東京都に隣接する埼玉県には、すばらしい観光スポットがたくさん!
桜や紅葉も楽しめる自然豊かな公園や渓谷、江戸時代の風情が残る川越などの歴史的な観光スポット、世界的最大級の地下放水路までその種類はさまざま。
インスタ映えする観光スポットもたくさんありますよ。
今回は埼玉県のおすすめ観光スポット9選を紹介します!
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
埼玉県の観光スポット① インスタ映えスポット満載!【小江戸川越】
埼玉観光の代表的スポットといえば、なんといっても川越です。
「小江戸」と呼ばれる江戸時代の風情が残る街にはずらりと蔵造りの建物が並び、インスタ映えするスポットだらけです。
お芋を使ったスイーツをはじめとした食べ歩きも楽しめます。着物をレンタルして和装で歩き回るのもおすすめです。
小江戸川越の名所「時の鐘」
小江戸・川越のシンボルが鐘つき堂「時の鐘」。
約400年前、江戸時代初期に当時の川越藩主・酒井忠勝が創建し、江戸時代の人々に時間を知らせてきました。
度重なる火災などで失われるたびに再建されてきており、現在は1893年に起きた川越大火の翌年に造られた4代目です。
3層の鐘つき堂は木造で高さ約16m。自動鐘打機が午前6時・正午・午後3時・午後6時と1日4回鐘の音を鳴らしてくれます。
1996年に環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれた鐘の音はどこか郷愁を誘います。
食べ歩きが楽しい♪「菓子屋横丁」
川越の食べ歩き・スイーツスポットといえば「菓子屋横丁」。小さな横丁に約20軒の菓子屋などがずらりと並ぶ、川越に来たら必ず訪れたい観光スポットです。
明治初期、鈴木藤左衛門が寺院の門前町として栄える一帯で江戸っ子好みの気取らない菓子を製造したのがその始まり。
923年の関東大震災で被害を受けた東京に代わってお菓子を製造・販売したことで一時期店は70軒以上まで増えましたが、その後現在の20軒程度に落ち着きました。
石畳の道には駄菓子の飴細工をイメージしたガラスがちりばめられていてとてもおしゃれ。雨の日はきらきら光ってとてもフォトジェニックです。
菓子屋横丁はハッカ飴や金太郎飴、駄菓子、お団子などが売られていて、どこか懐かしい香りが漂っています。
2001年には環境庁の「かおり風景100選」にも選ばれました。童心にかえり、懐かしい駄菓子やお土産を買いながらノスタルジックな横丁の散策を楽しみましょう。
川越観光で人気のスポット「川越氷川神社」
川越には寺社仏閣が多くありますが、なかでも観光スポットとして人気なのが「川越氷川神社」。
6世紀までさかのぼることができる古社で、武蔵一之宮として知られる「大宮氷川神社」を分祀したのがその始まりです。
室町時代に川越城ができてからは城下の守護神・藩領の総鎮守として歴代城主から信仰されてきました。
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ご祭神は5柱で、人間の家族に当てはめると母方の祖父母と両親、そして息子の3世帯の神様が祀られています。
息子が出雲大社の縁結びの神様として有名な大己貴命、つまり大国主命。こうしたことから、川越氷川神社は縁結びや夫婦円満の神様として信仰されており、結婚式も多く開かれています。
川越氷川神社の特徴がたくさんのかわいらしい「お守り」。
境内の小石を持ち帰って大切にすると良縁に恵まれるという言い伝えからできた「縁結び玉」やかわいい桜のかたちの「さくらさく守り」など、素敵なお守りがたくさん!
