鉄道のまち大宮を象徴するスポット「鉄道博物館」。
2007年にオープンした当館は、日本そして海外の鉄道に関する資料、遺産を見て学ぶことができます。また、館内では屋外展示も含め41両もの車両を展示。現在では走行していない貴重な車両に実際に乗車したり、間近で見ることのできる迫力満点の体験型博物館です。
さらに、2018年には大規模リニューアルもしたので、開園当初に行ったきりという方にもおすすめの見所がたくさん。
この記事では、そんな鉄道博物館の魅力をたっぷりとご紹介します!
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
鉄道博物館(大宮)の施設情報や館内見学のポイントをご紹介

①施設情報
営業時間・入館料・アクセス
営業時間・入館料・アクセス |
新型コロナウイルス感染防止のため 10:00~17:00(最終入館16:00) |
休館日 |
毎週火曜 年末年始(2021年2月23日、3月23日、3月30日は開館予定) |
前売料金(前日まで)/ 当日料金 |
一般 |
1,230円 / 1,330円 |
小中高生 |
510円 / 620円 |
幼児(3歳以上未就学児) |
210円 / 310円 |
入館料の割引情報
障がい者割引を導入しており、障害者手帳・療育手帳・精神障害者手帳をお持ちの方、およびその方の介護者1名まで入館料金が割引となります。
前売り等は必要ありませんので当日に館内のスタッフにお申し出ください。
入館料金 |
一般 |
1,060円 |
小中高生 |
490円 |
幼児(3歳以上未就学児) |
160円 |
子連れの場合(授乳室/ベビーカー貸出)
鉄道博物館にはお子様連れの方が安心して来館できるよう、様々な設備が充実しています。
館内には授乳室を設けたトイレが全部で4箇所、またオムツを交換できるスペースも多くあるため、乳幼児を連れた方も安心して訪れることができます。
また、館内ではベビーカーのご利用が可能なためお子様と一緒にゆっくりとお過ごしいただけます。
さらにベビーカーの貸し出しも行っており、ご利用の方はエントランスカウンターにて借りることができます。
※2021年1月現在、ベビーカーの貸し出しは休止しています。
②館内見学のポイント
※2021年1月現在、休止している施設があります。最新情報は事前にご確認ください。
幼児連れの方はキッズプラザがあるので安心

お子様連れの方におすすめの施設「キッズプラザ」です。
キッズプラザでは、小さいお子様も鉄道に触れながら楽しむことができる様々なアクティビティがあります。
キッズプラザのシンボルで公募を元にデザインを決めたカラフルな電車「103トレイン」の他、「なりきりゾーン」では、自分だけのオリジナル駅弁を作ることができる「おままごとえきべん」が楽しめたり「プラレールゾーン」では、鉄道博物館ならではの様々な種類のプラレールで遊べるなど、小さいお子様も飽きることなく鉄道博物館を満喫できる空間です。
小さいお子様連れの方はぜひ訪れてみることをおすすめします。
南館は遊びながら学べる場所
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南館には、「仕事ステーション」があります。
仕事ステーションは鉄道を支えている様々な仕事を実際に体験して学ぶことができる「体験型ミュージアム」です。「車掌シュミレータ」は、運転手さんと共に安全を守っている車掌さんの仕事を体験することができるコーナー。
「ミニはやぶさ」は本物そっくりなミニはやぶさに乗車して施設内を周回することができます。
そのほかにも鉄道を支える仕事には、車両を設計、製作、整備をする仕事や線路やトンネルを保守する仕事、電気や信号の設備に関する仕事など鉄道を取り巻く様々な仕事を知ることができます。
体験、映像、展示などを通して大人も子供も鉄道に関する仕事への理解が深まる空間です。
子供が大興奮な運転シュミレータ!
