ここ数年でよくその話題を耳にするようになった「花手水」。
行田市では街をあげて「行田花手水week」を開催しています。
今回は街歩きをしながら、行田の花手水とおすすめスポットを取材してきました♪
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
#行田花手水 #花手水 #行田市
行田花手水weekとは?ライトアップはいつ見られるの?
「行田花手水week」は毎月1日~14日(7月・8月は除く、9月・11月・1月は15日~末日まで)の期間で開催されます。行田八幡神社や忍城、前玉神社などをはじめとして、色とりどりの花手水が街を飾ります。
2020年4月から行田八幡神社で始まった花手水を先駆けに、「行田花手水week」として、街全体で花手水を盛り上げる取り組みが同年10月から始まりました。
「花手水マップ」を手に行田のまち歩きをしてみると、商店や民家の軒先に工夫を凝らした花手水がたくさんあることに気が付きます。飾った人の気持ちが見えるようで嬉しくなってしまいますね。
コロナ禍で息詰まる人々の癒しになれば、と始まった行田花手水。2021年からは開催期間中に月1回のライトアップイベントも催されています。
花手水week期間中の最初の土曜日に開催されるライトアップイベントが「希望の光」です。日没から20時まで、メイン会場となる行田八幡神社、忍城、前玉神社に幻想的な光が溢れます。
さらに行田八幡神社と忍城周辺エリアでは、行田花手水weekに参加している店舗や民家前の花手水がいっせいにライトアップ。昼間とはがらりと表情を変える行田の街並みも風情があると大人気のイベントです。
街の人に聞いたところでは、行田花手水weekの期間が始まった最初の方に訪れるのがオススメとのこと!「やっぱり最初の方がお花もイキイキしているからね。」と教えてくださいました。
電車でのアクセスは、秩父鉄道「行田市駅」が最寄りです。JR「行田」駅からは少し離れているのでご注意くださいね。レトロな雰囲気の残る行田市駅もまた必見のスポットです。
行田の花手水を車で見に行く時は、「行田八幡神社第2・3・4駐車場」「行田市役所」「行田市商工センター」「行田市郷土博物館」「忍城バスターミナル駐車場」など、利用できる無料駐車場がいくつかあります。
「行田花手水week」や「希望の光」ライトアップイベントは、開催していない月もあります。ぜひ公式サイトのカレンダーを確認してからお出かけくださいね。
それでは、実際に行田のまちを歩いて見つけた素敵なスポットを紹介していきます♪
行田花手水weekの見どころマップ!ここはマスト【行田八幡神社】
「行田花手水week」でまず訪れたいのは、なんといっても「行田八幡神社」。
行田での花手水の先駆けとして、今では平日でも参拝客が途切れない観光名所となりました。「癌封じ」をはじめとして、「ぼけ封じ」や「難病封じ」など「封じの宮」と呼ばれています。
境内にはいくつもの花手水。美しくコーディネートされた色彩の世界にうっとりしてしまいます。
参拝を済ませたら、パワースポット「なで桃」を撫でて御神徳をいただきましょう。ぎっしりと掛けられた「願掛け桃絵馬」には、平和祈願や健康祈願の願いがつづられていました。
また、境内には眼病の神様やおでき・吹き出物・湿疹の神様など多くの神様が祀られており、それぞれ特徴的な絵馬が奉納されています。
本殿裏の小径を通っていくと現れる「鏡池」。よく晴れた日にはその水面に竹林が写り込みます。
帰り際に「水みくじ」を見つけてひいてみました。水につけると運勢やお告げがみるみる浮かび上がります。今回は「末吉」が出ました。書かれた内容をじっくり読みまして、また行田のまちへ繰り出します!
