖かい空気を感じさせてくれます。
一方夜になってライトアップされた桜は、昼とは違う幻想的な姿を見せてくれますよ。
この春は、埼玉県で満開の桜をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

ライターです!イラストレーター・映像クリエイターとしても活動しています。遊び心のある場所やアイテム・世界観の作り込まれたスポット・動物・映画が大好きです。