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シュミレータホールでは、様々な鉄道車両の擬似運転体験ができます。
205シュミレータでは、3面の巨大スクリーンに山手線内回りの実写映像が映し出されます。迫力あるリアルな映像で、山手線の運転士さんの視点を体験できます。
他にも、最新の制御装置であるD-ATC(デジタル自動列車制御装置)を使用した擬似運転体験ができるE233シュミレータや、決まった速度を超過しそうになると機械が自動的に減速する装置、自動列車停止装置(ATS-P)を使用した擬似運転体験ができる211シュミレータなどもあります。
また、実際にプロの運転士を養成する訓練設備をベースにしたと言う、ディスプレイ付き簡易運転台を使用した運転士体験教室も人気です。運転台の画面の見方や、指差し喚呼のやり方、走行コースによって変わる速度制限下での運転などかなり本格的な業務を体験できるプログラムで、運転士気分を味わえる体験教室です。
その他にも、蒸気機関車のD51シュミレータや東北新幹線、北海道新幹線でお馴染みのE5シュミレータなど大人気の鉄道たちの運転士気分を味わえるシュミレータが盛りだくさん。
貴重な体験で大人も子供も忘れられない思い出になること間違いなしです。
自分のアバターをつくって未来の疑似体験ができる
未来ステーションは、自分のアバターを使い未来の鉄道を擬似体験することができる施設。
人工知能などの発達により、技術が進むと同時に鉄道も現在とは違う革新的な姿へと進化して行くはずです。その未来がどのようになっていくのか、みんなで考える「創造型ミュージアム」です。
まず最初に、自分のアバター(分身)を作ります。アバター製造機を使い自分の顔写真を撮影すると自分そっくりなアバターが完成します。

アバターは、アニメーションの中で未来の鉄道を体験します。
人工知能を使った自動運転技術や、駅構内の床面に映し出される案内表示のサイレージなど、高齢化社会にも対応した未来の技術が25種類、擬似体験できます。
そして、来場者が考えて投稿した「未来の鉄道」の中から2つを比べどちらが良いと思うか投票する「どっちの未来がいいでSHOW?」。
ここではみんなが想像する「こんな鉄道があれば良いな!!」これからの未来、どんな鉄道が誕生したら楽しいか、大人も子供もみんなで考えてぜひ投稿して見てください。
未来ステーションは、これからの鉄道についてみんなで考え学ぶことができる空間です。
③ランチにおすすめ
駅弁屋
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駅弁屋は1Fの南エリアと北エリアに1店舗ずつ、計2店舗あります。駅弁の種類は12種類と豊富で、どれを食べようかついつい迷ってしまいます。
おすすめは、鉄道博物館オリジナルの駅弁「てっぱくランチBOX」ここでしか食べることのできない鉄道博物館限定駅弁です。
お子様には「新幹線E7系弁当」や「ドクターイエロー×ぐでたま弁当」などがおすすめ。こちらはなんとお弁当箱が新幹線の車両となっており、食べ終わった後もお土産としてお家に持ち帰り思い出に残る駅弁となっています。
他にも、「深川めし」や「まぐろいくら弁当」などまるで地方に旅行に来たかのような気分を味わえる駅弁が多数取り揃えてあります。
ビューレストラン
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南館4Fにあるビューレストランの魅力はなんと言っても走行する新幹線を見ながらお食事が楽しめるところ。レストランの窓の外は線路と隣接しており、窓際の席に座ればすぐ横を走る抜ける新幹線を見ることができます。
注目すべきところは新幹線だけではありません。ビューレストランではここでしか食べられない限定メニューが人気です。
「ハチクマライス」はご飯の上に目玉焼き、ハンバーグ、ハムなどが乗ったボリュームたっぷりの丼ぶり。こちらは、かつて夜行列車などに連結されていた食堂車にて乗務員のまかないとして出されていたもの。
実際に食べられていたものは、もっと簡素だったと言いますが、乗務員のまかないをいただくことができるという鉄道博物館ならではのメニューです。
他にも、鉄道博物館限定の「てっぱくチキンプレート」や大宮のご当地グルメ「大宮ナポリタン」など注目のメニューが数多くあります。
