梅雨の時期にしっとりと咲くあじさいは、この時期ならではの風情を感じさせてくれますね。
埼玉県ではお寺や公園、道沿いなどに咲くさまざまなあじさいを楽しむことができます。
場所によっては数百種類ものあじさいが一面に広がり、淡いブルーや紫、ピンクが織りなす自然のグラデーションが楽しめます。
写真映えするスポットも満載なので、カメラを持ってお散歩を楽しんでみませんか?
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
【埼玉のあじさい】見頃っていつ?

あじさいの見頃は、一般的に6月上旬から7月上旬頃。
ただし、品種の違いや地域ごとの気温や日照時間などの天候条件により、開花時期は前後することがあります。
HPやSNSで開花状況を更新しているスポットもあるので、お出かけ前に今年の情報をチェックしてみましょう。
梅雨の時期にちょうどいい頃合いとなる紫陽花。それぞれが持つ鮮やかな色合いが、梅雨の憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれますね。
100種・10,000株が咲く写真映えスポット【幸手権現堂】幸手市

桜の名所として知られる幸手市の権現堂。桜の時期が終わり一息ついた6月中旬ごろには、約100種類・10,000株のあじさいが次々と咲き誇ります。
美しく堂内を彩るあじさいの中でも、特に人気なのがアナベルという白い品種。見頃を迎えると辺り一面が純白に染まり、幻想的な美しさに心奪われます。

例年開花時期に合わせて「幸手あじさいまつり」も開催。2025年は6月7日(土)~6月29日(日)に開催されます。
権現堂公園内で自家製パンや地元のお土産を販売している「峠の茶屋」は、あじさいまつり期間中毎日営業しています。
一休みしながらのんびり散策を楽しんでみてくださいね。
埼玉の自然の中を散策しよう【あじさい街道】越生町
越生町のあじさい山公園から麦原入口交差点へと続く道のりには数多くのあじさいが植えられ、「あじさい街道」として親しまれています。

2,000株のあじさいで彩られる3kmの道のりは、ウォーキングやサイクリングコースとしてもおすすめ。
街道沿いの麦原川のせせらぎを聴きながら、白やピンク、ブルーの鮮やかな景色を楽しめるスポットです。
迫力のある滝「黒山三滝」、壮大な巨木「上谷の大クス」などの見所も近くにあるため、散策コースに入れて自然を満喫するのもいいですね。
そのほか、例年6月の後半には「あじさい街道祭り」が行われています。
街道のそばにある神社や公園広場では、農産物や焼きそばを販売。あじさいを眺めながら楽しめる、賑やかな行事です。
写真スポットは必見!和の趣を感じるあじさい寺【能護寺】熊谷市
熊谷市にある「能護寺」は、行基上人が開山し、のちに弘法大師空海が再建したと伝えられています。

「あじさい寺」として親しまれているこの場所では、6月上旬から下旬まで50種類800株のあじさいを鑑賞することができます。
見頃の時期には埼玉県民はもちろん、県外からも多くの観光客が訪れる大人気のスポット。
智恵と福徳を授ける虚空蔵菩薩が祀られており、13歳を迎えた男女の厄除けを行う利益もある立派な虚空蔵堂もあります。
梵鐘を吊るすために設けられた建物「鐘楼(しょうろう)」は、このお寺の目玉。立派な鐘楼のもとに咲く満開の紫陽花は、とてもフォトジェニックです。
双方をともに写真におさめれば、和の雰囲気漂う風流な写真が撮れますよ。
一直線に延びるあじさいの道を散歩しよう【ふじとあじさいの道】加須市
ふじとあじさいの道は、加須市にある玉敷公園、騎西総合公園、騎西文化・学習センター(キャッスルきさい)」を結ぶ全長約1,500mの遊歩道。

毎年開花時期になると白い品種アナベルをはじめ10,000本もの紫陽花が咲き誇り、道一帯を彩ります。
例年6月中旬に開催される「あじさい祭り」では、紫陽花の姿を眺めるとともにさまざまなイベントも楽しめます。
人力車の搭乗体験や「ふじとあじさいの道スタンプラリー」、「紫陽花ロードボランティアの会」によるガイドなど、紫陽花の美しさに目一杯ひたれるこの場所ならではの催しが盛りだくさんですよ。

そのほかにも、例年「彩の街騎西スタンプ会」によって「六彩市(ろくさいいち)」が同時開催されます。
こちらではおもてなし甲冑隊が出演したり、地元の物産販売が行われたりなど、埼玉の温かい文化に触れることができます。
太鼓やバンド演奏を聴きながら、鮮やかな紫陽花の花々を眺められる素敵なイベントとなっていますよ。
アクセスの良さも魅力!埼玉の神社であじさい鑑賞【川越八幡宮】川越市
川越駅から徒歩6分とアクセスの良い川越八幡宮。

平安時代の長元3年(1030)に創建した歴史ある神社で、夫婦円満や良縁を願う「夫婦イチョウ」や、足腰健康のご利益がある「民部稲荷神社」などの見どころがあります。
あじさいの名所としても知られ、境内にはさまざまな種類のあじさいが300株植えられています。特に朱塗りの灯篭とのコントラストが美しい裏参道、見事なアレンジに心癒される花手水はおすすめの写真スポット。

毎年5月下旬から7月上旬には紫陽花祭りも行われます。それぞれの色合いや表情の違いをじっくり味わってみてくださいね。
埼玉で100種5,800株のあじさいが咲くお寺【金泉寺】嵐山町
嵐山町にあるあじさい寺として人気の金泉寺。

400年の歴史を持つお寺の境内には、住職や有志の方々によって植えられた5,800株ものあじさいが咲き誇ります。種類も豊富でさまざまな色や形のあじさいを鑑賞できるうえ、比較的混雑を避けてゆっくり過ごせる穴場的スポットです。
裏山には散策路があり、山歩きをしながらあじさいを満喫できます。足場があまり良くない箇所があるため、汚れても良い靴で出かけましょう。
また、自分で持ち寄ったあじさいの苗を植えることもできます。記念にぜひあじさい寺をより華やかにしてみてくださいね。
埼玉で、色彩豊かな紫陽花を楽しもう

埼玉県の紫陽花が鑑賞できる名所をご紹介しました。
どのスポットも色とりどりの紫陽花が一面に咲き誇る、美しい場所ばかりでしたね。初夏の訪れを告げる鮮やかな紫陽花の群れを、埼玉県でぜひお楽しみください。

ライターです!イラストレーター・映像クリエイターとしても活動しています。遊び心のある場所やアイテム・世界観の作り込まれたスポット・動物・映画が大好きです。