春がやってきます。「開花したての花を見たい」「きれいなお花に癒されたい」と気持ちが高まりませんか?
そんなときは都内からもアクセスが良い、埼玉県のフラワーパークやフラワーガーデン(花畑)がおすすめです。今回は、花の名所として名高い観光スポットをまとめました。
デートやお出かけのプラン作りに、ぜひご活用ください。
※掲載内容は執筆当時のものです。最新情報は事前にご確認ください。
埼玉のフラワーパークなどで四季折々の花を♪
中川やしおフラワーパーク
中川やしおフラワーパークは、埼玉県の南東部に位置する八潮市にあり、利根川水系の「中川」河川敷にある花の名所です。
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約13,000平方メートルの河川敷一帯が公園となっている中川やしおフラワーパークは、八潮市に行ったらぜひ訪れたい場所の一つ。
3月~4月は、約150本あるというピンク色の花桃と、鮮やかな黄色でかわいらしい菜の花が一斉に咲き誇ります。
9月には真紅の彼岸花やキュートなオレンジ色のマリーゴールドが開花し、行き交う人の目を楽しませてくれます。
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さらに10月前後には、自然に咲いた色とりどりの可憐なコスモスが河原に広がり、映画やドラマのような光景を堪能できるでしょう。
「土手を散歩しながら、季節の花々に癒されたい」「花のある公園でジョギングしたい」という人は、ぜひ行ってみてください。
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本庄ふるさとフラワーパーク
本庄ふるさとフラワーパークは、散歩やジョギングのコースとして地域の人に親しまれている人気スポットです。
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4月には桜、9月~10月はサルスベリ、9月には彼岸花と四季の花々が行き交う人の目を楽しませてくれます。
例年11月に開催される「ほんじょう公園まつり」は、ボランティアが丹精をこめて育てた約5,000本という圧倒的なボリュームの菊が一同に会す、菊愛好家から熱い注目を集めるイベントとなっています。
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マリーゴールドの丘公園【本庄市】
マリーゴールドの丘公園は、埼玉県の北西部に位置する本庄市にある公園です。施設名に名前を冠されているマリーゴールドが有名ですが、四季折々の花が鑑賞できます。
4月~5月には芝桜が開花し、美しいピンク色の花を楽しめます。5月~7月にはカラフルなアジサイが、そして7月中旬~9月には大輪のヒマワリが咲き誇ります。
続く9月~11月には、オレンジ色でかわいらしいマリーゴールドが開花。色とりどりの花が咲く光景に心を癒される人が多いでしょう。
マリーゴールドの丘公園のポイントは、花だけではありません。冬には、雪の結晶やドームをかたどったイルミネーションが灯され人気を集めています。
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1年を通して花の鑑賞や景観を楽しめるマリーゴールドの丘公園は、本庄市周辺のデートスポットとして外せません。2人で「希望の鐘」を鳴らし、ロマンチックな気分にひたってみませんか。
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花の名所から穴場まで!埼玉のフラワーガーデン(花畑)
国営武蔵丘陵森林公園【比企郡滑川町】
国営武蔵丘森林公園は、埼玉県の中部に位置する比企郡滑川町にある、東京ドーム約56個分という広大な面積の公園です。
東武東上線の駅名にも冠されている森林公園というキャッチーな通称のほうが知られているかもしれません。
敷地内には約45万平方メートルの「都市緑化植物園」があり、観光客や埼玉県内の小中学生の遠足先として親しまれています。
中には、植物園展示棟、ハーブガーデン、植栽を楽しめる「ボーダー花壇」などがあり、さまざまな角度から花と植物を鑑賞できます。
園内で鑑賞できる花々も多岐にわたっています。
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3月~5月には桜、チューリップ、ネモフィラ、サクラソウ、クロッカス、アリウム・ギガンチウムをはじめとする、かわいらしい春の花々が開花します。
6月~8月には、ケイトウ、サルスベリ、スイレン、ダリア、ひまわりなど、鮮やかな色合いのフレッシュな夏の花を鑑賞できます。
9月~11月には、真紅の花弁とスッと伸びた茎がシャープで美しい彼岸花に加え、イヌサフラン、リンドウ、金木犀、センニンソウといった優しい秋の花が見どころ!
寒さが本格的な12月~2月は、梅、雪割草、クリスマスローズ、フクジュソウ、原種シクラメン等の、凛とした冬の花が見る人を癒してくれます。
植物園内の売店には、アロマ雑貨、ボタニカルアートの絵葉書、植物に関する本、季節のフレーバーを活かしたソフトクリームなどが販売されていて女性に大人気!
