秩父は、美しい自然や歴史・文化遺産に富んだ、埼玉県内有数の観光スポットです。
都心からアクセスのよい静かな温泉地としても知られています。
本記事では、秩父の露天風呂付客室がある温泉宿をご紹介。旅行先を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
秩父の温泉宿① 自然に囲まれた落ち着きある宿【ホテル 美やま】

まずは、「ホテル 美やま」をご紹介します。昭和30年創業の老舗ホテルです。歴史の長いホテルということもあり、外観からは風格が漂います。
全客室から横瀬川の渓流を眺めることができ、春・夏は新緑、秋には紅葉を見ながらまったりくつろげます。
大浴場のお湯には、創業当時から持っている自家源泉を使用。
筋肉痛・神経痛・関節痛などの改善に期待できる温浴効果に加え、やわらかなお湯でお肌もツルツルになります。
ホテル周辺には「秩父神社」や「長瀞ライン下り」といった観光スポットも多く、秩父旅行の拠点として宿泊するのにぴったりです。
露天風呂付客室限定!夕食は部屋食可
露天風呂付客室は全部で3種類。

ひのきのお風呂に入れる純和風テイストの「緑 Ryoku」、広いテラスが付いた和風モダンテイストの「風 Kaze」、赤い陶器のお風呂が特徴のアジアンテイストなお部屋「紅 Kurenai」の3種です。
どのお部屋からも美しい秩父の自然を一望でき、川のせせらぎに耳を澄ましながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
.また、全客室にシーズンごとに変わるアロマオイルが設置されているとのこと。都会の喧騒を離れて、自然に囲まれながら心も身体もリラックスできますね。

夕食には、旬の食材を中心としたお料理をいただけます。露天風呂付客室に宿泊の方は、お部屋で夕食をいただけるプランもありますよ。
周りを気にせず、家族や恋人と美味しい食事ができるのは、とても嬉しいですよね。
5名以上の場合は食事処での提供になるようですが、個室のためプラベートな空間でお食事を楽しめます。
秩父の温泉宿② 全室露天風呂付【ちちぶ温泉 はなのや】

次にご紹介するのは「ちちぶ温泉 はなのや」。
埼玉県おもてなし大賞特別賞を2年連続受賞、じゃらん埼玉にて94ヶ月間連続で1位を継続している、評判の高い温泉宿です。

客室は全部で34部屋。なんと、すべてのお部屋に露天風呂が付いています!
古民家を移築して作られた「武甲(特別室)」、東屋が印象的な「甲武信(和洋室)」、洋室風の「紅葉(和洋室)」など、バリエーション豊富です。周りになにもない静かなお部屋で、ゆっくりとお風呂を楽しめます。
もちろん、お部屋の露天風呂だけでなく、大浴場もありますよ。
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大浴場では、「月見酒」のサービスも。温泉に浸かりながら、秩父の日本酒をいただけます。
24時間自由に飲むことができるので、大浴場を利用する際はぜひ月見酒も楽しんでみてください。
また、秩父鉄道「武州日野駅」までの送迎も随時行っているとのこと。駅から徒歩で15分ほどの距離ですが、旅行中は荷物も多く、歩くのは大変だと感じる方も多いでしょう。
送迎を利用したい場合は、宿泊前に電話などで問い合わせてみてください。
お食事処は全室個室

夕食には、はなのや料理長厳選の、旬の食材を使用したお料理をいただけます。
内容は季節によって異なりますが、秩父そばをはじめとする地元の食材を生かしたお料理や、名物の豚しゃぶや海鮮鍋など、どれも料理長自慢の創作料理です。
お食事会場は、「お食事処 花月」。木の温かさを感じられる、全席個室の食事処です。
周りを気にせずじっくりとお料理を堪能できますよ。
お食事もお風呂も、プライベートな時間を静かに楽しみたい方にぜひ利用していただきたい温泉宿です。
秩父の温泉宿③ 農家屋敷を改装した古民家宿【二百年の農家屋敷 宮本家】

次にご紹介するのは「宮本家」。200年以上の歴史を持つ農家屋敷を改装した、1日6組限定の隠れ家のような温泉宿です。
秩父の自然を肌で感じながら、風情漂う宿でのんびりとした田舎時間を体験できます。

この宿の当主を務めるのは大相撲 元幕内 剣武輝希。夕食時には囲炉裏を囲んで、元力士の当主直伝のちゃんこ鍋を楽しめますよ。
自家製農園で穫れた新鮮なお野菜や清流で育った川魚などをふんだんに使用し、日本の古き良き食文化を提供しています。

お食事だけでなく、お酒も充実。蔵をそのまま改装した「蔵BAR」では、なんと50種類もの果実酒が楽しめます!
宮本家周辺で穫れた山の実から作ったお酒がメインですが、中には地元の山で穫れたマムシをまるまる漬けた「マムシ酒」も。オリジナリティあふれるお酒の中から、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。
客室は全部で6種類あり、そのうち3種類が露天風呂付きのお部屋です。
「隠居の間」、「嫁の間」、「繭の間」が露天風呂付客室なので、予約の際はぜひチェックしてみてください。
部屋風呂のほかにも4ヶ所の貸切風呂あり


