越谷市には、地元の特産品を使った名物グルメやお菓子がたくさんあります。江戸時代から続く越谷ねぎや餅米など、名物グルメの宝庫です。
また、越谷の名物お菓子は、お土産にも最適で多くの方に喜ばれます。
今回は、越谷の名物グルメとお菓子をご紹介します。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
越谷の名物グルメ
越谷市では、食を通して越谷の魅力を発信する「こしがや愛されグルメ」という取り組みを行っています。昔から越谷市民に愛されている名物グルメやスイーツ、手土産に最適なお菓子などが認定されています。
ここでは「こしがや愛されグルメ」の中から、厳選した名物グルメをご紹介します。
鴨ネギ鍋
「鴨ネギ鍋」は、2005年11月に開催された「こしがや産業フェスタ」で誕生した、越谷市の名物グルメです。
江戸時代から良質な長ネギの産地であり、宮内庁鴨場があることから、町おこしの一環として「鴨ネギ鍋」が誕生したと伝えられています。
「鴨ネギ鍋」の特徴は、醬油ベースの鍋スープと厳選された鴨肉、焼ネギと煮込んだネギを使用していることです。
越谷ねぎの中でも質が高い長ネギは、煮込んでも焼いても甘みが強く、鴨肉との相性抜群!
鴨肉は、ビタミンB群や鉄分が多く含まれており、美容効果にも優れている食材です。身体を温める効果があるネギと鴨肉の鍋は、冬にぴったりという声も多いです。
現在、鴨ネギ鍋を提供しているお店は、「そば処 久伊豆」「エムズカフェ」「四季の山海料理 鈴真」「居酒屋 いちまる」「居酒割烹 若竹」「石臼挽きそば 更科」「手打ちそば ふしみ」「もつ焼き せんとり」「そば処 増林砂場」「石臼挽きDINING清藤」です。
越谷の名物グルメ「鴨ネギ鍋」を、ぜひ一度ご賞味ください。
北越ぎょうざ
「北越ぎょうざ」は、北越谷駅東口から徒歩約3分の場所にある、生ぎょうざのテイクアウト専門店です。「ママが作ったやさしいぎょうざ」をコンセプトに、素材にこだわり一つひとつ手作りしています。
毎日、お店で作られる「北越ぎょうざ」は、出来立てを瞬間冷凍することで、旨味を閉じ込めます。冷凍庫で保存しても旨味がたっぷり含まれ、美味しくいただけるのは嬉しいポイントですね。
焼いても茹でても美味しい「北越ぎょうざ」には、フードコーディネーターのオーナーさん自慢の「自家製辛味噌ダレ」や、鶏屋さんが作る「鶏がらポン酢ダレ」がよく合います。
メニューは、野菜がたっぷり入った家庭の味「北越ぎょうざ」をはじめ、お肉やニンニク多めの「男前ぎょうざ」、ニンニク不使用の「越谷ねぎぎょうざ」と「岩下の新生姜ぎょうざ」があります。
本店や越谷市内のセブンイレブン、スーパーのほか、Amazonでもお取り寄せが可能です。自宅で楽しめる「北越ぎょうざ」を、ぜひ一度ご賞味ください!
