埼玉の苗字についてどのくらい知っていますか?
埼玉には、日本一長い苗字や珍しい苗字、埼玉にゆかりのある苗字などさまざまな苗字があります。
今回は名字由来netのデータを元にして、埼玉に多い苗字のランキングや苗字に関する豆知識など、埼玉の苗字を特集します!
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
埼玉県に多い苗字ランキング
まずは、埼玉県に多い苗字ランキングをご紹介します!
埼玉県に多い苗字ランキングトップ20は以下の通りです。あなたの周りにもいませんか?
埼玉県に多い苗字ランキングトップ20
順位 | 苗字 |
---|---|
1位 | 鈴木 |
2位 | 高橋 |
3位 | 佐藤 |
4位 | 小林 |
5位 | 新井 |
6位 | 田中 |
7位 | 渡辺 |
8位 | 中村 |
9位 | 加藤 |
10位 | 吉田 |
11位 | 斎藤 |
12位 | 伊藤 |
13位 | 金子 |
14位 | 清水 |
15位 | 松本 |
16位 | 山崎 |
17位 | 山田 |
18位 | 木村 |
19位 | 関根 |
20位 | 山口 |
出典:名字由来net
埼玉県で一番多い苗字は、1位が鈴木さん、2位が高橋さん、3位が佐藤さんということがわかりました。
ちなみに、全国の苗字ランキングでは、1位が佐藤さん、2位が鈴木さん、3位が高橋さんでした。順番は違いますが、トップ3は全国と同じお馴染みの苗字が並んでいますね!
一方、全国のトップ20には入っていて、埼玉のトップ20には入っていないのが山本さん、佐々木さん、林さんです。
山本さんは、全国に多い苗字ランキングでは7位で全国におよそ1,029,000人いるのに対して、埼玉には全国の3.0%にあたる31,600人しかいませんでした。
佐々木さんは、全国ランキングでは13位で全国におよそ656,000人いるのに対して、埼玉にいるのは全国の4.5%にあたる29,700人でした。
林さんは、全国ランキングでは18位で全国におよそ536,000人いるのに対して、埼玉にいるのは全国の4.2%にあたる22,800人でした。
山本さん、佐々木さん、林さんは全国的には多いけれども、埼玉に住んでいる割合が少ないということがわかりますね。
埼玉県にだけ多い苗字は?
「名字由来net」のデータから調べたところ、新井さん・渋沢さん・栗原さん・金子さんは埼玉県にだけ多い苗字ということがわかりました。
その中でも、埼玉県にだけ特に多いのが新井さんと渋沢さんです。新井さんは、全国の人数201,000人に対して埼玉が74,000人で全国の人数のなんと36.8%が埼玉県在住です。
渋沢さんは、全国の人数5,900人に対して埼玉が1,900人で全国の人数の32.2%が埼玉県在住です。「近代日本経済の父」として有名な渋沢栄一も、現在の埼玉県(旧武蔵国)出身ですね。
そのほか、栗原さんが全国の人数の21.9%、金子さんは16.3%が埼玉県在住でした。
埼玉県の珍しい苗字はこれだ!
名前の読み方と由来について
続いては、埼玉の珍しい苗字を5つご紹介します。
ひとつずつ解説します。
遊馬(あそま・あすま)
「遊馬(あそま・あすま)」は、県外では「ゆうま」と読むこともあります。埼玉県の岩槻市や神奈川県、東京都に多い苗字です。
その昔、武蔵国(現在の東京・埼玉・神奈川の一部)の足立郡にあった「遊馬村」が由来とされています。
かつて馬の遊牧地だったことから「遊馬村」と名前が付いたと考えられています。
忽滑谷(ぬかりや・こつなめや)
「忽滑谷(ぬかりや)」は、「ぬかりや」と読む人が大多数ですが「こつなめや」と読む人も少数います。埼玉県入間市や川越市、入間郡三芳町に多い苗字です。
「太平記」に出てくる武士・怒借屋(ぬかりや)氏と同族の武蔵国の有名な氏族が由来とされています。
強矢(すねや)
「強矢(すねや)」は「ごうや」「きょうや」「つよや」「つや」「しいや」「すごや」とも読みます。埼玉県に次いで東京や群馬に多い苗字です。
埼玉県小鹿町に強矢という地名があり、北条軍が武田軍を強矢で防いだことで名付けられたとされています。
女部田(おなぶた)
「女部田(おなぶた)」は「おなべた」「おんなべた」とも読みます。秩父市上吉田に集中してみられる苗字です。
埼玉県秩父市上吉田にある女部田という地名が由来とされています。戦国時代には、秩父市上吉田に女部田城がありました。
舎利弗(とどろき)
「舎利弗(とどろき)」は「しゃりほつ」とも読みます。埼玉県大里郡寄居町に多い苗字です。
寄居町に多い苗字「轟(とどろき)」の漢字を仏教に関する漢字に変えた当て字です。釈迦の弟子の舎利弗(しゃりほつ)の教えが轟くという意味が込められています。
日本一長い苗字の一つが埼玉県発祥!
日本一長い苗字の一つ「左衛門三郎(さえもんさぶろう)」は、埼玉県発祥の苗字です。
石川県に多い「東四栁(ひがしよつやなぎ)」と並んで読みが8文字で日本最長の苗字です。
左衛門三郎は、もともとは下の名前だったのが苗字に使われるようになりました。豪族の名前が領地の地名になり、その子孫が苗字として名乗ったとされています。
また、昔の日本の官職のひとつ「左衛門尉(さえもんのじょう)」にも由来しているといわれています。
左衛門三郎の人数は全国でおよそ10人ですが、さいたま市緑区にしかいないというデータもあります。
苗字が【埼玉】さん!
ルーツはどこ?
最後に紹介する苗字はズバリ「埼玉(さいたま)」さんです!所説ありますが、埼玉さんの由来は現在の埼玉県である武蔵国の「埼玉郡」とされています。
人を守り幸福を与える神「幸魂(さきみたま)」と「勾玉(まがたま)」が語源とされています。
埼玉では、稲荷山古墳から国宝に指定されている翡翠(ひすい)の勾玉が出土しており、勾玉との縁が深いことがわかります。
また一説には、多摩郡の先にあることに由来するという説もあります。多摩の先→さきたま→さいたまということでしょう。
埼玉県にルーツのある「埼玉」さんですが、意外にも埼玉さんが一番多く住んでいるのは埼玉県ではなく東京です。
全国におよそ60人いる埼玉さんの66%にあたる40人が東京在住、続いて埼玉県と神奈川県に10人ずつとなっています。
埼玉の苗字を調べてみよう♪
今回は、埼玉の苗字について特集しました。埼玉に多い苗字や珍しい苗字、苗字の由来など、すっかり埼玉の苗字に詳しくなりましたね。
苗字を紐解いていくと、日本の歴史や土地の特色、当時の人々の想いなどさまざまなことを学ぶことができます。
この記事をきっかけに、自分の苗字や身近な人の苗字の由来を調べてみてはいかがでしょうか。
2児の子育てに奮闘中のママライターです。コーヒーと喫茶店が大好き♪埼玉の情報をわかりやすくお伝えしていきたいです。