東京都心から約2時間、埼玉県の西部にある自然豊かな観光地、「長瀞」。四季折々の美しい景色や川くだりなどのアクティビティを目当てに、毎年多くの人が訪れています。
今回はそんな長瀞で訪れたい観光スポットと、おすすめのお土産情報をお届けします!
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
長瀞観光におすすめ① 岩畳
長瀞の代表的な観光スポットといえば「岩畳」です。約8500万年から約6600万年前の「中生代白亜紀」に隆起した結晶片岩が、荒川の流れによって削られて畳のようになっているもので、1924年には国の名勝・天然記念物に指定されました。
岩畳は荒川沿いに600mの長さに渡って続いています。実際に上を歩くことができますよ。幅はおよそ50m。平べったい岩がずっと続く独特の地形を歩きながら散策してみましょう!
ちなみに岩畳の向かい側には「秩父赤壁」と呼ばれる崖があります。三国志で有名な中国の赤壁にちなんで名づけられたそうですよ。
長瀞観光におすすめ② 長瀞ラインくだり
長瀞でおすすめのアクティビティが「長瀞ラインくだり」です。荒川を和舟で下りながら岩畳や秩父赤壁と自然が織りなす美しい景色を楽しみましょう。特に新緑の時期や紅葉の時期は絶景ですよ!「大河瀬」「小滝の瀬」といった急流スポットは迫力満点です。
コースは親鼻橋から岩畳のAコースと、岩畳から高砂橋のBコースの2種類。それぞれ約3kmを、約15分から20分かけて下ります。ライフジャケットを着て船に乗り込みましょう!
「長瀞ラインくだり」として営業するのは3月上旬から12月上旬まで。1月から2月はこたつが設置された「こたつ舟」を運行します。豆炭あんかでぽっかぽかのこたつに入ってぬくぬくと長瀞渓谷を楽しみましょう!所要時間は約20分で、岩畳周辺の流れの穏やかな場所を周遊するコースです。
なお、川くだりは強風や川の増水などにより運休することが多いので、運行情報は公式Twitterで確認することをおすすめします。
長瀞観光におすすめ③ 宝登山ロープウェイに乗って宝登山へ
長瀞のすばらしい景色を高いところから眺めるなら宝登山(ほどさん)がおすすめ。標高497mの山の上には宝登山ロープウェイに乗って向かいます。山麓駅から標高453mにある山頂駅まで、約5分の空中散歩を楽しみましょう。
山頂からは秩父盆地と秩父の山々が一望できますよ。雲海の名所としても知られており、11月(土日)早朝6時から「雲海鑑賞便」が運行されます。
山頂付近にあるのがサル、シカ、ウサギなどがいる「宝登山小動物公園」。1960年に野猿公園として開業した歴史ある動物園です。ニホンザルをはじめとした動物たちにおやつをあげて触れ合いましょう!
モルモットがちょこちょこ橋を渡る「モールウェイ」や、コールダックがおしりをフリフリしながら歩く「ダックウォーク」といった園内イベントも実施しています。
また、山頂ではロウバイや梅、シャクナゲ、フクジュソウ、ツツジ、冬桜など四季折々の花々が楽しめます。特に「臘梅園」には約3000本のロウバイが植えられており、甘い香りとともにかわいらしい黄色い花が訪れた人々を出迎えます。
長瀞観光におすすめ④ 宝登山神社
長瀞にある神社といえば「秩父三社」として有名な宝登山神社です。1900年前に日本武尊によって創建された歴史ある神社で、2011年にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで1つ星を取得しています。
日本武尊が山に登った際に山火事にあい、山の神の使いである山犬がそれを助けたことから、ご祭神として日本武尊の祖先である神武天皇に加え、山の神の大山祇神と火の神の火産霊神をお祀りしています。こうした御由緒から火災盗難除け、諸難よけの神社として有名です。
宝登山神社の奥宮は山頂付近にあり、宝登山ロープウェイに乗って行くことができます。5月の奥宮祭は、山頂でツツジが咲く時期のため「ツツジ祭り」としても有名。
宝登山神社は桜や紅葉の名所としても名高く、桜のシーズンの枝垂桜は見事の一言!神社が赤や黄色で彩られる紅葉の時期には夜間ライトアップがおこなわれています。
長瀞観光におすすめ⑤ 桜のトンネル
長瀞は桜の名所としても有名で、「日本さくら名所百選」にも選ばれています。長瀞周辺には枝垂桜やソメイヨシノ、八重桜などさまざまな種類の桜が約3000本の桜が植えられており、3月下旬から4月下旬までお花見が楽しめますよ。
そんな長瀞の桜スポットの中でも一押しなのが北桜通りの「桜のトンネル」。長瀞駅から荒川に沿って、高砂橋まで続く2.5kmの通り沿いに400本の桜が植えられており、4月上旬から中旬にかけていっせいに咲き誇ります。桜色に染まる空を眺めながらゆったり散策するのがおすすめです。
長瀞観光におすすめ⑥ 月の石もみじ公園
秋に行くなら必ず訪れてほしいのが、長瀞町の中心部にある「月の石もみじ公園」です。
高浜虚子の「ここに我句を留むべき月の石」という句が名前の由来。モミジの名所として知られており、2000㎡の園内にはイロハモミジやクヌギ、モミなど紅葉が綺麗な木々が約200本植えられています。
秋には赤や黄色、オレンジ色に染まった美しい木々が観光客を迎えてくれます。11月に開催される「長瀞紅葉まつり」のメイン会場でもあり、期間中の夜には約150球のLEDライトでライトアップされるほか、コンサートなどのイベントも開催されますよ。
そして穴場なのが新緑の時期。青々としたモミジが美しい時期には夜に「青もみじライトアップ」も開催されます。
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長瀞観光におすすめ⑦ SLパレオエクスプレス
長瀞までのアクセスで活用してほしいのが「SLパレオエクスプレス」です。秩父鉄道の
「熊谷駅から三峰口駅」までの56.8kmを約2時間40分かけて走る蒸気機関車で、JRと接続している熊谷駅・寄居駅・西武秩父駅の接続駅でもある御花畑駅にも止まるので他線からの接続も便利。土日の運行がメインで、平日は不定期で運行しています。
紅褐色の客車のなかにはワインレッド色の座席があり、どことなくレトロな雰囲気。蒸気機関車の汽笛を聞き、煙や振動を感じながら車窓から四季折々の美しい景色をのんびりと眺めていると、タイムスリップした気分を味わえますよ。
落語家の「林家たい平」氏によるアナウンスも聴きどころ満点です。沿線のレストランとコラボした「SL弁当」を予約しておけば素敵なランチタイムが楽しめます。
なお、SLパレオエクスプレスはこれまで普通席と指定席がありましたが、2022年は全席指定。「秩父鉄道SL予約システム」を使って事前に予約する必要があるので注意しましょう。
長瀞観光のお土産を買うならココがおすすめ!