行田の花手水めぐりもちょこっとランチ休憩♪
日本蕎麦 割烹 田丸屋
行田八幡神社で花手水の美しさに心打たれたあとは、鳥居のすぐ目の前にある「日本蕎麦割烹 田丸屋」へ。
大正13年創業の老舗蕎麦店であるこちらは、のどごしの良い二八蕎麦が名物。広々とした店内はお座敷とテーブル席に分かれていて、行田花手水めぐりのランチ休憩にはぴったりです。
天気もよく暑かったこの日は、「梅おろしそば」に決めました。たっぷりの大根おろしに梅の風味が加わって、さっぱりといただけます。
こちらのお店では、どんと三人前盛り付けられた「板そば」も人気。冷や汁(夏季のみ)やカレー汁など、数種類から選べるつけ汁が楽しいメニューです。そばの追加も出来るので、家族連れやカップルでシェアして食べるのも良さそうです。
シャロン洋菓子店
「日本蕎麦割烹 田丸屋」さんでお腹を満たしたら、すぐ隣の「シャロン洋菓子店」を覗いてみましょう。
「パンと洋菓子の店 シャロン」の店内は、その名の通り作りたてのパンとお菓子でぎっしり。常時150種類~170種類の商品を作っているそうです。
ふんわりと香ばしい匂いに包まれた店内。値段も良心的で、地元の人に愛されていることがよくわかります。近所にこんなお店があったら通っちゃいますよね。
お土産に購入した「なで桃」を持って行田八幡神社のなで桃のまえでパチリ。この後我慢できずに一つ食べてしまったのですが、しっとりととても美味しい焼き菓子でした。
普段使いのパンはもちろん、お祝いのケーキやおみやげにぴったりの焼き菓子も気軽に購入できる「シャロン洋菓子店」。行田花手水weekに来たら再訪したいお店です!
モデルコースを参考にしながら行田観光を続けましょう♪
さて、八幡通りを満喫したあとは、古墳通りを抜けてもうひとつの花手水スポット「忍城」を目指しましょう。
行田は足袋の街としても歴史が古く、あちこちに足袋蔵と呼ばれる古い蔵が残っています。街を歩けばそこかしこに風情のある建物が見られ、これまで知らなかった行田の歴史に興味が湧いてきます。
こちらも古い蔵を改装したパン屋さん、その名も「パン工房 KURA」。
可愛らしいキューブ型のパンは種類豊富で、どれにしようか迷ってしまいます。おやつに1個、2個と買いやすいサイズも魅力的!鮮やかなエディブルフラワーをゼリーの中に閉じ込めた「花手水パン」も素敵でした。
行田に行ったら訪れたい【忍城・行田市郷土博物館】
さて、先程の行田八幡神社から歩いて15分ほど。関東七名城のひとつ「忍城」に到着です。小説「のぼうの城」にも描かれた、石田三成らによる水攻めに耐えたエピソードがあまりにも有名な「浮き城」の別名でファンの多いお城です。
こちらでも美しい花手水を見ることが出来るほか(6月下旬から9月上旬を除く)、緑あふれる城址公園には季節ごとに趣向を凝らした飾りつけも。
この日は沢山のこいのぼりが気持ちよさそうに風を受けていました。
現在の忍城(御三階櫓)は昭和63年に再建されたもので、その内部を行田市郷土博物館の展示室として見学することができます。
2階では江戸時代の忍城城下町の姿を想像できる生活用具や絵図のほか、大迫力の忍城の鯱のレプリカが見られます。階段を昇った3階では、近・現代の行田の産業の発展や行政制度の変化が紹介されています。
御三階櫓の最上階からは、行田の街並みを見渡すことができます。晴れた日には遠く富士山を望むこともできるのだとか。
博物館への入館は料金がかかりますが、城址公園は無料で開かれています。初夏の陽気だった取材日、木漏れ日の中を歩いていると気持ちが穏やかになるようでした。
行田花手水week開催中には、月1回のライトアップイベントも大人気の忍城。季節の移り変わりと美しい城をしみじみと楽しめるスポットでした。
「行田市郷土博物館」については、行田の足袋めぐり特集の記事でさらに詳しくご紹介したいと思っています。そちらもぜひチェックしてくださいね。
行田に花手水を見に来たならここにも行っとこ!
かねつき堂
忍城の高麗門を出たら、道路の向かい側に「かねつき堂」の看板が!行田と言えばゼリーフライ、せっかくなら立ち寄って行きましょう!