鯛のかたちをした「鯛みくじ」もおすすめですよ。
埼玉県の観光スポット② 春は桜、秋には紅葉が♪ライン下りも人気【長瀞】
埼玉県の自然がいっぱいの観光地といえば長瀞!東京都心から約2時間とアクセスも良好で、長瀞町全体が「県立長瀞玉淀自然公園」です。
悠々と流れる荒川沿いの美しい景色はインスタ映えすること間違いなし。春は桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬はロウバイが美しい場所では、キャンプや魚釣りも楽しめます。
長瀞でぜひ体験したいのが「長瀞ラインくだり」。荒川の緩急の流れを楽しみながら、国指定名勝天然記念物の「長瀞岩畳」を見学しましょう。
料金はコースにより異なりますが、大人は1800円から、子どもは900円から。新緑や紅葉の時期もよいですが、冬は「こたつ舟」でのんびり川下りが楽しめますよ。
また、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで1つ星を取得した「宝登山神社」もおすすめ。
1900年前に日本武尊によって創建された歴史ある神社で、秩父三社の1つです。神社のある宝登山は花の名所として知られており、冬のロウバイや春の桜は有名。
紅葉の名所としても知られており、神社では夜間のライトアップで幻想的な光景を楽しむことができます。
埼玉県の観光スポット③ 話題の地下神殿!【首都圏外郭放水路】
地下神殿のような見た目が話題の「首都圏外郭放水路」。実は埼玉県の春日部市にあるミュージアム「龍Q館」で見学できます。
そもそも首都圏外郭放水路とは、中川・綾瀬川流域の浸水被害を防ぐために造られた地下放水路で、中川などから水を取り込んで江戸川に放出するためのもの。
地下50mに全長約6.3kmにも及ぶ施設が広がっています。
地下神殿と呼ばれているのは、川から取り込んだ水の勢いを弱めて江戸川へスムーズに流すための「調圧水槽」。
116段ある階段を降りると、地下22mにサッカーグラウンドくらいの広々とした空間が広がります。
高さ18m、重さ500tの柱が59本立っているのは迫力たっぷり。ライトに淡く照らされたその姿はまるで神殿のようです。
高いところが平気な人は、各河川から洪水を取り込んで貯める「立坑」も楽しみの1つ。
深さ約70m、内径約30mの巨大な穴は自由の女神がすっぽり入ってしまう大きさ。作業用の通路から見下ろすと少しヒヤッとする迫力たっぷりの眺めにドキドキさせられます。
首都圏外郭放水路のツアーは小学生以上が対象。水にぬれているところが多いので歩きやすい服装で、滑らない運動靴などをはいて出かけましょう。
埼玉県の観光スポット④ 映画の舞台にもなった名城【忍城(おしじょう)】
埼玉県にはたくさんの名所旧跡がありますが、なかでもおすすめなのは行田市の「忍城」。
1590年に豊臣秀吉が小田原征伐で小田原の北条氏を攻めた際、激戦地となった場所の1つで、映画『のぼうの城』でも知られています。
石田三成の水攻めを絶えぬいたことから「浮き城」の名前でも知られる忍城は、明治維新の際に取り壊されてしまいました。
現在は「忍城址公園」として整備されています。本丸のあった跡には行田市郷土博物館があり、1988年に再建された「御三階櫓」が見学できます。櫓の最上階は行田市内が一望できる眺望スポットです。
忍城址公園は桜の名所としても有名。また、手水舎に花を浮かべた「花手水」を見学できるスポットとしても知られています。ライトアップイベントもあるので行田市の公式観光サイトをチェックしましょう。
埼玉県の観光スポット⑤ 子供も楽しめる【トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園】
埼玉県内で大人も子供も楽しめるおすすめ観光スポットが、飯能市にある「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」です。
「ムーミン」の生みの親であるトーベ・ヤンソンとの手紙のやり取りから生まれたという、北欧の童話をモチーフにした公園は1997年の開園以来、くつろぎの空間として多くの人から愛されています。
公園でよく見かけるようなブランコなどの遊具はありませんが、森のなかでセミの抜け殻を見つけたり、木の実を拾ったり、自然と親しめる公園です。
きのこをモチーフにした「きのこの家」は隠し部屋があり、子供たちの探検場所として愛されています。
本好きの子供にはトーベ・ヤンソンの資料館や図書コーナーのある「森の家」がおすすめ。「子ども劇場」では音楽会や読み聞かせなどのイベントが開催されています。
疲れたら公園内の「カフェプイスト」で一休み。美しい水色の建物はまさに北欧ですね。キッズスペースやキッズメニューもありますよ。
さらに夜のライトアップもおすすめ。土日祝日の日没から21時まではロマンチックな灯りに照らされた北欧の森が出現します。
埼玉県の観光スポット⑥ 自然が織りなす美しい景観【嵐山渓谷(らんざんけいこく)】
埼玉県で有名な景勝地のひとつが、比企郡嵐山町にある「嵐山渓谷」。林学博士の本多静六氏が、京都の嵐山に似ていることから「武蔵野国の嵐山」と命名したことが名前の由来です。
岩畳と槻川が織りなす自然はいつ見ても美しいですが、特に11月末から12月上旬にかけての紅葉シーズンがおすすめ。
1939年には与謝野晶子が29首の短歌を詠んでおり、歌碑が残されています。歌碑のすぐ近くには一面のすすきが綺麗な「すすきが原」があり、秋はすすきで黄金色に染まります。
渓谷は夏にはバーベキューや水遊び場としても人気。「嵐山渓谷バーベキュー場」は多くの人でにぎうわう、大人から子供まで楽しめる観光スポットです。
埼玉県の観光スポット⑦ 季節ごとに楽しめる♪【国営武蔵丘陵森林公園】
埼玉県には全国初の国営公園があります。それが「国営武蔵丘陵森林公園」。埼玉県比企郡滑川町と熊谷市にまたがる巨大な公園は東京ドーム65個分!