越谷鴨ねぎこっぺ
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「越谷鴨ねぎこっぺ」は、越谷市の名物食材の鴨とねぎを使った、越谷のご当地グルメです。
越谷名物を使った「越谷鴨ねぎこっぺ」は「こしがや愛されグルメ」にも認定され注目されています。
その越谷ねぎと国産鴨を甘辛いタレで味付けた「越谷鴨ねぎこっぺ」は「shocomo(ショコモ)」で販売されています。
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「shocomo」は、コッペパンをはじめ、スイーツやドリンクなどを提供している人気店で、越谷駅から徒歩約6分の場所にあります。
看板メニューである「越谷鴨ねぎこっぺ」は、ふわふわのパンに、鴨肉と越谷ねぎを挟んだ和風コッペパンで、多くの方に好まれています。
シャキシャキとした食感の越谷ねぎと美容効果が高い鴨肉は、相性もよく、ボリューム満点の一品です。越谷市を訪れた際には、ぜひ一度「shocomo」の「越谷鴨ねぎこっぺ」をお楽しみください。
太郎兵衛もち
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「太郎兵衛もち」の歴史は、およそ400年前に遡ります。江戸時代初期、会田太郎兵衛がもち米の改良に取り組んでいたことがルーツと伝えられています。
やがて、会田太郎兵衛が良質なもち米の生産に成功し、周辺の農家にも栽培が広がり「太郎兵衛もち」と名付けられました。
独特の風味でコシがあり、粘りがある「太郎兵衛もち」は、明治から昭和初期にかけて盛んに栽培されていました。
しかし、時代とともに生産が激減、平成5年より「太郎兵衛もち」の復活を目指して事業を展開しています。
越谷市では、お正月に「太郎兵衛もち」のお雑煮をいただくという声も多いです。このように、「太郎兵衛もち」は新年を祝う大切な食材として、古くから愛されてきました。
現在、越谷市内の農産物直売所で「太郎兵衛もち」を使ったのし餅や切り餅、あられなどが販売されています。歴史がある「太郎兵衛もち」を、ぜひ一度お試しください。
太郎焼
越谷名物「太郎焼」は、自家製あんこ100%の和生菓子です。越谷駅から徒歩で3分の場所にある「太郎焼本舗」で販売されています。
見た目は今川焼のようですが、越谷市では「太郎焼」と呼ばれています。
無添加でヘルシーな自家製あんこにこだわり、さっぱりと仕上げている「太郎焼」は、多くの方に好まれています。
北海道産の大納言小豆を、皮ごと煮詰めて作る餡は、ほどよい甘さが特徴です。砂糖を控えめにして、小豆本来の甘さが楽しめるように作られています。
一方、生地には蜂蜜と卵が使われ、もちもちした食感の薄皮で餡をたっぷりと包みます。
「太郎焼本舗」のメニューは「あずき餡」のみでありながら、昔ながらの味が楽しめると人気を集めています。手土産にも喜ばれる「太郎焼」を、ぜひ一度ご賞味ください!
虹だんご
越谷市の有形文化財「大相模不動尊大聖寺」にある「虹だんご」は、多くの参拝者に親しまれている団子屋さんです。
「虹だんご」は、越谷レイクタウン駅から、徒歩約20分の場所にあります。
「虹だんご」では、毎日早朝から仕込みを始め、注文を受けてから焼き上げています。出来立てのお団子は、外が香ばしく、中はもちもちした食感が特徴です。
お団子の原料となるお米は、宮城県産の特別栽培米「登米産のひとめぼれ」を100%使用しています。
「登米産のひとめぼれ」で作られるお団子は、コシがあり噛めば噛むほど、お米本来の風味が楽しめます。
さらに、お団子の生地と相性がよいタレにもこだわり、少し時間が経っても美味しくいただくことができます。
定番の「甘だれ」や「生醬油」のほか「素焼きだんごとあんこセット」も購入できますよ。
ちなみに「虹だんご」の歯ごたえがあるお団子の生地は、保存料や添加物不使用、昔ながらの製法を守ってきました。そのため、購入した日にいただくことをおすすめします。
大相模不動尊大聖寺を参拝した際は、ぜひ一度「虹だんご」にお立ち寄りください。
お土産におすすめ!越谷名物のお菓子
ここからは、越谷の名産品を使った珍しいお菓子や和と洋のコラボレーションなど、魅力的なお菓子をご紹介します。
越谷ろまんず
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「越谷ろまんず」は、和洋菓子店「磯崎家本舗」で販売されている銘菓です。「磯崎家本舗」は、東武蒲生駅から徒歩約3分の場所にあります。
「越谷ろまんず」は、創業当時から販売されており、地元の方から長年親しまれてきました。
当初は「ロマンス」というネーミングで、つぶあんとこしあんの2種類が販売されていました。そして、1977年に「越谷ろまんず」に改名、こしがや愛されグルメにも認定されています。
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ふわふわのブッセ生地に、自家製餡のこしあん・つぶあん・しろあんと良質なバターをサンドした「越谷ろまんず」は、和と洋が融合したお菓子です。
厚みがあるブッセ生地と自家製餡は、甘さのバランスがよく、多くのお客様に好まれています。
また、チョコレートクリームやアーモンドクリームが楽しめる「越谷ろまんず」は、若い世代のお客様に人気です。和洋菓子店ならではの銘菓「越谷ろまんず」を、ぜひ一度お楽しみください!