窓の外を走る新幹線を眺めながらゆっくりとお食事を楽しんではいかがでしょうか。
トレインレストラン日本食堂
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こちらは本館2Fにある本格レストラン。
トレインレストランと言う名前の通り、食堂車をテーマとしており、まるで本当に電車の中でお食事をしているかのような気分が味わえます。
また、こちらは鉄道博物館に初めてできたフルサービスのレストランで、高級感があり落ち着いた雰囲気の中、少し贅沢なお食事を楽しむことができます。
こだわりのデミグラスソースを使ったメニューが人気で「食堂長自慢のスペシャルハヤシライス」や「ビーフシチュー」「オムライス」など多くのメニューにお手製のデミグラスソースが使われておりどれも絶品です。
他にも「食堂車のビーフカレー」は食堂車時代からの人気メニューで、時代を超えた絶品のオリジナルビーフカレーをいただくこともできます。落ち着いた空間で上質なお料理をゆっくりと堪能したい方にはトレインレストラン日本食堂がおすすめです。
キッズカフェ
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こちらは、本館1Fのキッズプラザ内にあるキッズカフェ。大人も子供も嬉しいメニューが揃っています。メニューはハンバーガーやホットドッグなど子供連れのお母さんお父さんもワンハンドで手軽に食べられるファストフードが中心です。
人気なのが、ここでしか食べられない「てっぱくバーガー」店内で焼いていると言うバンズはふわふわでできたての美味しさを味わえます。デザートやサイドメニュー、ドリンク類も充実しているため、少し小腹が空いた時や、ちょっと休憩したい時などの利用にも便利です。
また、テイクアウトもできることから、天気の良い日には屋外のベンチなどでいただくのもピクニック気分が味わえておすすめです。
④鉄道博物館限定&人気の商品をご紹介
鉄道博物館限定のプラレール
こちらは鉄道博物館にも実際に展示してある蒸気機関車「C57 135号機」のプラレールです。
鉄道博物館仕様となっておりここでしか買うことのできない限定プラレールです。プラレール好きのお子様はもちろん大人にも嬉しいお土産です。
オリジナルネックストラップ
こちらも鉄道博物館限定のオリジナルネックストラップ。
ストラップにはカードケースが付いており、suicaなどの交通系icカードを入れるのに便利です。これを持って電車に乗ってお出かけしたくなるようなお土産です。
限定メダル
鉄道博物館の記念メダルです。
メダルは鉄道博物館会館記念のものや、鉄道車両をモチーフにしたものなど多くの種類があります。新しいメダルなども作られラインナップが入れ替わることもあるため限定メダルは欠かさずゲットしておきたいお土産です。
様々なメダルをコレクションしても良い思い出になります。
クッキー缶
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鉄道車両をモチーフにしたクッキーやチョコレートなどのお土産も人気商品です。
食べ終わった後はディスプレイとして飾っておくのもおすすめ。いつまでも鉄道博物館の思い出に浸れる嬉しいお土産です。
のりあーと
こちらは子供のお弁当に嬉しい「のりあーと」。
電車の形にカットしてある海苔で、ご飯の上に乗せるだけで簡単にかわいく仕上がります。電車好きのお子さんは喜ぶこと間違いなしです。
また、お弁当だけでなくちょっとしたパーティなどでも、飾り付けるだけでお料理が可愛く映える便利なアイテムです。
水鉄砲
こちらもお子様に大人気「プラレールおふろ水でっぽう」です。
新幹線の形をした水鉄砲で一緒に入浴剤も入っています。種類は全部で6種類。どの新幹線が入っているかは開けてからのお楽しみです。
お風呂が苦手なお子様もこのおもちゃがあると喜んでお風呂に入ってくれると評判のお土産です。
スプーン&フォーク
鉄道博物館限定のキッチン用品も人気商品のひとつ。
こちらは、お子様向けの新幹線かがやきをモチーフにしたスプーンと新幹線こまちをモチーフにしたフォークです。
見た目も楽しい食器類、これでご飯を食べれば苦手なものも美味しく食べてくれそうなおすすめ商品です。
てちゅした