園内には日本一大きなエアートランポリンや50種類の遊具が楽しめる「むさしキッズドーム」をはじめ、アスレチックコースなど子供が遊べるスポットがたくさんありますよ。
4月下旬から9月まで楽しめるじゃぶじゃぶ池は子供たちに大人気です。
また、「都市緑化植物園」では約45万㎡のエリア内で花やハーブなどさまざまな植物が楽しめます。
植物園内のカエデ園は紅葉スポットとしても人気です。このほか、広々とした約4000㎡のドッグランもおすすめです。
埼玉県の観光スポット⑧ 春は必見!一面の芝桜【羊山公園】
埼玉県は花が綺麗なスポットがたくさん。そのなかで芝桜の名所として知られているのが、秩父市の羊山公園です。
芝桜が鑑賞できる「芝桜の丘」の植栽面積はなんと約17,600㎡!10品種・40万株以上が薄桃色やピンクなど、色とりどりに咲き誇ります。
見どころの4月中旬から5月上旬にはたくさんの人が訪れます。
羊山公園にはそのほかにも羊たちとふれあえる「ふれあい牧場」、ソメイヨシノが美しい「芝生広場」、木製遊具で遊べる「わんぱく広場」、市街地が一望できる「見晴しの丘」など見所がたくさん。見晴しの丘からは雲海も鑑賞できますよ。
埼玉県の観光スポット⑨ 冬に行きたい!氷の芸術【三十槌の氷柱(みそつちのつらら)】
最後に紹介するのは、埼玉県の冬におすすめの観光スポット「三十槌の氷柱」です。
奥秩父の隠れた冬の名物で、岩清水が作る天然の氷柱は毎年異なった光景を見せてくれます。
幅30m、高さ10mの氷柱は迫力満点。秩父にはほかにも氷柱の名所がいくつかありますが、天然の氷柱は三十槌のみです。
さらに、上流には人工的に作った幅55m、高さ25mの氷柱もあるのでお見逃しなく。
氷柱の見頃は例年1月から2月。1月中旬から2月下旬には17時以降に氷柱が美しく「ライトアップ」されます。
赤や青、時には虹色とさまざまな色で照らされる氷柱はとても神秘的。うっとり眺めること間違いなしです。
三十槌の氷柱近くのウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場では氷柱展望台を設けているので写真を撮るのに便利。カフェも開業しており、甘酒(200円)や秩父名物みそこんにゃく(300円)でほっと一息つけますよ。
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埼玉県は素敵な観光スポットでいっぱい!
埼玉県には自然や歴史を感じられるすばらしい観光スポットがたくさんあります。日帰りも可能ですし、泊まっていくつかのスポットを回るのも楽しいですよ。興味のあるスポットがあったらぜひ訪れてみてくださいね。
旅行メディアから出産を機に独立した、埼玉県在住のフリーライターです。得意分野は旅行と歴史と食事。最近、公園やテーマパークを中心とした県内の幼児連れのお出かけ先には詳しくなりました。埼玉県の魅力を皆様に伝えられるよう、頑張ります!