越谷ロール
「越谷ロール」は、2007年にオープンした「パティスリー・ビィズ・ショコラ」が製造・販売している、越谷名物のスイーツです。
「パティスリー・ビィズ・ショコラ」は、新越谷駅から徒歩で12分ほどの場所にあります。
「こしがや愛されグルメ」にも認定されている「越谷ロール」は、米粉とこめ油の生地で寒天入りの生クリームを包んだロールケーキです。
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北海道産生クリームは、くちどけがよく、こだわりのスポンジケーキとの相性抜群です。
さらに、寒天とこめ油を使用することで、さっぱりした味わいやしっとり食感が楽しめます。シンプルでありながら、ほどよい甘さとふんわり食感で、多くの方に好まれています。
「越谷ロール」を提供している「パティスリー・ビィズ・ショコラ」では、チョコレートを使用したスイーツをはじめ、バリエーション豊富な品揃えで人気を集めています。
店頭に並ぶスイーツは、すべて店内の工房で手作りしています。「越谷ロール」は期間限定販売のため、購入の際はお問い合わせください。
越谷くわい銘菓
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「越谷くわい銘菓」は、明治25年創業の老舗和菓子店「岡埜製菓店」で販売されている越谷の銘菓です。
越谷の名産品である「慈姑(くわい)」を使った3種類の和菓子が「越谷くわい銘菓」と呼ばれ、古くから愛されてきました。
「慈姑」とは、オモダカ科の水生野菜で、縁起物としても知られています。独特のほろ苦い味とホクホクした食感が特徴で、冬が旬の食材です。
この「慈姑」を使った「くわい大福」「くわい饅頭」「くわいの里」が、こしがや愛されグルメにも認定されています。
「くわい大福」は、茹でた慈姑を裏ごしした餡をお餅で包んだ、慈姑100%の大福です。
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一方、「くわい饅頭」は、茹でて密漬けにした慈姑を、こしあんと生地で包んだお饅頭です。
慈姑のほろ苦さや独特の風味と、やさしい甘さの「越谷くわい銘菓」は、珍しい和菓子でお土産にも喜ばれています。
「越谷くわい銘菓」は、12月から4月頃までの期間限定で販売されています。「岡埜製菓店」にお越しの際は、ぜひ一度「越谷くわい銘菓」をご賞味ください。
越谷っ子・慈姑サブレ・越ヶ谷御殿
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最後にご紹介する「越谷っ子」「慈姑サブレ」「越ヶ谷御殿」は、すべて同店舗「銘菓処 千菱」の商品です。
「越谷っ子」は、埼玉県産の小麦粉と胚芽粉をブレンドした生地で、黄身餡を包んだお菓子です。
表面にまぶしたシナモンが、さらに「越谷っ子」の風味を引き立てます。販売開始からおよそ20年、地元の方たちに愛されている名物お菓子です。
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「慈姑サブレ」は、越谷名物の慈姑を自社で加工して作られたサブレです。サクサク食感と、独特な慈姑の風味がほんのり楽しめると人気を集めています。
「越ヶ谷御殿」は、埼玉県産胚芽粉と小麦粉、さらに「麦焦がし粉」がブレンドされた生地で、黄身餡を包んだお菓子です。
表面に砂糖をまぶした「越ヶ谷御殿」は、徳川家康の好物だった「麦焦がし粉」を使用した地域性の高いお菓子として知られています。
お土産にも喜ばれる「越谷っ子」「慈姑サブレ」「越ヶ谷御殿」を、ぜひ一度お楽しみください!
越谷が誇る名物グルメやお菓子を堪能しよう♪
今回は、越谷の名物グルメと名物お菓子をご紹介してきました。越谷の名産品を使った名物グルメは、昔から地元の方たちに親しまれてきました。
また、越谷名物のお菓子は、お土産にも最適で、多くの方に喜ばれています。
越谷市を訪れた際は、ぜひ、名物グルメやお菓子をお楽しみください。
行田市在住の、webライターです。生まれも育ちも埼玉県!埼玉の魅力を伝えていきたいと思います。