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こちらは子供用の靴下「てちゅした」。
子供が大好きな新幹線や機関車がデザインされた靴下でこちらも大人気商品。バリエーションも多数あるのでたくさん揃えたくなること間違いなし。
これを履いてどこかにお出かけをしたくなる。そんな可愛らしい靴下です。
鉄道博物館(大宮)電車内でお弁当を食べられる
183ランチトレイン
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こちらは南エリアにあるランチトレイン。
国鉄183系電車特急「あずさ」の車内で持ち込みでお弁当をいただくことができます。
183ランチトレインのすぐ側には、上記で紹介した駅弁屋があるため、そこで駅弁を買ってランチトレインでいただけば、まるで本当の旅行気分で駅弁を楽しむことができます。
455ランチトレイン
こちらは北エリアにあるランチトレイン。
455系と呼ばれる急行の交直流両用電車です。こちらは団体の入館者の方が持参したお弁当をいただけるスペースでもあります。ですが、団体の利用がない時には一般のお客様にも解放しているので、普段はご利用が可能です。
こちらも、すぐ側に駅弁屋がありますのでそちらで駅弁を買って車内でいただくことをおすすめします。
鉄道博物館(大宮)新幹線、在来線が走っている姿を見ることができる
トレインテラス
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南館の屋上部分にあるトレインテラスは、鉄道博物館でもっとも高い場所にあり見晴らしの良い空間です。ここからは、鉄道博物館に隣接する線路を走る在来線と新幹線を眺めることができます。高崎線や川越線を走る電車が見られ、大宮駅を発着する数多くの電車を見ることが可能です。
さらに、JR東日本大宮総合車両センターやJR貨物大宮運転所から出てくる車両が走る試運転線もあり、タイミングが合えば珍しい車両を見ることもできるんです。
また、ここからは車両だけではなく大宮の街並みを一望することもできます。
晴れた日には、さいたま新都心のビル群、緑が美しい大宮氷川神社や大宮公園、さらにNACK5スタジアムなど大宮を象徴する建物も見ることができるとして、トレインテラスは鉄道ファンからは穴場として有名です。
こちらにはベンチなどの休憩スペースもあるため、お弁当を食べたり一休みする際にもぴったりですので、ぜひ訪れてみてください。
パノラマデッキ
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本館、科学ステーションの屋上部分にあるパノラマデッキは屋根等は一切なく約300度の大パノラマを展望できるこちらも絶景スポットとなっています。トレインテラス同様、すぐ側には線路が隣接しており人気の新幹線「はやぶさ」などがすぐ近く走り去る大迫力の眺め。
意外にもパノラマデッキには人混みができにくく新幹線を間近で見ることができる穴場スポットとしておすすめです。
またこちらは、JR東日本が企画したアニメ「シンカリオン」の撮影スポットとしても有名です。シンカリオンを見たことのある方ならすぐに分かるほど作中に何度も登場する場所。シンカリオンファンならば、絶対に一度は訪れることをおすすめするスポットです。
このように、鉄道博物館には実際に走行している新幹線や電車を眺めることのできる場所が多くあります。天気が良い日などはお弁当を持って走行する車両を見ながらいただくのもおすすめ。
鉄道博物館を訪れた際にはぜひその絶景を楽しんで見てください。
鉄道博物館(大宮)は魅力的なスポットがたくさん!
いかがでしたでしょうか。
鉄道のまち大宮には全国から鉄道ファンが訪れます。そんな大宮を代表する観光名所である鉄道博物館は子供も大人も楽しめるレジャースポットとして、開園当初より多くの来場者が訪れてきました。2018年にはリニューアルオープンも果たし、より一層見どころが増えた鉄道博物館。これからもさらに魅力的な施設となっていくことでしょう。
まだ行ったことのない方はもちろん、昔に行ったきり行っていないという方も進化した鉄道博物館にぜひ足を運んでみてください!

埼玉県出身フリーライター。地域・グルメ情報を中心に執筆活動。前職は埼玉県の番組制作会社AD。県内で様々な取材経験もあり埼玉の魅力をより多くの方にお伝えします!