無料Wi-Fiも用意されているので、撮った画像を気軽に「Instagram」や「Facebook」などにアップできます。
レンタサイクルの貸し出しがあるので、自転車を借りて園内を周遊しても楽しめるでしょう。お子さま連れの家族には、アスレチックやトランポリンもおすすめです。
国営武蔵丘陵森林公園【比企郡滑川町】の詳細はこちら
一般 |
大人(高校生以上) 450円 / (2日間通し券)500円 |
中学生以下 無料 |
団体 |
大人(高校生以上)290円 / (2日間通し券)350円 |
中学生以下 無料 |
シルバー |
大人(65歳以上)210円 /(2日間通し券)250円 |
中学生以下 無料 |
羊山公園(芝桜の丘)【秩父市】
羊山公園は、埼玉県の北西部に位置する秩父市内にある公園で、丘一面がビビットなピンク色に染まる「芝桜の丘」として名高い埼玉屈指の観光スポットです。
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芝桜の見どころは、4月下旬~5月初旬。敷地はかなり広く、勾配の強い箇所もあるため歩きやすい靴がマストです。
羊山公園の見どころは、芝桜だけではありません。3~4月には、ソメイヨシノ、八重桜、しだれ桜など、約1,000本もの桜が盛大に咲き誇ります。
5月に開花する、凛々しい青紫色の菖蒲(ショウブ)も見逃せません。秩父市公式サイトである秩父観光ナビの「芝桜の開花便り」でこれらの開花時期を発信してくれるので、活用すると便利です。
園内には、力強い筆致とプリミティブな作風で海外でも人気が高い画家、棟方志功(むなかたしこう)の作品を中心とした「やまとあーとミュージアム」や、秩父の民俗資料を集めた「武甲資料館」もあり、来場者を楽しませています。
秩父市へのアクセスには、「西武池袋」駅と「西武秩父」駅を走っている西武池袋線の特急を使うと都内からでも便利です。ぜひこの春、鮮やかなピンクが美しい芝桜と、著名な画家の美術作品を楽しめる羊山公園へ行ってみてください。
羊山公園(芝桜の丘)【秩父市】の詳細はこちら
一般 |
大人 300円 |
中学生以下 無料 |
団体(20名以上) |
大人 250円 |
中学生以下 無料 |
県営権現堂公園桜堤【幸手市】
県営権現堂公園桜堤は、埼玉県の北部に位置する幸手市にある花の名所です。
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幸手市は古来より交通の要衝で、江戸時代には日光御成道と奥州街道の「幸手宿」として栄えました。有名な浮世絵師である安藤広重らの絵に、当時のにぎわいがうかがえます。
江戸中期の絵師である鈴木春信が画材とした「権現堂」の名を残す権現堂公園桜堤は、1年を通して季節の花を鑑賞できる人気の観光スポット。
3月下旬~4月上旬には、ピンクの桜とかわいらしい菜の花。満開の桜が終わった5~6月には、地域のボランティアが植えた100種類、約16,000株という色とりどりのアジサイが見る人の心を癒します。
秋の風が吹く9~10月には、約300万本の彼岸花が盛大に咲き誇り、冬にはエレガントな水仙が開花します。
街の歴史をひもとくと「日光御成道や奥州街道を歩いた人たちも、このような花を見たのかもしれない」と、更に感慨深く鑑賞できるでしょう。
四季を通して折々の花が開花する権現堂桜堤で、幸手の花々を思いっきり堪能してください。
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熊谷桜堤【熊谷市】
熊谷桜堤は、埼玉県北部に位置する熊谷市にある桜の名所です。
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荒川沿いに約500本のソメイヨシノが花を満開に咲かせた2kmにおよぶ桜のトンネルが有名で、平成2年には公益法人日本さくらの会から「さくら名所100選」の一つに選ばれました。
熊谷市は、古くは「源平の合戦」で活躍し、鎌倉幕府の成立に貢献した武将、熊谷直実(くまがいなおざね)の出生地として有名です。
江戸時代には中山道の宿場町として栄え、旅籠屋(はたごや)だけでなく、当時の基幹産業でもあった絹や綿の機織り(はたおり)の店が軒を連ねていたそうです。
桜のシーズンである3~4月は熊谷市観光協会が提案する散策ルートを参考に、JR熊谷駅からウォーキングを楽しみ、「縁結び」の神である高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)を祀るパワースポット高城神社や中山道跡を観光してみてはいかがでしょう。
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蓮田ひまわり畑【蓮田市】
「蓮田ひまわり畑」は、埼玉県中部に位置する蓮田市にある農園です。遊休農地を活用してヒマワリを育てる「蓮田ひまわりプロジェクト」が運営し、地域活性に役立てています。
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ヒマワリが開花する7月~9月には子どもたちが喜ぶ「巨大ひまわり迷路」やロマンチックな「キャンドルナイト」といったイベントが開催された人気観光スポットです。
イベントでは切り花販売もあったそうなので、お花好きの人は要チェックです。
「大輪の花が咲き誇るヒマワリ畑で、幸せな夏の一日を過ごしたい」という人はぜひ一度行ってみてください。
蓮田ひまわり畑【蓮田市】の詳細はこちら
埼玉のフラワーパークに開花する桜・コスモス・彼岸花を観に行こう!
埼玉県は北西部に秩父山系の山々があり、南東部は荒川水系・利根川水系の支流が流れる、自然豊かな場所です。今回紹介したフラワーパーク・フラワーガーデン(花畑)は、そういった山と水辺に恵まれた地理を活かし、季節の花々を育んでいます。
交通の要衝だった日光御成道(旧鎌倉街道)や中山道の宿場町として栄えた街に咲く花を見て歴史に思いを馳せれば、さらに花の名所の観光が楽しくなるかもしれません
花の開花には、日々の丁寧なメンテナンスが欠かせません。今日、フラワーパーク、フラワーガーデン(花畑)となっている場所は、優れたガーデナー(庭師)達が丁寧に丹精した成果。
いわば、自然と人間が作り出したアートです。
ハーブやアロマ、フラワーエッセンスなどの自然療法に興味を持つ人や、園芸・フラワーアレンジメントを趣味とする人は、ぜひ埼玉県のフラワーパーク、フラワーガーデン(花畑)でパワフルな「地植え」の花々をご覧になってください。
埼玉県の自然が育んだ豊かな植生と花々に、きっと心癒されることでしょう。
埼玉県戸田市に住む40代女性です。植物、無印良品、和菓子、浦和の蔦屋書店、大宮のecuteを愛してます。