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長瀞観光を楽しんだ後はお土産を買いたいところ。ここではおすすめのお菓子やお酒を紹介します!
長瀞駅目の前!作りたての和菓子が並ぶ【栗助長瀞店】
長瀞駅のすぐ目の前にあるのが秩父で有名な「秩父菓子 栗助」の長瀞店です。お菓子などのお土産物に加え、ソフトクリームやクレープも食べることができるお店ですよ。
おすすめは看板商品の「栗助」。栗一粒丸ごとを練乳入りの白あんで包み、卵とバターを練りこんだ生地でさらに包んで焼き上げたもので、しっとりとした食感。
また、「秩父カエデ糖すのうぼうる」は、秩父山メープルシロップを使った上品な甘さののクッキーで、口に入れるとほろほろ溶ける食感が魅力的です。
種類が豊富!手焼き煎餅【旅の店 まるぶつ 長瀞雷神堂】
長瀞のお土産におすすめなのが「旅の店 まるぶつ 長瀞雷神堂」。巣鴨を本店とする手焼きせんべいの「雷神堂」の長瀞店です。職人が1枚1枚焼き上げたという手焼き煎餅はなんと80種類!定番の醤油から柚子胡椒や納豆チーズまでいろいろな種類があります。かわいいハートのお煎餅も素敵ですよ。
リピーター率ナンバーワンなのが「ぬれかり餅」。ぬれせんべいをカリカリにしたもので、噛めば噛むほど美味しいお煎餅です。ちょっぴり甘口のしょうゆ味がくせになりますね。
また、醤油を二度づけ、三度づけ、五度づけ、十度づけしたお煎餅も人気商品です。
三度づけ以上になると、しょっぱい!けどそれがクセになって美味しいと評判です。特に十度づけは人気商品で、なかなか買えない1品です。日時・数量限定で販売されているので、気になる方は公式HPをチェックしてみてくださいね。
他にも草木染や陶器、ガラス細工や漬物、菓子類などのお土産物も豊富に用意されているので、旅の途中に立ち寄るのにぴったりです!
長瀞純米酒【長瀞蔵・藤﨑摠兵衛商店】
最後に紹介するのはちょっと大人なお土産。そう、長瀞の地酒のお店です!「長瀞蔵・藤﨑摠兵衛商店」は1728年創業の老舗が2018年に長瀞に造った「日本酒醸造研究蔵」。蔵の見学もできますが、ショップでは長瀞産の地酒が販売されています。
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藤﨑摠兵衛商店の日本酒「長瀞」は埼玉県産の酒米のみを使い、長瀞風布地区に湧き出す天然水で仕込んだもの。試飲も可能ですよ。
純米吟醸や純米大吟醸、無濾過原酒に加え、いちごやはちみつゆずのリキュールなど、強いお酒は苦手という女性にも飲みやすいラインナップが揃っており、お土産にぴったりです。
和風のセレクトショップのような雰囲気の店内では長瀞在住の作家の工芸品なども販売中。木の器や陶器、ガラス製品、織物や染め物などがシックな店内に並べられています。自分だけの一品を探して持ち帰ってみてはいかがでしょうか。
長瀞で大自然に触れよう!
長瀞は美しい自然に囲まれた観光地です。春は桜、夏は萩、秋は紅葉、冬はロウバイと四季折々の花も見どころの一つ。
川くだりなどのアクティビティも楽しめます。都心からのアクセスも良いので気軽に訪問できますよ。思い立ったら長瀞に遊びに行きましょう!
旅行メディアから出産を機に独立した、埼玉県在住のフリーライターです。得意分野は旅行と歴史と食事。最近、公園やテーマパークを中心とした県内の幼児連れのお出かけ先には詳しくなりました。埼玉県の魅力を皆様に伝えられるよう、頑張ります!