和紙は、独特の手ざわりと風情がありますよね。
小川町では「細川紙」という伝統的な手漉き和紙があり、その技術が国の重要無形文化財として指定されています。
今回は「和紙のふるさと」小川町で、和紙作りができるスポットや、和紙の販売情報、周辺グルメをご紹介します。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
小川町は「武蔵の小京都」と呼ばれる和紙で有名な歴史ある街
小川町はその恵まれた自然環境から、和紙だけではなく「小川絹」や「酒造」など地場産業を中心に伝統工芸の歴史を築いてきた街。
そのため小川町は「武蔵の小京都」と呼ばれ、特に和紙は1300年もの歴史を持つ代表的な伝統工芸です。
訪れれば、日常からタイムスリップしたように歴史を肌で感じられる場所です。
小川町和紙体験学習センター
「小川町和紙体験学習センター」は、昭和11年に埼玉県が建設した和紙の研究施設として建てられました。
ユネスコ無形重要文化財に登録された小川町の「細川紙の技術」を継承する場所で、手すき和紙の体験学習や施設見学ができます。
紙すき体験では、小川町で伝承される和紙「細川紙」の原料「楮(こうぞ)」を使用します。
手軽に体験できる「入門コース」、和紙の原料を作る「カズヒキ作業」も体験できる1日コース、一連の楮(こうぞ)準備ができる4日間コースがありますよ。
「小川町の和紙を極めたい!」という方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
和紙は販売してる?見どころは?【施設見学や選べる体験コースあり】
小川町和紙体験学習センターでは和紙の販売はしていませんが、先ほどご紹介した通り「紙すき体験」のコースは豊富。
「入門コース(B)」だと装飾付きハガキ8枚の作成が1,000円です。
また、施設見学では伝統ある建物と紙すきの道具が歴史を肌で感じさせてくれますよ。
ぜひ訪れてみてください。
有機野菜のランチを民家でいただく【有機野菜食堂 わらしべ】
小川町駅から徒歩9分、古民家複合施設「玉成舎」の1階にある「有機野菜食堂 わらしべ」。
こちらは明治に建てられた建築物を修築しており、趣ある外観が特徴のお店です。
地元の有機野菜、地元精肉店のお肉など、小川町の食材を使用したランチは「有機野菜食堂 わらしべ」だけで味わえる、からだにやさしいメニューばかり。
ランチの時間も、小川町の魅力をゆっくりと楽しめますよ。
紙すきの村
小川町の和紙の製造・販売を行っており、見学も受け付けている、創業大正2年の歴史ある和紙工房「紙すきの村」。
大正時代からの紙屋さんの様子を残した貴重な建物です。
紙すき体験は完全予約制。現在は10名以上の団体のみ受付を行っています。少人数の場合は、工房の見学やギャラリーは利用可能です。
詳しい解説付きで見学したい場合は、団体向けの有料見学を事前に申し込みのうえ参加しましょう。作業予定の内容や見学可能な時間など、詳細はSNSで確認するのがおすすめです。
親戚を誘い合って、サークル仲間と、会社のイベントにとぜひ工房見学や紙すき体験の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
デザイナーも購入する幅広いラインナップ【紙すきの村 直営売店】
1階にある直営売店は、色鮮やかな染め紙や和紙を加工した民芸品が並び、プロのデザイナーや作家さんが利用するほどラインナップが豊富。
もちろん一般の方も購入できます。小川町観光のお土産に、お気に入りの一品を見つけてみてくださいね。
隠れ家イタリアンレストランでランチ【シブレット】
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小川町駅からバスで約10分、紙すきの村からは徒歩約2分にあるイタリアンカフェレストランの「シブレット」。
木に囲まれたこじんまりとした外観で、静かな空間でランチをいただくことができます。
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トマトソースたっぷりの「ペスカトーレ」は、トマトの酸味と魚介のうまみが口いっぱいに広がり、明るい気持ちにさせてくれます。
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マンゴーパフェ、イチゴパフェなど季節のフルーツを使ったパフェは見た目にも美味しい一品♪
季節ものは数量限定なので、早めの来店をおすすめします。
埼玉伝統工芸会館 ※2023年3月27日よりリニューアルオープンまでの間休館
小川町にある埼玉伝統工芸会館内の「和紙工房」では、紙すき体験を行っています。
自分好みの生花や草を使用してアレンジした色紙・ポストカード・短冊などの「紙すき和紙」作りを一年中体験できます。
また、職人さんが実際に「紙すき」を行っているのを見学できるので、和紙作り体験がより色濃いものとなりますよ。
※2023年3月27日よりリニューアルオープンまでの間休館。(詳細は埼玉伝統工芸会館の公式HPをご確認ください)
館内は明るく広々!種類豊富な和紙を選ぼう【工芸の里物産館】
工芸の里物産館では、和紙はもちろん、小川町の伝統工芸品である染物・織物・ひな人形なども販売しています。
館内は明るく広々としており、じっくりお目当ての和紙を選べます。
小川町の和紙のお土産はこちらでバッチリ揃いそうですね♪
特産品のお土産をゲットしよう【道の駅おがわまち販売所】
小川町で和紙作りを体験した後は、道の駅で地元の野菜をお得に購入しましょう。
お惣菜や和菓子、スイーツも取り扱っているので休憩がてら購入して外のベンチでいただくのもいいですね。
【番外編】東秩父村「和紙の里」
東秩父村「和紙の里」は、小川町より西方面、秩父郡にある「道の駅 和紙の里ひがしちちぶ」として平成28年にオープンした観光地。
和紙作り体験のほか、そば打ち体験もでき、ワークショップやお食事処などが集まっています。
美しい日本庭園に佇む茅葺屋根の紙すき小屋や本格的な日本庭園が立ち並び、昔懐かしい雰囲気の中でのんびりとくつろぐことができます。
「和紙製造所」では、周辺の草や花を自分で採取し、紙すき体験でオリジナルのハガキやタペストリーを作れます。
こちらでは小さな子どもからでも体験可能。家族連れでも気軽に参加できるのがうれしいですね。
和紙のタペストリーや小物まで見応えアリ【和紙の里 和紙販売店】
こちらは「和紙の里」の中にある和紙販売店です。
和紙で作られたハガキやタペストリーだけではなく、和紙で作られたさまざまな小物まで取り扱っています。
御朱印帳から和紙衝立まであり、和紙の色々な使い方を知ることができます。
B級グルメのあずきすくいを堪能!【御食事処すきふね】
こちらは東秩父村「和紙の里」の中にあるお食事処「御食事処すきふね」。
打ちたてのお蕎麦やうどんをいただける、サクッとランチが可能なお店です。
店内はお座敷もあるので、休息がてら寄るのもいいですね。
このお店で食べられる郷土スイーツ「あずきすくい」は素朴なあずきの甘さが身体に染みわたる美味しさです。
小川町の和紙作り体験や観光スポットは知れば知るほど魅力的!
今回は、小川町で体験できる和紙作り体験スポット、周辺の和紙販売情報やグルメ情報をお伝えしました。
小川町で和紙作りの歴史を学べるところから、気軽に小川町の和紙商品が買えるお店までたくさんご紹介しました。
本格的に和紙について知りたい方も、ちょっと興味があるから行ってみたいという方も楽しめる場所であることが分かりましたね。
ぜひ家族と、友人と、小川町の和紙の魅力を味わいに行ってみてください。
都内に住む、埼玉県在住歴のある主婦ライター。グルメ大好き。子連れでも行けるスポットを探してはお出かけしています。