大きな窓から庭園を眺めることができる「別邸庭園風呂」、薪で沸かす昔ながらの五右衛門風呂「大釜風呂」、家族や小団体でもゆったり入れる「母屋ゆず庭園風呂」、昭和レトロな雰囲気漂う「母屋昭和風レンガ風呂」の4種です。
カップルや夫婦での利用なら大釜風呂、お友だち数人との旅行なら広めの庭園風呂など、お好みのお風呂でゆっくりとくつろげます。朝と夜で、それぞれ違う種類のお風呂に入るのも楽しそうですね。
上記4種のお風呂は、宿泊者は誰でも無料で利用できます。利用できる時間帯がお風呂によって異なるので、公式ホームページでご確認ください。
宮本家のお風呂は部屋風呂と貸切風呂のみで、大浴場はありません。自分たちだけの時間をとことん楽しみたい方は、ぜひ利用してみてください。
秩父の温泉宿④ 秩父七湯で最も古い歴史を持つ【ゆの宿 和どう】

次は「ゆの宿 和どう」をご紹介します。秩父と長瀞の中間地点であり、日本最古の通貨「和同開珎」発祥の地とされる「和同遺跡」の近くに位置する温泉宿です。
秩父七湯の中で最も歴史ある「和銅鉱泉 薬師の湯」を堪能できます。
客室数は全部で38部屋と豊富で、そのうち14部屋が露天風呂付客室です。
露天風呂付きのお部屋は、最高ランクの客室「別館~せせらぎ~」、陶器の露天風呂に入れる「本館~そよかぜ~」、車椅子ごと入室可能な準バリアフリー「バリ風」の3種類。
どの部屋もテラスが付いているので、お部屋から豊かな自然を望めます。

部屋風呂だけでなく、大浴場・貸切風呂にも入れます。ひのきのやさしい香りが漂う内風呂、桜や紅葉など季節の移ろいを楽しめる露天風呂もあるので、宿泊の際はぜひ利用してみてください。
大人2名でゆったり入れるテラス付きの貸切風呂は、カップルや夫婦での利用にもおすすめです。
夕食は個室食事処または部屋食
夕食には、秩父ならではの旬の食材に、厳選した海の幸を加えた華やかかつ上品な和食料理をいただけます。

お食事は個室の食事処での提供ですが、「お部屋食確約プラン」なら中居さんがお部屋までお料理を運んでくれますよ。
「和どう懐石」は、露天風呂付客室に宿泊の方や、夕食グレードアッププランに申し込みをした方にのみ提供される「ゆの宿 和どう」の最高ランクのコース。
懐石料理でありながら堅苦しさは感じさせず、おしゃれな料理を気軽にいただけるのが魅力です。
周りのお客さんを気にせず食事ができ、食べたあとすぐにくつろげるのは部屋食のメリットですよね。小さなお子様連れの方にもおすすめのプランです。
秩父の温泉宿⑤ 滑らか泉質の“卵水”温泉ですべすべ肌に【新木鉱泉旅館】

最後に紹介するのは「新木鉱泉旅館」です。
創業は江戸文政10年。180年以上もの長い歴史のある老舗宿です。当時の内装をそのまま残した建物からは趣を感じます。
大浴場では、第11将軍徳川家斉の時代から現代まで親しまれる「御代の湯」を堪能できます。
とてもなめらかでつるっとした肌触りのお湯は「卵水(たまごみず)」とも呼ばれ、神経痛・リウマチ・胃潰瘍・冷え性などによいとされています。お肌もすべすべになるので、特に女性には嬉しいポイントですね。

露天風呂付客室は、「いちいの間」、「もみじの間」、「ひのきの間」、「せせらぎの間」の4種類。どのお部屋も、大浴場と同じお湯を使用した露天風呂に浸かれます。
ひのきのお風呂や陶器のお風呂など、お部屋によって異なるので予約時にチェックしてみてくださいね。
夕食は専用個室または部屋食

夕食には、山菜・川魚・自然の珍味を使用した、美味しいふるさとの味を楽しめます。
時期によってメニューが異なるので、お食事を通して季節の移り変わりを感じられるでしょう。
お食事の際は、3名以上の場合は専用の個室へ案内してもらえます。2名ならお部屋でのお食事が可能なプランもあり、プライベート空間でぜいたくな時間を過ごせますよ。
赤ちゃんの温泉デビュープランあり
露天風呂付客室「せせらぎの間」限定で、赤ちゃん連れ専用の宿泊プランもあります!
お湯の温度は通常より低めに設定されており、赤ちゃんと一緒の入浴も安心。

ベビーチェア・バンボ・ゆりかごといった赤ちゃんグッズも無料で貸出があり、赤ちゃんの温泉デビューにぴったりのプランです。
赤ちゃんを連れての初めてのお泊まりに、「新木鉱泉旅館」を選んでみてはいかがでしょうか?
秩父の自然と温泉で癒されよう
本記事では、秩父の露天風呂付客室がある温泉宿を紹介しました。
どの宿も秩父の自然や澄んだ空気を味わいながら、非日常的な時間を過ごせます。
忙しい毎日に疲れてしまったときは、都会の喧騒を離れて、秩父で静かな休日を過ごしてみてはいかがですか?

埼玉在住のアラサー女子。ライター・音楽家・写真家のパラレルワーカーです。趣味は食べること。食、自然、文化など、埼玉の魅力をたくさんお伝えします!