1988年の忍城の改築の際に鐘楼を譲り受けたことが「かねつき堂」の店名の由来。現在は鐘は鐘楼から外されていますが、その面影は残ります。外された鐘は先ほどの行田市郷土博物館に安置されているのだそう。
「かねつき堂」といえばやっぱりゼリーフライ!1人前は2つで220円ととっても安価なのですが、シェアすることを伝えたらひとつずつお皿に分けて出してくれました。心遣いがうれしいですね。
おからが主体のゼリーフライは、軽い食感に染みこんだソースが懐かしい味わい。大人も子どもも食べやすく、長く愛されてきた理由がわかりますね。
散策で汗をかいたので「スペシャルいちごミルク」も注文。完熟生イチゴを使ったシロップはやさしい甘さで、ふわふわの氷と一緒にすうっと喉を通ります。
また、店内の壁にはこれまでに来店した著名人のサインや写真がズラリ。店主さんが楽しいエピソードと共に、かねつき堂の由来やお客様の思い出を聞かせてくれました。
行田名物のゼリーフライ・ふらいはもちろんのこと、かき氷でほっとひと息つきたいときはかねつき堂さんを訪ねてみてくださいね。
行田花手水weekを着物姿で満喫しよう♡
ふじや呉服店
秩父本線「行田市」駅を出発し、行田八幡神社を皮きりに行田花手水weekをご紹介してきましたが、もっと行田のまち歩きを楽しむためにオススメしたいお店があります。
行田市駅から歩いて5分とアクセスも抜群の「ふじや呉服店」。こちらの店前でもかわいらしい花手水が出迎えてくれます。
300点以上の多彩な品ぞろえと親身なアドバイスで評判の良い呉服店です。
着物や浴衣を着てまち歩きを楽しんでほしいということで、レンタルも行っています。手荷物の預かりもしてもらえるので、身軽に散策できるのもうれしいですね。
着付けは事前予約制なので、予定が決まったら電話で問いあわせを済ませてからおでかけしましょう。色とりどりの着物からどれを選ぼうか迷う時間も楽しみのひとつです。
行田に来たらおみやげはココで♪
十万石ふくさや 行田本店
「ふじや呉服店」と肩を並べるのは「十万石ふくさや 行田本店」。行田花手水めぐりのしめくくりは、こちらでお土産を買って帰りましょう♪
「十万石ふくさや」は、「うまい!うますぎる!」のCMでおなじみの十万石まんじゅうが看板商品の老舗お菓子屋さんです。
埼玉県出身であれば、きっと一度は耳にしたことのある商品ですよね。筆者の家にも、来客の際には必ずといっていいほどこのおまんじゅうが用意されていました。
「十万石」の焼き印がなじみ深い十万石まんじゅうですが、実は季節やイベントによって焼印が変わるのはご存知でしたか?
取材時は母の日が近かったため、カーネーションのイラストや「ありがとう」の焼印が入った期間限定商品が見られました。
また、埼玉出身の渋沢栄一が新たな一万円札の顏になることを記念して、「渋沢栄一十万石まんじゅう」も発売中です。埼玉県民はもちろん、他県へのお土産として、話題になること間違いなしです。
「浮き城サブレ 忍城」は、その名の通り忍城をかたどったサブレ。春限定の「春の忍城」には、苺のチョコレートがコーティングされています。
バターがたっぷり使われたサブレはくちどけが良く、大きめサイズのサブレでもサクサク食べられてしまいます。甘さ控えめなチョコレートコーティングはたっぷりなのが嬉しい!日本茶にも紅茶にも合いそうなお菓子でした。
県内に30店舗以上を構える「十万石ふくさや」。季節ごとの商品の移り変わりも楽しみですね。
行田の花手水weekを満喫しよう!
夏の盛りを除いて、毎月開催される「行田花手水week」。ライトアップ情報やランチスポットなどをご紹介しました。
行田には行ってみないとわからない魅力がたくさん!
ぜひこれを機に、一日ゆっくり行田のまち歩きを楽しんでくださいね。
植物と埼玉への愛が止まらない埼玉出身のライターです。まだまだ知られていない埼玉の魅力を発信します!